7話 気づかれた早さ
光の魂が何処かへと消えてゆく。
初めての戦いが終わった。
「ふ〜…終わったぁ〜!!意外と早く終わったな〜………シュナ。」
急に雰囲気を変えた希美はシュナの名前を呼ぶ。シュナは希美の肩に出てきて、
「はい。やっぱり…あそこが怪しいかと…」
シュナもいつもと違う雰囲気だ。
二人が睨みつけている場所は、草や木々が生い茂っている所。
二人が怪しむのは、さっきからガサガサたまに音がなる事…時間を止めているのに風が吹くなんてありえない。だから何かいる。二人はそう考えてる。
「もし、敵だったら必ず後ろに下がる事。いいですね?」
「分かってるよ。」
希美はそろりそろりと音のする方へと歩み寄る。その様子が相手に見えたのか、こそこそ話みたいなのが聞こえてくる。
(聞き覚えがあるような…)
嫌な予感しかしない。これは考えられるパターンだと…
「何をしているの?……心沢、川田、…それに木里。」
ギクぅぅぅっ!! 三人は希美に声をかけられ驚いた。やっぱり…よりにもよって…
三人は見つかってオドオドしている。最初に心沢凜花が口を開き、喋る。
「いやぁ〜…あ、あのさっ。気づいたら周りの皆がと、止まってて、揺らしても動かなくて、動いてる人いるかな〜って思って探したら、この2人が動いてて、グラウンドの方で大きな音がしたから見に来たら、立さんがなんか戦ってて…」
それに二人が頷く。
「嘘…でしょ…????」
最悪だ。いつも朝一緒に登校してる2人と…す、すk((もとい、男子にバレるとはやばい。これはやばい。まずい事になった。
あまりにもショックが強い。何故だ。何故何故何故何故何故何故何故っ!!
「はぁ…嘘だ…シュナ!!」
希美の肩にシュナが現れる。また。
「えぇ…これは、流石に私でも原因が分かりかねます。何故、時間を止めてもこの三人は動けたのか…調べなくては…私じゃ力足らずでごめんなさい…」
「大丈夫よ…シュナ。確認したのに動くのは何らかの原因だと私も思うし…」
「あのさ、妖精と二人で話してるとこ悪いんだけど…」
「あ、う、うん。何?」
「とにかくまずはこの状況を説明してほしい…俺達、今何が何なのか分からないんだ。」
そりゃあそうなるな。
「わ、分かったよ。何も教えないってのは流石に無いからね…とりあえず、まずあの強そうなの片付けてきていいかな?」
10m程後ろに魔力がガンガンに強そうな魔獣がいた。
「「「分かった」」」
三人は同じ言葉を返した。
はい。どうも、最初から読んで下さった方は誠にありがとうございます。
ついに7話となりました。ちょっと1話1話短めになっちゃってますが、そこは気にせず…
あと、たまに1週間か2週間程、投稿出来なくなる時期がございますのでそこはご理解をよろしくお願いします。