6話 初めての戦い
初めての魔獣退治。いきなり難易度高めのものがきた。小型の魔獣一体。大型の魔獣一体。
「ほんとに最初でこれはキツイ。」
思わずの光景に希美は後ずさりをする。
それを見てシュナが
「大丈夫ですよ。心配する事はありません今までの苦しみ辛さ、全てぶつければいいだけなのですからっ♪」
笑顔で普通そういう事言う？？？まぁでも、
「ちょうどいいや。感情が残っちゃってるしぶつけようかー。覚悟はいい？魔獣ども」
いきなり雰囲気を変える希美にビビる魔獣。とシュナ。
杖をブンブンと振り、少し体に馴染ませる希美は、今は絶対に近ずくなよオーラを放っている。
ーー数分後ーー
どうやら馴染んだようで謎の達成感を感じている。汗を拭い、一つため息をついた後、魔獣の方を見て目つき、オーラ、とにかく雰囲気全て怖くなり、
「お待たせしたねーさぁ、始めようかっ!!」
杖を魔獣に勢いよく向けそう叫んだ。
魔獣もやる気になったようで立ち上がる。
「人魂炎の地獄攻め!!」
杖を三角形の形に振り、次々と人魂が現れ魔獣へと向かう。魔獣は別々左右に避け、攻撃は当たらない。今度は魔獣が勢いよく希美へと突進していく。
しかし、希美も軽々と避ける。体育倉庫の屋根の上に立つ希美。
(学校には傷一つつけさせない。せっかく石やその他もろもろの材料を使って、環境に悪いのに、無駄にはさせない）
…そこなのね。いやいやそれより、体育倉庫の屋根の上に立つ希美を睨んで、少し唸っている魔獣2体を早く片付けないと魔力が上がって倒しにくくなる。そう、シュナから聞いた。どうしたものか…と顎を抑え悩む希美に何度も攻撃を仕掛ける魔獣は悩んでいる希美に蹴り飛ばされたり、頭強く踏まれたり…とされている。希美は何か考えが浮かんだようで杖を握る。そして高速に回転させて、杖を2本に分裂させた。その光景に希美自身が驚いている。
「おぉ!!ほんとに出来た。えっと。じゃあ〜大地の息吹!!」
二つに分裂した杖を木と草や花に向けその後に魔獣へと向けると、木々や草花から葉や風、根が勢いよく魔獣へと向かう。
逃げ道をふさがれた魔獣は攻撃を受ける。
「やった!!」
煙が消え、魔獣が倒れている姿が見える。
「癒しの心を取り戻せ、そして持ち主のところに帰るのだ。」
希美が二つに分裂した杖を一つにして、魔獣に除霊…？の魔法をかけると魔獣がひかりだし、形を無くし光の魂だけになり、何処かへと消えてゆく。
