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私、魔獣退治始めます  作者: 薗澤 未来
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5話 苦しい後の辛さの意味

月曜日の朝。平日。学校。それが私にとってどれだけ苦痛か…

顔を洗い、朝食をとり、歯磨きして、髪の毛を整える。制服に着替え、持ち物の確認。行ってきますと言い、ドアの向こうに出る。

それが平日の日課。いつもやっている事。

学校に行き、ただただ周りの笑顔を苦しみながら見て、将来使うのか分からない勉強をわざわざして、めんどくさい行事もあって…

何が面白くて楽しいのか全く分かんない。

今日は、初めての戦いになる日だ。

しかも運が悪い事に三年生を送る会


ーー何かの嫌がらせかよ。


脳内にこの言葉だけが繰り返し繰り返し伝わる。ちょうどその日は中学離れた大切な友達との思い出の日なのに…

仮でしかない友達と一緒に朝登校して、学校に着くと教科書などを鞄から出して座る。

午前の授業が終わり、午後の三年生を送る会になる。一年生の発表、その他もろもろ休憩が入るまでの間は問題は無かった。

問題が起きたのは休憩時間の時だった。

椅子が急に倒れたり、ドアが勝手に締まったり空いたり、奇妙な事が起き始めた。


「ーー!!これってもしかして…」


「希美さん…魔獣が出ました。準備を整え次第出発しましょう。」


希美は昨日シュナに教えて貰った杖の出し方で右手の平を上に向け軽く握る。杖が出る。

まずは大人達をどうにかする。杖を地に力強く叩きつけ、視線をガキの視線を気にせず呪文を唱える希美。


「大人達の脳内の鍵穴をロックっ!!」


これが本当に呪文なのかはどうでもいい。

大人達が動かない事を確認した希美は急いで次に取り掛かる。


「時よ、いましめよ、あらわしよ!!今、全世界の時の動きを停止させる。」


また杖を地に力強く叩きつける。ガキの動きも止まった事を確認した希美は姿を変え、戦闘モードになる。和風要素が入っていて、大きな帽子、花飾りもついている。


「行こうか。シュナ」


肩に乗ったシュナに声をかける。


「はい。気をつけていきましょう。場所はグラウンドです。」


「了解。グラウンドに転送!!」


グラウンドに着いた時、中央にごつい体の獣…魔獣が…二体もいた。


「ちょっと…これって流石にやばいよね…」


魔獣が目を覚まし、起き上がった。

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