2話 その先の道の説明書
"魔獣"それは人間の悪の心から生まれ、おまけに生んだ張本人の人間達には見えていないという始末。前までは出現が余りなかった…
が、ここ最近出現率が上がりはじめ、神や閻魔達では手がおえなくなってきた。
そこで、三人が口を揃えて
「魔獣退治を手伝って欲しい。」
ーーは?
余りにも急な事だった。真剣な眼差しを希美に向ける閻魔と神(一号と二号)何が何でも急すぎる。希美はどうやら顎が外れたらしく、口を開けたまま、棒立ちになっている。
「はい?」
数分たって出た言葉がこれだった。
「いくら何でも急すぎる。おかしすぎる。どう考えてもおかしいよ!!で、こっちが得する事があればやってあげてもいいけど…」
結局そういくのか。希美は少し恥ずかしくなり、俯く。すると閻魔がこう言った。
「何もそんなに恥ずかしくなる必要ないわ。そうか…得する事…お前にとって得する事ならば、 人間じゃ無くなる、魔法と能力が手に入る。事ぐらいだが?」
その閻魔の言葉に、希美は目をキラキラと輝かせる。
「ほ、ほほほほほ本当ですか!?!?人間じゃ無くなるんですか!?う、嬉しいっ!!あとあとっ魔法と能力が手に入るの!?!?」
早口になる希美はテンションが上がっている。…いや、上がりすぎている。
「では了承してくれたようだし、説明をしておこう。」
魔法と能力を手に入れる者が現れる。生まれるという事は世界を書き換えなければならないという事。人間じゃ無くなった以上、周りの人とは違うという事。魔法と能力は大人に絶対バレない事…バレた場合…一つ一つと感情がバレた人数分無くなるという事…妖精が見えるようになる事など…約一時間程だろうか…みっちり叩きこまれた。
「それで、これからの事色々教えてはもらったのはいいんですが、どうやったら帰れるんです?」
「あぁ…あ。すっかり忘れておったわ。すまんすまん。」
この時希美は思った。
(忘れるんじゃねぇ!!ボケェ。肝心なの忘れてどうするんじゃ閻魔ァァ!!)
心の声聞こえるって事…忘れてるし。
はい。ども、おはこんばんは!!
2話目となりました。今はまだつまらないと思いますが、これからどんどん話の展開を上げていこうと思います!!