今日と明日の間に
考えも思いも
トロトロにとけていく
夜
明日の事がこだまして
明日でも今は幻止まり
過ぎ去ったいくつかの時が
夜風にめくられて
バラバラに顔を出す
心はとろけて
船こぎはじめ
瞼は今日を打ち切ろうとする
車の通りすぎる音は
時が通りすぎる音
瞬間のもの悲しさ
言葉だけせわしなく
動いている
私の心の周りで
心を踏まないように
慎重にクルクルと
渇いた夜の息
深く吸い込めば
今日の残り香が鼻腔にささる
今日から明日までの間は
たったの三分となった
カウントダウンは大晦日だけじゃない
明けるのは年だけじゃない
さあ、明日がまっさらな今日になる