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夏生詩集3

今日と明日の間に

作者: 夏生

考えも思いも

トロトロにとけていく


明日の事がこだまして

明日でも今は幻止まり


過ぎ去ったいくつかの時が

夜風にめくられて

バラバラに顔を出す


心はとろけて

船こぎはじめ

瞼は今日を打ち切ろうとする


車の通りすぎる音は

時が通りすぎる音

瞬間のもの悲しさ


言葉だけせわしなく

動いている

私の心の周りで


心を踏まないように

慎重にクルクルと


渇いた夜の息

深く吸い込めば

今日の残り香が鼻腔にささる


今日から明日までの間は

たったの三分となった


カウントダウンは大晦日だけじゃない

明けるのは年だけじゃない


さあ、明日がまっさらな今日になる









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