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黎明~変わらぬ誓い~ 前編  作者: 香蓮
謙棲14歳 藍哉21歳
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裏切り者黎司

謙棲が跡取りと決められ数日がたった

毎日の日常はなにもかも変わった…

謙棲を今まで避けていた者が媚を売り始めた

藍哉にとっては下らない光景であった

やはり人間は下らないと…心で思いながら笑顔で挨拶をして謙棲の後ろを歩くそれがいつものこと

そして変わったことがもう一つ黎司のことである。

最近よく武器を購入する姿をよく見る、嵐が来る予感がした

まぁ、謙棲が被害に合わないのならとそう思っていたがその考えが甘かった

その日の夕方頃、長男馳賢の部屋から女性の悲鳴が聞こえた

その時ちょうど紫龍とお茶をしていた藍哉たちはその悲鳴のもとへ急いで向かった

そして長男馳賢の部屋につくと信じられない光景があった。藍哉はとっさに謙棲の目を塞ぎ紫龍へ預け部屋の中を睨み付けている。なぜかと言うと、椅子の下で亡くなっている馳賢とその回り兵士たちの死体がたくさん転がっているからである、今は血相を変えた緋蘇那が馳賢を殺した犯人である黎司と戦闘している

あの蘇佐兜家の生き残りが苦戦しているのは黎司が最新の武器を持っていたからである

執事たちは普段武器、刀を持ち歩いていないため、素手で戦闘をしているのである

それを見ているとふと小さくであるが死体の中から一人の男性が動いた

藍哉ははっとした、なぜここまで普通の人間に本気で向かっていくか…嘩緒羅も被害にあったのである。

息はしているがかなりの重傷である

紫龍様!藍哉は嘩緒羅を抱き紫龍の前に連れて行った

さっきまで血が引いたように真っ青になっていたが今度は目を見開いた

すると敦煌は藍哉に緋蘇那と変わり黎司を捕まえろと命令し、藍哉が了解と言い中に走って行った

謙棲が信じられのか唖然と藍哉の袖を掴んでいたが藍哉は大丈夫ですと言い謙棲が手を離すのを待ち微笑み放してもらってすぐに走って中へ入っていった

「おい、てめぇらいい加減にしろよ!緋蘇那!お前はすぐに嘩緒羅様のもとに行け!後は俺が相手してやる」

急に現れた藍哉に驚いて動きが止まっている間に緋蘇那を嘩緒羅の元へ行かせた

相手してやると言ったときいつも隠れている右目の前髪をかき上げたとき、いつも閉じているはずの右目が開いていた。

その事には遠目で見ていた紫龍も驚いていた

右目には一本の刀傷痕が残っていて開かないものだと全員思っていた

しかし、その右目は真っ赤であったがそれが志那鴿家の特徴であると紫龍は書物で読んだことがある

その右目はどれだけ早い弓だろうがはっきりと見えるらしい

「化け物が!!!!!!!!!!!!!!!!」

黎司は叫びながら剣を降り下ろしてくる

それを簡単に避け黎司に話しかける

「お前はなぜ馳賢様を殺した!」

藍哉は思いっきり蹴りを入れながら聞く。防げなかった黎司は床に倒れ込んでいた。すぐさま藍哉は黎司の背中に足を置き捕まえようとしたが…

「お前に、お前に私の苦しみがわかるか!!!!!!!!」

普段の藍哉ならそんなことで油断なんてしないが

黎司の目をみて揺るんでしまったのである

その間に黎司は逃走し行方が分からなくなった

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