稽古の時は優しく
次の日…
紫龍の屋敷の道場
いつも馳賢や嘩緒羅が黎司と緋蘇那、執事をつれて稽古に来ているが今日は一味ちがった
謙棲と藍哉が道場に上がってくると急に馳賢と嘩緒羅がこちらに駈けてきた
「藍哉!勝負しよ!」
駈けてきたと思ったら急に藍哉に二人が飛び付き勝負しようと言ってきた
急なことで困ったが
いつもこの感じのようで、執事たち全員と勝負しているらしい
しかし今日ここに来た理由は謙棲の稽古だったが…
どこから現れたのか紫龍が
「一人づつ勝負してやれ」
と言い馳賢と嘩緒羅は素直に喜んでいたが
藍哉はため息を小さくついて
「いいえ、今日は馳賢様だけにしていただけたい」
藍哉がいうと馳賢は喜び嘩緒羅は悔しそうにしているのを横目で見、髪を高くに縛り直して
「謙哉様、少し行ってきますので紫龍様と一緒にいてくださいね
と言った後、指を鳴らしたり手足をブラブラと回した後、ではやりましょう
いつもの笑顔で前に立つとまずは馳賢が構えてきた
「お体の調子は大丈夫ですよね?」
聞くと笑顔ではい!と良い返事をして二人で構えた
黎司が始めと大声で言うと馳賢が先に仕掛けてきた。藍哉はすべての技を避けながら
「…馳賢様?だんだん息が上がってきていますが大丈夫ですか?」
すべて避けて馳賢に聞くと大丈夫だと言いさっきより速い蹴りが飛んできた
それには藍哉も驚いて避けた後一蹴り腹に入れてしまった、藍哉もヤバイと思ったのか吹っ飛ぶ前に後ろに周り受け止めた
「すいません!馳賢様大丈夫ですか!?」
藍哉がしっかりと肩を持ち軽く揺らすと気を失っていた馳賢が目を覚ました
「ハハ、驚いた…まさかあれを避けられるなんて」
腹を押さえながら言ってくる馳賢に藍哉は微笑み
「私を動かせた時点で馳賢様は普通の者より強いのですよ」
馳賢を誉めると馳賢は嬉しそうに笑い父上、やりましたよと笑顔で紫龍に言うと紫龍も誉めてくれて嬉しそうに黎司に掴まり場所を移動した
黎司はずっと藍哉を睨んでいた
「本気で蹴りを入れるなんて志那鴿家のくせに未熟者」
「本当にあなたは私のことが嫌いですね」
藍哉は苦笑しながら黎司に背中を向け謙棲の元へ行った
「紫龍様、馳賢様をすいませんでした」
頭を深く下げる藍哉の頭を紫龍は殴るのではなく優しく撫でてくれた。
驚いて顔を上げると微笑んでいる紫龍がいた
お前もまだ経験したことが少なすぎるからなと大きく笑いだした
それから謙棲はめっちゃくちゃよれよれにされて終わったとかなんとやら?
しかし、藍哉の指導があっても謙棲は一生馳賢には敵わなかった…いや、もう少し大きくなっていたら勝てたかもしれないが…
紫龍たちはこれから悲劇の瞬間を見ることになる