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勉強嫌だ
藍哉の傷も治り今まで通り平和な暮らしが訪れて三年たった。
だが平和になった途端、紫龍の後継者となっていた謙棲の元に祝いの品がたくさん送られて来るようになったし、媚を使ってい来るものも多かった。
藍哉の元には娘を嫁にと何人もの女性が訪れたがすべてお断りをしたりとなんだなんだで藍哉は平和ではなく…ストレスがたまっていく一方だった
謙棲の屋敷
「……チッ謙棲様、品贈りが来ていますよ」
重そうな大きな箱を片手で持って部屋へ入ってきた
「え゛~また~まだ開けてないのも一杯あるんだけど!!」
「そんなもの私が知るわけ無いでしょう。さぁ、勉強に集中してください」
謙棲の部屋は机からドアへの一本道だけが綺麗に開かれていて後の周りは箱が藍哉の身長より高く積まれていた。
言っておくが藍哉の身長は179cmである
そんな高くつまれていて薄暗い部屋で勉強に集中しろとは藍哉も鬼である
「……藍哉~もう無理」
謙棲の代わりに祝い品の整理をしていた藍哉は溜め息をついて部屋から出ていったが、そのとき、藍哉はまさか17歳になってもあんなことをするとはそのときは思いもしなかった―――