表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/73

61.告白(3)

 テンションがあがったところでケイタイを確認すると、それは懐かしい人物からだった。




「へぇ、千尋ちゃんからだわ」


「千尋ちゃん? って、だれですか?」


「連君の前のバイトの子よ。あぁ、そうそう思い出したわ」




 と言いながら、また笑っているのだ。




「何を思い出したんですか?」




 連がメニューを見ながら言った。


 さすがに、二十歳だ。食欲旺盛らしい。




「千尋に、前に付き合ってくれって言われた男の子を紹介したのよ」


「千尋さんっていくつなんですか?」


「確か高校三年生だったな」


「相手の男性はいくつなんですか?」


「連君と同じ、二十歳」


「えー! オレの前に二十歳の男から告白されてたんですか。やっぱり、実香さんはもてるんだ」


「どうかしらね。その辺はノーコメント」




 なぜならモテタのは、以前の話だからだ。




「でも、何でその人を高校生に紹介したんですか? タイプじゃなかったとか?」




 連が呼び出しボタンを押し、店員が来る。


 スムーズに注文をすると、話が元に戻る。




「んー、タイプねぇ。……年齢の問題かな」




 と言いながらメールを送信している。




「年齢ですか?」


「そうそう」




 ビールを持ち、喉に流し込む。


 連は枝豆に恋してしまったらしく、さっきから枝豆の殻がピラミッドを形成しだしている。




「二十歳ならオレと同じじゃないですか」


「そうね」


「それで、何でですか?」




 ここまで言っても分からないという恐ろしい連君、さすがKYだ。




「……若すぎた……かな」


「若すぎたんですか、へぇ。話が合わなかったということですか?」




 確かに話が合わなかったということだろう。


 相手は社会人だったと思うが、やはり考え方が実香には理解できなかった。




「あ、そうだ」




 連の「なんですか?」という問いかけに答えることもなく、メールを送信した。


 しばらくすると返信があり、実香が「ふ~ん」と言っている。




「何が『ふ~ん』なんですか。気になるから教えてくださいよ」


「彼氏がね、夜の商売だと言う話だったから、何の仕事してるんだろうと思ってさ。もしかして、やばい系の仕事だったら、紹介して申し訳ないことになるじゃない」


「なるほど」


「そしたら、普通に警備員だって。ただ、お金がいいから、夜専門で仕事してるって。とりあえずは安心した」


「よかったですね」


「どうやら、結婚するらしい」


「早いですね。オレがバイトを始めて一年経ってないですよ。と言うことは、その二人が付き合いだして一年経ってないと言うことですよね」


「そうだね」


「いいんですかね」




 ついさっき、結婚を前提にと言っていたわりには、千尋の経過の早さに驚いているのだからおかしなものだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ