あの花
冬の日溜まりでね、
夢を見るように
揺れていた。
あの花は何て名前。
いつも見かける
あの花は、あの花は。
名前がわからない。
窓から見ていた。
光の中の花。
いつでもどこでも
何をしていても、
気になっていた。
あの花は何て名前。
ずっと見ていた
あの花は、あの花は。
好きになっていた。
とても切なくて、
とても苦しい。
あの頃の君の姿、
君の姿が
今も揺れる。
あの花は何て名前。
話がしたい。
初めての気持ち。
花は君、君は花。
綺麗で可愛いくて、
好きで好きで。
冬のお日様に、
微笑んでいるよ。
あの花は、あの花は。