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93:今日の予定

 そんなころにはしっかりと空も赤くなりきって、むしろ、さらに暗くなりつつある。

 ここからまた1時間もかけて自宅に帰るのか。

 こりゃ、ご飯を作るのも遅くなるな。と思い、焼鳥屋のオヤジのところで焼き鳥を少しだけ買って家で少しだけ料理して食べようっと。

 そう思うと、足は焼鳥屋のオヤジのところに。

 ただ、さすがに歩きすぎて、少し疲労困憊になりつつある。

 重たい脚を引きずるようにしてようやくといった感じでいつもの焼鳥屋に。


「おう、嬢ちゃんか。久々だな。といっても、2、3日顔を合せなかっただけだと思うが、元気にしてたか?」

「まぁね。ちょっといろいろあってこれなかっただけだし、心配しなくていいよ。私だって見ての通りピンピンしてるしね。ちょっと今日はいろんなところに行ってたから疲れてるけど」

「見るからに疲れてるよ。お前さんも若いのに大変だな」

「なんだかんだでいろいろ抱え込んでますから。なんて言っちゃうと、おばさん臭くなるから、言わないでおくけどさ」


 そういうと、2人で大きな声を上げて笑い飛ばし、少し会話をした後、タレと塩を1本ずつ買って自宅に帰る。


 さすがに自宅では、幽霊騒ぎが起こったせいでしばらくは騒々しかったけど、日が経つにつれて、人の興味がなくなっていくのか、ようやく静かな時間を過ごすことができている。

 キッチンでキャベジを切って皿に盛り、少し冷めた焼き鳥を炎魔法で温め、秋野菜のスープも作る。

 そんな食事も終わると、メインディッシュというわけじゃないけど、朝に買った栗をむいてからミルクや砂糖で煮ながらつぶし、裏ごししたらあっという間に栗のペーストが完成。クッキーに挟んで食べると、甘すぎずで美味しい。

 久々にスイーツを作ったけど、意外といけるんだ。それに、この世界でもちゃんと果物はあるし、あのおばあさんのところのものは鮮度がいい。

 まだペーストクリームはあるし、もう少しだけマロンクリームのサンドを作って、明日の朝、感想を言いに行くついでにテールちゃん親子のおすそ分けしようか。

 そんなことを思いながら、残っているクリームをふんだんに使ってマロンクリームのサンドを作る。


 さすがにペーストクリームを作るのに時間がかかりすぎちゃって、たぶん、感覚的に今の時間は夜の10時とかそのあたりだろう。

 明日もどうせ鶏の鳴き声に起こされるんだから、早い目にお風呂に入って寝よう。今日は肉体的に疲れたよ。




 案の定というべきか、何というべきか。今日も今日とて鶏の鳴き声で目を覚ます。

 昨日も思ったかもしれないけど、いつになっても慣れないんじゃないかと思いつつ、ベッドから降りて朝ごはんの仕度を……しようと思ったけど、パンがないや。仕方ない。昨日作ったスープがまだ残っているし、それを朝ごはんにして、いつものように買い物に行こうか。

 ただ、今日は、野菜は買わなくていいか。昨日、かなり買い込んだこともあって、半分も減ってないんだよな。

 だから今日はパン屋と焼鳥屋のオヤジのところによって買い物をするか。

 ついでに、焼鳥屋のオヤジのところでほしいものがある。もちろん、あればの話だけど。

 で、買い物に行ったあとは、内職をして、昼過ぎに広場に向かい、パフォーマンス。夕食を食べて、魔法の練習をして寝るって感じかな。

 今日の予定もカンペキ。素直に全部進んでくれたらいいんだけど。なんて思いつつ、洗面台で顔を洗う。

 ……やっぱり、ちょっと丸くなったよな。肉料理が中心で、パフォーマンスや、広場までの道のりを考えると、運動は十分だと思っていたんだけど、それほどレッドバードやウルフは高カロリーなのかと思ってしまうほど。

 こりゃ、もう少し運動を増やさないといけないか?なんて思いつつも、これ以上運動を増やすことができるのかって思う。

 正直、いろんな歌も覚えないといけないし、振り付けも考えないといけない。それに、歌詞カードやサインも書かないといけないから、運動する時間は逆に減るんじゃないかなと思っている。

 それか、時間の使い方がへたくそなのか。たぶん、時間の使い方がへたくそなんだろうけど、便利な乗り物がない限り、移動時間という無駄な時間は減らないだろうなんて思っている。

 まぁ、今日も流れに身を任せていきますか。


 そう思いながら、ずずーっと温めたスープをすすり、普段着に着替えてからいつも通り街へ繰り出す。

 もちろん、昨日作ったクッキーを、捨てずにとっておいたパン屋の紙袋に入れてね。

 そして、今日も今日とて長い道のりを歩いていき、今日もいいにおいを垂れ流しているいつものパン屋に到着。


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