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7.買い物

「あっと、ギルドカードは持ってるよな?あったらここにかざしてくれ」


 キリっとした表情はそれか。と思いながらも、外から来た人が犯罪者だったら街自体の治安が悪くなるもんね。なんて思いながら、ソックスの裏に入れていたギルドカードをガラスにかざす。

 すると、透明だったガラスが青く光り、ちょっとすると、透明に戻った。


「よし。何も問題なしだな。このまま入って構わないぞ」

「それだけで何がわかるの?」

「これか?これは、ほかの街で犯罪記録がないか確認するんだ。犯罪者を中に入れるわけにはいかないからな。蒼く光れば問題なし、赤く光ればお断りだ」


 なるほどね。まぁ、私が知ったところで、あまり意味がないだろう。犯罪なんて起こすメリットなんて何もないし。


「そしたら、しばらくの間、街から出ないほうがいいだろうな。魔獣を倒したことがなかったり、魔法が付かないのであれば、街の外に行くのはやめておきな」


 まぁ、魔獣を倒したことがないのは当たり前だから、街の周りが落ち着くまでこもっていてもいいかな。なんて思ったり。でも、どんな魔獣かも気になるから見てみたいという好奇心があるのも事実。

 ただ、今日はちょっと疲れたし、明日にでも魔法の練習ついでに見に行ってみようかな。なんていったら、危ないかな。

 たぶん、門番の人に、興味がある。なんて言ってしまえば、確実に止められるだろう。明日までにいい口実を作っておこうっと。

 とりあえず、このあとは、どこかでお昼ご飯を食べて、さっき気になっていた袋と、カードを収納するケースみたいなものを探しに行くか。


 ちょっとばかし、目についた屋台とかで焼鳥だとか、牛串だとか、アイドル時代ではなかなか食べられなかったものも、ここだと少しばかりいいよね。なんて思いながら、食べつつ、結局、宿に帰ってくる。


「おかえりなさい、ミネコさん」

「ただいま」


 なんとなくだけど、もうここが家って感じがしちゃっている。

 ただ、いつまでもいられるわけじゃないからなぁ。なんて思いながらも、お昼のラッシュが過ぎたと思われる食堂の椅子に座らせてもらう。


「あっ、そうだ。メイランちゃん、ちょっと聞きたいんだけどいい?」

「はい、なんでしょうか?」


 だいぶ暇な時間に入ったのか、メイランちゃんはルンルンで私のところに来る。


「さっき貿易ギルドで袋の中に大量の小麦粉入れてたじゃん?あれってどういう原理?」


 私の質問に、なにいっているんだろう、この人。と言わんばかりの顔をしているメイランちゃん。


「私の田舎って、あんなのなかったからさ、珍しいなぁって思って」

「珍しくもないと思いますよ。大きさは人によるかもしれないですけど、みんな持っていますし。逆に、ない人の方が珍しいと思います。私なら生活できません」


 それほどのものか。それなら、私もあったほうがいいな。


「どこに売っているかって知ってる?」

「はい。ここから3軒隣に行ったところで売っていますよ。私も一緒に行きたいとこですけど、お手伝いが残っているので……」


 ちょっと申し訳なさそうにしていると、奥からメイランちゃんのお母さんが出てきて、「あんたも一緒に行ってきな」なんて太っ腹なことを言ってくれた。


「もうこの時間になったら私たちだけでもお客さんをさばけるからさ、たまには外の空気吸っといで。そして、何か一緒に買っておいで」

「いいの?」

「あんたは頑張りすぎなんだよ。お母さんたちは助かっているけど、あんたもたまには遊びなさいよ」


 さすがにそこまで言われると、拒否はできないみたいで、私の顔をちらっと見ると「いいですか?」とかわいい顔で言ってきた。


「もちろん、街のことももうちょっと教えてくれない?」

「私でよければ……」


 ということで、メイランちゃんは追い出されるように外に出され、私と一緒に街巡りに。


「ここが街の中心部ですね。生活に必要なものはもちろんですけど、冒険者の武器や、外国のものを扱っているところもあります。まぁ、私たち商人にはあまり関係ないんですけど」


 なるほどね。さすが街の中心部といった感じ。ざっと見たところ、生活必需品がそろっている。商店街みたいな雰囲気で人通りが多い。

 あとは、目的のものが見つかるかどうか。


「えっと、アイテム袋ですよね。ミネコさんが探しているのって」

「そうね。どれくらいのものが一般的なものかわからないから、とりあえず見てみたいっていうのが本音なんだけど」

「それなら、アルテーノさんのところがいいかな。あそこなら私も行っているところだし」


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