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71.おつかい

 今日も今日とてニワトリの声で起床。慣れっこになるのが怖いところでもあるんだけど、いつものようにベッドからおりて、キッチンに行き、朝ご飯を作る。

 今日の予定は、先に冒険者ギルドに行って、話しをいろいろ聞いた後、気分に任せてクエストをクリアするかどうか。

 正直、手持ちのお金は大量にある。だから、急いでクエストをこなさなきゃいけないってわけじゃない。

 クエストを断るって言う選択肢もあるだろうけど、まぁ、気分次第かな。なんて思いながら、昨日買ったパンを頬張る。

 あぁ、あと、今日の分の野菜も買いに行きたいな。あと、パンか。今日の分の食材を買いに行ってから冒険者ギルドに向かうか。

 そんなことを思いながら、朝ご飯を食べて外に出てみる。

 空はどんよりと曇っている。今まで晴れ続きだったから、少し気分が変わりそうだな。

 それでも、雨は降らなさそうだから、まだなんとかなるかな。とりあえず、用事をサクッと終わらせますか。

 いつもと変わらない街並みを30分ほどかけて歩き、何気に来るのが初めてな、朝の冒険者ギルド。

 まだ、依頼の取り合いをしているのか、冒険者と思われる人数が多い。そんな人ごみをかき分けて受付嬢のユイナさんのところに。


「あっ、ミネコさん、おはようございます。朝早くにお越しになるなんて珍しいですね。いかがされましたか?」


 どうやら、自分でドシアンさんに話していたことを忘れているようだ。


「ドシアンさんから伝言を聞いたんだけど、緊急クエストの件ってどうなってるのかなって。苦戦しているみたいだったら、私も様子を見に行こうかなって思ってるんだけど」

「えっ、でも、ミネコさん、ギルドのクエストはいっさいしないっておっしゃったはずでは?」


 うん?私、そんなこと言ったっけ?

 冒険者でもないのに、勝手にクエスト参加者に入れないでほしいって言ったけど。これもユイナさんの勘違いか?


「私、勝手にクエスト参加者に入れないでとは言ったけど、参加しないなんて一言も言ってないけど……」

「えっ、もしかして、私の早とちり?」


 そういって、少しあわあわするユイナさん。どうやら、早とちりしてしまうところがあるみたいね。

 でも、あのときは確かに分かった感じを出していたはずなんだけどなぁ。なんて思いながら、ユイナさんから、緊急クエストの現状を聞きだす。


「一言で言うと、進んでいないって言うのが正直なところです。むしろ、事態は悪いほうに動いているのかと。というのも、レッドウルフの群れの中で統率するような個体が力を持っているみたいで、隙あらば獲物の逃げ道を亡くそうと動いてくるようで、対応が後手後手に回ってしまっているみたいで……。あれから、追加で複数のパーティが討伐に向かったのですが、討伐完了の報告は上がらず……」

「それって、南の森だよね?森の深い場所?」

「いえ。最後にミネコさんが討伐に行った場所よりかなり浅いところに。お話では、森に入って10分ほどのところと、戻ってきたパーティから聞いています。もしかすると、このまま森から出てきて、近くの道路を徘徊する恐れもありますね。ないとは思いますが、最悪、門を強行突破して街の中に入ってくるなんてことも考えられます……」


 それはそれで物騒だな。それに、街の中にウルフが入ってくるとなると、何されるかわからないし、考えようだな。

 ただ、平穏な生活を守ろうとするなら、ここはクエストに参加したほうがよさそうだな。


「町の平和を考えたら、クエストに参加したほうがよさそうね。私も行くから詳しい場所を教えてくれない?」

「あっ、はい。えっと、さっきも言った通りで、場所は南の森を入ってすぐのところで、数は50と聞いています。前回と同じくらいかと」


 前と同じくらいね。それくらいどうにでもなるかな。って思うけど、ふたを開けてみないと、危険だなって思う。

 とりあえず、行ってみてって感じだな。

 そう思い、南の森へと足を向ける。


「おぅ、嬢ちゃん、久々だな。どこかに行くのか?」


 門の近くに来ると、守衛のおじさんが私のことを覚えていたみたいで、声をかけてきた。


「まあ、そうだね。ちょっとお小遣い稼ぎしてくるよ。どうも、南の森でおいしい獲物が出たみたいだからね」

「そういうこと言う嬢ちゃんじゃなかっただろ。まぁ、気を付けて行って来てくれよ。ついでに言うと、南の森から歩いて10分のところに50匹くらい沸いたらしいぞ」

「それも、ギルドから聞いてるよ。どうやって倒そうかなって考えながら来てるし。まぁ、いつも通り、水魔法で溺れさせるだろうけど」

「その話も聞いてるぜ。嬢ちゃんが買取りに持って行ったウルフはみんな今すぐにでも生き返りそうだってな。今回ももし狩って帰ってきたら俺たちに見もせてくれよ」

「できたらね。それに、どれだけの時間がかかるかわからないし、約束はできないけど、夕方頃に戻ってくるし、その時に何かあれば見せるよ」


 そう言って、門を開けてもらい、私は町の外に。そこから、少し歩いて南の森の入り口に到着。森の中からは、そう遠くないところから大きな音が聞こえる。

 こりゃ、すでにいろいろ暴れているみたいね。私も少し警戒しながら近づいてみる。

 何が起きているのかわからないから、シールドを張りながら進む。

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