第五章(最終章) 絆 第11話
金色の瞳のバリウス。そして本性を現したカノン。神対神の戦いが始まろうとしていた………
────ヴァズの領域内─────
ヴァズ「今のバリウスの状態で奴と互角か……」
ドルテ「今どういう状況なんだよ?!
俺とユリウスにはさっぱり分からん!」
ユリウスもドルテの言葉に頷いた。
ヴァズ「ゲインの監禁が解かれた時、奴はネロを
食った。……だが、ネロの身体は知って
る通り、生きた人ではなくネロの亡骸を
依代に生き長らえているエネルギー生命
体『カノン』。此奴が今度はゲインの身
体を依代にした状態だ」
ドルテ「って事は………正真正銘の神……かよ」
ヴァズ「彼奴を神と呼んで良いのか………」
リサは何か閃いた様に、突然ヴァズに提案する。
リサ「ねぇ!ヴァズさん!………」
バリウスとカノンは向かい合っていた。
カノン「ゲインの遺伝子を受け継いでるだけの事
はある……今の我と互角とはな……」
バリウスはまっすぐにカノンを見つめて言葉を放った。
バリウス「オレはもう迷わない……
もう失わない!無くさない!………
貴様に奪われない!」
カノン「クックック……その意気だ………」
カノン『出でよ!サラマンドラ!』
なんと、一瞬にしてエレメントを召喚した。
バリウスは構える。
カノン「我が表に出れば、エレメントの召喚など
容易い………やれ!サラマンドラ!」
サラマンドラ『キァーーーー!』
バゴォーーーーン!!
サラマンドラの咆哮と同時に巨大な火球がバリウスに向かって発射された。バリウスは掌を火球に向けて構える。
バリウス「はぁぁ!!」
ボンッ!!
カノン「ほぉ……やはり………」
バリウスは巨大な火球を波動の一撃で弾き消した。
カノン「これは失礼した。エレメントなど役には
立たんな」
カノンは直ぐ様バリウスに接近、ゲインの大剣で攻撃。バリウスはこれに合わせる。
ギンギンギンギンギンギンギンギンギンギン
ギンギンギンギンギンギンギンギン………
凄まじい撃ち合い。剣と剣がぶつかり合う衝撃で空気は振動し、大地が揺れる。
カノン「ふんっ!」 バリウス「はぁ!」
ガキンッ!
二人の距離が空く。即座にバリウスはオーラを剣に込める。そして…
バリウス『剛剣覇王刃!』
バリウスの巨大なオーラの超大剣がカノンを襲う。
カノン「ふんっ!」
だがカノンはオーラで出来た剣を叩き割る。これを見てバリウスはまた近接戦闘に持ち込む。
バリウス「ふっ!」 カノン「ほぉっ!」
ギンギンギンギンギンギンギンギンギンギン
ギンギンギンギンギンギンギンギンギ………
龍族の剣士を超越し、もはや神の領域に辿り着いた二人の闘い。凄まじいの一言では収まらない死闘である。
激しい連撃の最中で、バリウスは剣を振りながらオーラを収束させる。オーラの蓄積の完了を見計らってバリウスはカノンの剣を強く弾く。
バギンッ!
カノン「ぬ?!」
バリウスは瞬時にカノンの懐に掌を向けた。
バリウス「はぁ!!」
ドンッ!
カノンはバリウスの波動で吹き飛ぶ。そして…
バリウス『神剣乱舞龍刃裂破!』
バリウスはカノンに向けて、奥義を5発も連発する。吹き飛ばされたカノンも直ぐにこれに気付いた。
カノン「無茶な事を………ふんっ!」
カノンはバリウスの技に合わせる様にオーラの塊をぶつける。
ドゴゴゴゴゴーーーーーー!!!
バリウス「やっぱ強いな………」
カノン「これは簡単にはいかんな………」
────第12話に続く────




