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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
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第五章(最終章) 絆 第10話

カノン、それはゲインの身体を持ち意識を反映させた者だった。

超越した能力を持ったカノン。

遂に……

─────ヴァズの領域内─────


ドルテ「なんだ?!…ゲインの気配が消えたぞ!」

ユリウス「やったのか?」

ヴァズ「だとすると、あの力を使ってる時のバリ

ウスはもはや神の領域だ……」

三人がそんな事を言っていた中、リサだけは感じ取っていた。

リサ「何?………この気配………」

リサは怯えた表情で呟いた。それに気付いたドルテが言葉を挟む。

ドルテ「おいリサ……どうした?」

リサ「ゲインって人の身体の中から凄く恐ろしい

気配が出てきた……」

ドルテ「なんだって?!」

ユリウス「……?!」

ヴァズ「……まさか、そんな事ってあるのか…」

リサは黙り込んでしまった。

リサ(バリウス!……お願い!死なないで!)




バリウス「……カノン?!…だと?!」

見た目はゲインの姿だが、明らかにゲインではない。違う人物が話している。

カノン「クックック…此奴の魂を吸収するのに時

間を要したが、もうこの身体は我が物と

なった。

ネロの身体は長く持たなかったからな…

ネロの細胞を媒体にして此奴を作ってお

いて正解だった……」

バリウス「………!」

(………って事は!……)

カノン「もう解るだろ?バリウス……

  私が言っている通り、お前が一番神に近

い存在なのだ………」

バリウス「………」

バリウスは無言のままカノンと対面していた。




──────????──────


バリウス「オレとお前が一つになれば勝てるの

か?………終わらせられるのか?」

『可能性はゼロじゃない……』

バリウス「お前からはゲインの気配も混ざってい

る。それでも……」

『今更何を言う……お前は……いや、オレもお前

だな……フルネームで自分の名を言ってみろ』

バリウス「……はっ!」

『そうだ!』

バリウス「……そうだった……」

『紛れもない……そう、お前は……』

バリウス「オレは『バリウス・ゲイン』だ!」




カノン「さてと、そろそろこの世の中も終わらせ

てしまおうか………

バリウス……お主は我が連れて行く。

次の世界で、楽しませてくれる神が現れ

るまではな……」

カノンは、ゲインが使っていた剣を手に取った。そしてその剣をバリウスに向ける。

カノン「折角だ……バリウス、我と剣を合わせて

みぬか?

この身体に少し慣れておきたい。お主で

試運転といこうではないか」

バリウスは無言で構える。カノンは笑みを浮かべて呟いた。

カノン「では……」

その一言を呟いた瞬間、カノンはゲインと同様のスピードでバリウスに斬り掛かる。

カノン「ふんっ!」


ガキンッ!………


バリウスは無言でガードする。空かさずカノンはバリウスを狙う。スピードはほぼ互角でお互いの攻撃を防いだり避けたりしながらの一進一退の攻防だ。

カノン「素晴らしい身体だ!もう負ける気が起こ

らぬ!」

徐々にカノンのスピードは増していく。バリウスは対応しきれず距離を取った。

だが、追撃する様にカノンの攻撃は続く。離れた距離からカノンは技を放った。

カノン「これはゲインの技だ!」


カノン『強重剣波(フォトンブラスター)!』


カノンが放つオーラの遠距離突き攻撃。ゲインの技ではあるが、剣を突いた先から巨大なオーラの塊がバリウスに向かって飛んでくる。

バリウスは咄嗟にこれを避けた。


ズバーーーンッ!!


バリウス周辺は砂煙で覆われた。カノンからバリウスの姿が確認出来ない。


しばらくして砂煙が晴れてきた。カノンから見てもバリウスが立っているのが分かった。

カノン「なるほど……あれをかわしたか………

ん?………ほぉ、なるほど………」




リサ「……! え?……バリウスなの?」

ユリウス&ドルテ「………!!」

ヴァズ「……! もはや神対神の戦いか……」



晴れていく砂煙からバリウスの姿が確認出来た。カノンを睨み付けるバリウスの目は、まるで金色の瞳の様に光る。


カノン「それがお主の真の姿か……」




─────第11話に続く─────


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