第五章(最終章) 絆 第7話
ゲインとバリウスの激闘、その中ゲインは圧倒的強さを見せつける。
バリウスはこの先……
ゲイン「剣を持った俺はそれなりに強ぇぜ?」
バリウスは無言でゲインを見ていた。
ゲイン「お前もなかなかやるみたいだから、少し
はやる気出してやるよ。
そうじゃねぇと失礼だろ?」
ゲインは余裕の笑み、バリウスは鋭い眼光でお互い睨み合う。
しばらくしてゲインはオーラを解き放った。
ゲイン「ふぅ~……クックック……」
バリウス「……ん?!」
ゲインはバリウスと同じく、目が紅く光っている。
ゲイン「ここからが本番だ!」
凄まじいスピードでバリウスに斬り掛かる。ゲインは身の丈程もある大剣を軽々と片手で振り回して攻撃する。
ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!ガキン!
バリウス「…くっ!……」
ゲイン「おらぁおらぁおらぁ!防いでるだけじゃ
勝てねぇだろ!」
バリウス(一打一打の攻撃が重い!……)
防戦一方のバリウスは一度距離を置く。しかしゲインは直ぐ様追い付き剣を叩き付けてくる。
ゲイン「おぅらぁぁぁ!」
ズドーン!………ガガガガ!
ゲインの強打をバリウスは避けたが、地面を叩いたゲインの一撃は地面の表面を叩き割った。
バリウス(なんてスピードと破壊力だ!)
バリウスはまた距離を取る。ゲインはニヤリとバリウスの方を向いて呟く。
ゲイン「そろそろ本気で行くぜ?お前も本気じゃ
ねぇと死ぬかもな……クックック……」
ゲインはスっと真っ直ぐ立ち、そしてさらにオーラを解き放つ。
ゲイン「うぉぉぉ!………はぁぁ!!!!」
バリウス「……な!」
ゲインの周りに風が巻き起こる。そして全身の筋肉が少し大きくなり躍動する。紅い目はより強く光る。
ゲインはバリウスに向かって大声で叫んだ。
ゲイン「殺す気で行くぜぇ!!」
次の瞬間、大剣を振り上げてバリウスに斬り掛かった。
バリウス(さっきより速い!)
咄嗟にガードしながら後方に避けたが、ゲインの剣の先がバリウスの胸元を掠った。
バリウスは慌てて距離を取る。
バリウス「今のはヤバかった………?」
バリウスは前方を見たがゲインがいない。気配を察知して上を見上げた。
なんと、ゲインは上空から剣を振り下ろしてバリウスに向かって来る。
ゲイン『強重剛剣!』
ズガガガガガガーーー!!
ゲインは強烈な勢いで地面に剣を突き立てた。その衝撃波で周囲は爆発した様に吹っ飛ぶ。
バリウスはガードしていたが、ダメージは免れなかった。
バリウス「……ぐっ!……」
バリウスは後方に吹き飛び、瓦礫に激突した。
バリウス(今の剣は波動か!)
バリウスは立ち上がるが、思ったよりダメージが大きい。
バリウス「はぁ…はぁ…はぁ……」
そんな状況でも、ゲインは余裕の笑みだ。
ゲイン「おいおい……たった一度の技でこれかよ
……期待して損したぜ……」
バリウス(つ、強い!……)
─────ヴァズの領域内─────
ユリウス「兄貴は何を躊躇ってる……」
リサ、ドルテ、ユリウスは気配だけではあったが、バリウスの戦いを見守っていた。
ドルテ「……アイツの悪い性格だな……
本当は剣士に向いてない」
ユリウス「どういう事だ?」
ドルテ「優しいんだよ………」
リサ(……バリウス……)
ゲイン「おらぁ!」
バリウスは防いだり、攻撃を避けたりするだけだった。するとゲインは立ち止まり、バリウスに向かって大声で叫んだ。
ゲイン「てめぇ!何故攻撃しねぇ!」
バリウス「………くっ!」
バリウスはこの時、思い出していた。ハウザー戦の時の自分を。あの時の冷酷非情な自分が出てくるのが怖かったのだ。
バリウス(あれは………オレじゃない……)
ゲイン「なんだかなぁ……もう良いわ。
……バリウス、お前もう死ね……」
─────第8話に続く─────




