第五章(最終章) 絆 第4話
ヴァズ達はバリウスとユリウスの捜索に向かった。そこで二人を見つける事が出来たが………
ヴァズは再びクリスタリカに向かい、バリウスとユリウスを探していた。ドルテ、リサも同行して三人での捜索が始まった。
ネロが爆破した影響で、クリスタリカは見る影も無い程変わり果てていた。
リサ(バリウス……無事でいて………)
ドルテ「街の崩れ方がやべぇな……バリウスは生
きてるのか……」
リサ「少し待ってね……集中して探索の範囲を最
大限にしてみる」
リサが連れて来られたのは、現在生き残っている唯一のエレメンティストであり、また、ヴァズやドルテよりもかなり広範囲に渡って気配を探知出来る能力がある為だった。
リサは目を閉じて集中する。クリスタリカ郊外に届く範囲まで拡大させて………
リサ(…………!! 居た!)
リサはハッとした様に目を開ける。
ヴァズ「どうだ?!」
リサ「いたよ!……あの小屋の中に!」
ドルテ「よくやった!行くぞ!」
三人はクリスタリカ郊外にある小屋に向かって空中浮遊で向かった。
到着すると二人の気配が分かった。そして急いで扉を開ける。
リサ「バリウス!」
中に入ると、バリウスは気を失って倒れていたが無事だった。しかしユリウスは起きていたが、片腕がまるで溶かされた様に無くなっていた。
ドルテ「ユリウス!お、お前……」
ユリウス「フッ…やられた……」
リサ「ユリウス………」
ユリウス「……安心してくれ……兄貴は無事だ」
ネロはバリウスとユリウスに目掛けて放ったビー玉程のオーラで、クリスタリカの街を爆破した後に放った審判。それはバリウスとユリウスの二人にも襲いかかって来たのだ。
────審判の瞬間────
ネロ「完全に無にするのは後日改めて……
今は次の手間を省ける様にしておくだけに
してやろう………」
バリウス「今の爆破はやばかった………!!」
バリウスはネロを見上げる。するとネロは強烈な程のオーラを放出している。
バリウス(なんだ!…………はっ!まさか!)
バリウスはユリウスの気配を探る。そしてそこに急いで向かった。
バリウス「ユリウス、大丈夫か!………はっ!」
ユリウスの右腕が爆破の力で消し飛ばされていた。
ユリウス「すまない、兄貴だけでも逃げてくれ」
バリウス「お前を置いて行ける訳ないだろ!」
ネロは遂に審判を放つ。巨大なオーラの塊から無数の玉となって飛び散る。そしてバリウスはオーラを最大限に放出し、防御壁を張った。
バリウス『はぁぁぁぁ!…………』
ユリウス「……兄貴は俺を守る為にオーラを削り
過ぎた。でも大丈夫だ。」
ヴァズ「状況は分かった。とりあえずここも安全
ではない……一旦、私の領域に行くぞ」
ヴァズはその場で瞬間移動し、領域内に場所を移した。
リサ「ユリウスは大丈夫なの?」
バリウスを膝枕しユリウスに話しかけた。
ユリウス「アンタが俺に話しかけるのは初めてな
気がするな…」
リサ「あ……」
ユリウス「いや、悪かった……大丈夫だ……
まぁそう言いたいが、俺はもう剣は持
てないな。ネロのオーラで剣も無い」
リサ「どうしよう………私はカーン老師みたいに
治す事も出来ないから……」
ユリウスは少し笑ってリサに言った。
ユリウス「アンタはそのままで良い。もう辛い戦
いに参加する人を増やす必要は無い。
兄貴がそれを許さない。だって、アン
タは兄貴の大事な人だからな」
リサは申し訳なさそうにうつむいてしまった。二人のやり取りを見てドルテが言葉を挟む。
ドルテ「割って入る様ですまんが、ネロが来たら
勝てる見込みはあるのか?」
ユリウス「あのクソ親父が言ってた事が本当な
ら、勝てるかもしれない……」
ドルテ「どういう事だよ……それ……」
ユリウス「俺達兄弟は、双子だが元々は一人の身
体だったらしい……」
ドルテ&リサ「………え?!」
──────第5話に続く──────




