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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
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第四章 神々へ…… 第10話

バリウス達の鍛錬は終盤を迎え、ヴァズは二人に自身の能力である神の力を渡す……

一方カーン邸では静かな日常が続く中、突然の異変に………

──────ヴァズの領域──────


バリウス「ふっ!」 ユリウス「はぁ!」

ヴァズ「ふんっ!」


ヴァズの領域内での鍛錬を始めて5日が経過していた。実戦を交えての鍛錬も熟す程、二人は成長している。

ヴァズ「大分馴染んだ様だな」

バリウス「ここは時間の経過が分からないけど、

どれくらい経ってるんだろう……」

ユリウス「そうだな……」

ヴァズ「この領域内の時間経過だと5日だな」

バリウス&ユリウス「……!!」

ユリウス「おいおい!アンタの予想は3日がネロ

 の回復予定だろ?!」

バリウス「マズイぞ!」

ヴァズ「まぁ慌てる必要はない。帰れば分かる」

ユリウス「何を呑気に………」

ユリウスが言いかけてヴァズは制止する。

ヴァズ「それより、其方達に渡しておかないとい

けない物がある」

バリウス「……?!」

ヴァズは胸元で合掌する形で手を合わせて力を込める。そしてその手を開いた。

ユリウス「……!……なんだ…それは……」

ヴァズの手と手の間に光る球体が二つ浮いていた。

ヴァズ「私の神としての力、『神力(ゴッドエナジー)』」

バリウス&ユリウス「……!」

ヴァズ「もう、私には必要の無い物だ。これが

あったからこそ、バリウスを瀕死の状態

にまで出来た。

残念ながら半分ずつ分け合う形になる

が、其方達ならそれで充分だろう。

今の其方達なら、すんなりと受け入れら

れる」


バリウスとユリウスは、ヴァズから神の力の源となる『神力(ゴッドエナジー)』を受け取った。

光る球体は、それぞれ二人の身体の中に吸収されていく。

バリウス「なんか実感が無い……」

ユリウス「……ん~………」

ヴァズ「それは私が正式にネロに仕えた時に与え

られたんだ。それがあれば神に対抗出来

る力が備わる。

そしてその力があれば私が教える剣技が

使える様になる。

其方達に一つずつ伝授しよう……」




─────カーン邸─────


リサ「カーン老師、おはようございます」

カーン「うむ…おはよう、リサちゃん」

リサ「今朝は天気が良いですね」

カーン「………そうじゃのぉ……」

カーンは窓越しに空を見上げて言った。

カーン「この空をこうして見れるのはいつまでか

のぉ……」

リサは無言になった。ネロが神の審判を下した時、今の人類は生き残れるのか……カーン邸にいる者達は一様に考えていた事だった。

リサ「カーン老師」

カーン「……なんじゃ?」

カーンは驚いて振り向きリサを見る。リサは真剣な面持ちでカーンの目を見つめ、そして…

リサ「エレメントの召喚の仕方を教えて下さい」

カーン「…! それはワシが許さん!」

リサ「どうしてですか?!

私はカルディスの生き残りでしょ?バリウ

スやみんなが戦っているのに、王家の末裔

の私だけ何も出来ないなんて………」

カーン「死んでも……か?」

リサ「……!!」

カーン「お前さんはバリウスと血の契約を結んで

おる。たとえバリウスが生き残ったとし

ても、お前さんがエレメントを召喚すれ

ば、バリウスはお前さんと一緒に死ぬ事

になる。それでも良いのか?」

リサ「………」

カーン「…:……それに、きっとバリウスがそれを

許してくれんじゃろう……」

リサ「………え?」

カーンは少し微笑んでリサに歩み寄り優しく諭した。

カーン「バリウスがお前さんの為に頑張っている

のは何の為だと思う?

………それはお前さんが一番感じ取って

おるはずじゃ………」

それを聞き、リサの頬に一粒の涙が流れた。

そう、バリウスはリサとの約束をずっと守る為に、そして幻想の世界でのエリザとの約束を守る為に頑張っている。リサは以前、ユリウスとの戦闘の後に言った言葉を思い出した。


バリウス『リサ………約束…守れたぞ……』


カーンはリサの手を握って笑顔を見せた。

カーン「うむ」

リサ「……ありがとう……ございます……」




────クリスタリカ10000m上空────


ネロ「もう邪魔者はいない………」

ネロは掌を天にかざした。

ネロ「新しい神の歓迎は次の機会にするとしよう

……また新たに作れば良い……」




カーン「………!!!!」

リサ「どうしたんですか?」

カーンはネロの気配を察知した。

カーン「ネロじゃ!」

リサ「え?!……予想より早い!」

カーン達の元にシヴァ、ドルテ、サッド、デイジーが急いでやって来た。

シヴァ「私が止めに!………」

言いかけたシヴァの言葉を遮る形でカーンが叫ぶ。

カーン「よせ!……ワシが行く!」

シヴァ「なんですと?!」

カーンは人知れず完成させていた空間移動の能力でネロの元に向かった。

ドルテ「…な!…老師が消えたぞ!!」

シヴァ「無茶な……」

デイジー「どうすんのぉー!」

ドルテが飛び出そうとするが、シヴァが止める。

シヴァ「行くな!死にたいのか!」

ドルテ「老師が死ぬぞ!」

シヴァはうつむき、悔しそうに拳を握り締めた。

シヴァ「……老師!」





カーン「久しぶりじゃのぉ、ネロ…」

ネロ「まさか其方が直々に来るとは……

一万年以上生きる大賢者カーン……

神に背いた神に一番近いエレメンティスト

………っと言うところかな?」

カーン「この為に力を温存しておいたのじゃよ

お前さんを『封印』する為にの!」

ネロ「其方が司るのは大地のエレメント……

この上空で使えるとは思えんがな……

フッフッフッ……」

カーン「いつまでも昔のワシと思うでないぞ!」


ネロとカーンが対峙する。かつてカルディス王と並ぶ程とされたカーンのエレメンティストの能力が明らかになる。




─────第11話に続く─────



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