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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
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第三章 古代剣士 第14話

バリウスとユリウスの死闘は終わった……

神々は今後どう動いてくるか……

そして神に挑むには………

砂煙が徐々に収まってゆき、二人はその場で倒れ込んでいるのが見えた。

二人共全てを出し切ったのだろう……仰向けに倒れたまま力尽きていた。

周囲は二人の激しい戦闘で街の様相が無くなる程荒れ果ててしまっている。

ユリウスは倒れ込んだままの状態でバリウスに話し掛けた。

ユリウス「復讐したかったんだよ……」

バリウス「…………そうだろうな………」

ユリウス「家族を崩壊させる運命(さだめ)の根源

を作った神が許せなかった………」

バリウス「…………」

ユリウスはゆっくりと語る。

ユリウス「物心ついた時から戦闘だった……

親父は俺を戦闘マシンの様な扱いしか

しない……そんな毎日の中でお袋の話

しを聞かされたんだよ。俺は親父が正

しいと思い込んでた。だから、エリザ

を殺した時は何も思わなかった。」

バリウス「………」

そしてユリウスは声を震わせて続ける。

ユリウス「もう…気付いた時には遅かった……

後戻り出来ないところまで…………

クソ!………なんで………」

ユリウスは仰向けのまま涙を流した。

バリウスはゆっくりと起き上がり、ユリウスを見つめる。

バリウス「どうしようも無かったんだろ?……」

ユリウス「……クッ………クソッ……」

ユリウスはすっかり戦意を喪失していた。もうこれ以上戦闘は無いとバリウスは判断する。そしていつの間にかバリウスの紅く光っていた瞳は元に戻っていた。

バリウス「今はゆっくり休め、ユリウス……

だがまだ終わってない。神を倒すぞ!

ユリウス」


こうして双子の死闘は幕を閉じた……




──────????──────


ネロ「どちらかが死ぬと思っていたが、両者が生

き残ったのか……我の仲間に引き入れる者

をまた決めねばならんな………まぁ、両者

が我と共に生きる事を拒めば、また全てを

無にするだけだ……

我を楽しませてくれる者が現れるまで…」

ヴァズ「……貴方という人は……」

ネロ「我と共に生きているお主が、我を否定する

資格などあるのか?」

ヴァズ「………」

ネロ「身の程を弁えろヴァズ。お主の命も我が

握っている事を忘れるな……」



────クリスタリカ────


リサ「バリウス!」

カーン「降りるぞい!」

カーンがリサを連れてバリウス達の元に降り立った。凄まじい光景にリサとカーンは絶句してしまったが、リサはバリウスの傍に駆け寄る。

リサ「バリウス!…大丈夫?!」

バリウス「リサ……ああ、何とか……」

リサはバリウスに抱き付く。相当心配だったのだろう。

リサ「もう……無茶するんだから!」

バリウス「リサ………」

リサ「ん?」


バリウス「リサ………約束…守れたぞ……」

バリウスは優しい笑みでリサに答えた。


バリウス一行は、ひとまずクリスタリカ郊外にあるあの小屋で二人が回復するのを待つことにした。

ドルテ「いきなり呼び出すからびっくりしたぜ」

久しぶりにドルテの登場である。

ドルテ「なんで俺がコイツを運ばにゃならん!」

カーン「ほっほっほっ…まぁ良いではないか」

ドルテ「頭の中でカーン老師の声がしたと思った

らそんな事で呼び出されるなんて、ツい

てねぇよ…」

カーン「後でお前さんの話しも聞きたいから

のぉ。なぁに、ワシの家に着いたら礼も

するぞい!」

ドルテ「あ~!もう!わぁったよ!」


次の日、一行はカーン邸に向かった。ユリウスはドルテに運ばれる形になったが、無言で従っていた。

こうしてカーン邸に着き、ユリウスは個室を借りて療養する。バリウスも相当な消耗だった為、カーン邸でしばらくは回復を待った。

その頃、応接室でカーンとドルテは二人きりで話し合っていた。

カーン「どうじゃ、神らしき気配は……」

ドルテ「結構色々行ってみたが、そんな感じの気

配は無かったなぁ。

本当にこの世界の何処かに居るのか?そ

んなバケモンみてぇな奴……」

カーン「そうか……」

ドルテ「どうしたんだよ、老師」

カーン「やはりネロは、『禁断の術』を会得し

よったか………

よもやそこまでとはの……」

ドルテ「何だよ……それ………」

カーン「詳しくは分からんが………

『異次元世界の創造』……」

ドルテ「おいおい…なんかの漫画じゃねぇぞ!」

カーン「じゃないと説明がつかん。

ヴァズが何処から来てるのか、そしてゲ

イン・デウ・ファウルの存在もこの世界

に無いとすれば……

そしてネロは生きとる……」


もはや手の届かない所に神は居るのか。審判の時は防ぐ事は不可能なのか……

知識の宝庫、カーンをもってしてもどうする事も出来ない事態となっていた………




─────第15話に続く─────



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