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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
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第三章 古代剣士 第11話

バリウスとリサはクリスタリカに向かう。

シリウスとユリウスはバリウスを探していた。

そして………

バリウスとリサは空中浮遊でクリスタリカを目指した。

リサ「シリウスって人まだいるかな……」

バリウス「恐らくシリウスの狙いはオレとリサだ

ろう。必ず何処かで待ち伏せてると思

う……」

バリウス達がクリスタリカ付近の上空に差し掛かった時、二人にはっきりと確認出来るくらいの強い殺気が感じ取れた。

リサ「……! これって………」

バリウス「あそこだ!」

なんと、クリスタリカの街から煙が上がっている。しかもかなり広範囲に渡ってあちこちから立ち上っていた。

バリウス「急ぐぞリサ!しっかり掴まれ!」

バリウスは街へと急ぐ。リサは振り落とされない様にバリウスにしがみついた。




─────クリスタリカ中心街─────


シリウス「バリウス……早く出てこないと街が無

くなるぞ……」

崩壊した建物、そして逃げ惑う人々……街の一角は瓦礫の山と化していた。

「逃げろ~!」「殺される!」「きゃあぁぁ!」

シリウス「早く来いバリウス…見せしめに一人ず

つ殺しても良いんだぞ…」

シリウスはゆっくりとその場から歩き出す。そして周囲を見渡してボソッと呟いた。

シリウス「退屈な街になったなぁ…….」


少し離れた場所にある高層ビルの屋上に座り、シリウスの動向を眺めているのはユリウスだった。

ユリウス「派手にやったなぁ……ただ壊したいだ

けだろ……」

ユリウスは苦笑いで呟いた。そして剣を手に取り見つめる。

ユリウス(バリウス……居るなら出て来い……)



───────────────────────


バリウス達はクリスタリカ郊外にある以前使っていた小屋に辿り着いた。

少し前にヴァズの襲撃を受けたが、今は安全の様だ。

バリウス「リサ、君はここに居るんだ…」

リサ「え?」

バリウス「流石に一緒に街へ行くのは危険だ。

リサ、ここに飛んで来る最中にリサの

守護石(しゅごせき)にオレのオーラを

注入しておいた。ここはきっと安全だ

が、万が一何かあればこれを強く握る

んだ良いな?」

リサ「うん……」

バリウス「それと、君に結界を張っておく」

リサ「え?…バリウス、結界は……」

バリウス「力が戻って出来る様になったみたいだ

な。…あと……これを渡しておく」

リサ「……これは…?」

バリウスがリサに手渡したのは小型のナイフだった。リサは不思議そうに受け取る。

バリウス「カーン老師からだ。これは戦う為では

なくて、リサのオーラを引き出す為の

道具だ。これでオーラが引き出せれ

ば守護石が有効に使える様になる。

無くさない様に……」

バリウスはナイフを持つリサの手を優しく握った。心配ではあるが離れなくてはならないのがもどかしいのだろう。

バリウス「行ってくる。オレが出たらすぐ鍵をか

けろ!良いな?」

リサ「うん、わかった……気を付けてね」

バリウス「必ず戻る。オレが帰ったらノックで合

図をするから……」


トトン……トトン……トトン……


バリウスはリサの肩を軽く叩いた。

バリウス「このリズムで3回、これが合図だ」

リサ「うん!」


バリウスは小屋を出て、リサは素早く鍵をかけた。そしてバリウスは小屋にも結界を張る。

バリウス(それで大丈夫だ……)

そしてバリウスは街へと向かう。

破壊された街は瓦礫が散乱し、あちこちで小規模の火災が発生している。

近付いて来るバリウスの気配を、シリウスとユリウスの両者は察知した。

シリウス「ようやくお出ましか……」

ユリウス「来たなバリウス……いや、兄貴!」


バリウスはシリウスの前に降り立った。シリウスはニヤリと笑みを浮かべている。

バリウス「アンタがオレの親父か……」

シリウス「おいおい、父親に向かってその口の聞

き方はないだろ?ん?」

バリウス「母を殺しておきながら父親だと?」

シリウス「フッ………躾がなっとらんな……」

程なくしてユリウスが少し距離を置いて降り立つ。バリウスはユリウスに目線を移した。

バリウス「ユリウス……お前……」

ユリウス「家族が揃ったなぁ、兄貴」

バリウスは下を向き目を閉じた。こみ上げてくる怒りを抑える事は出来ない。剣を力いっぱい握り大声で叫んだ。いつもは冷静なバリウスだが……


バリウス「貴様らぁぁ!」


目を見開いたバリウスの瞳が紅く鈍く光る……




────第12話に続く────


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