第三章 古代剣士 第7話
二人の会話が進む中、カルディス王家の役割を知るリサ。
そして思わぬ訪問者が……
リサ「……その…神様って実在してるなんて思わ
なかったんだけど、何故そんなに神様にな
りたいんだろう……」
バリウス「ん~……分からない……」
二人の会話は続いていた。
バリウス「神は数千年に一度、地上をリセットす
る為に生物全てを皆殺しにすると言わ
れてる。
それが皆が言う『神の審判』らしい。
実際、オレも詳しくは分からないんだ
が、クリスタリカの書物庫にあった一
冊の本に書いてあるのを見た事があ
る。
そして、その神の審判を阻止する為と
神を監視する為に生み出されたのが
『カイザードラゴンの召喚』と言われ
てる」
リサ「あ!王様の役割って……」
バリウス「そう…カルディス王家は代々人々の安
明の暮らしを護ってきた。
そして、エリザが殺された時にその
監視役が絶たれた」
約200年前、王家王女暗殺事件から現在に至るまでの時の中で、ようやく神は生物の整理とされる『審判の時』を待っていたのだ。
バリウス「だがおかしい。何故こんなのを引き起
こす様な事をユリウスは意図的にした
のか……
ユリウス自身、個人的に何か企んでる
のか?……分からない……」
リサも無言だったが不思議そうな表情をしている。
バリウス「一度カーン老師の屋敷に戻ろうか」
リサ「そうだね…」
バリウス「今日はもう遅い。
明日の朝にガーネフィストに行こう」
リサ「うん、分かった!」
謎が多いまま二人は寝床についた。バリウスはソファで、リサはサラが使っていた簡易ベッドでそれぞれ横になる。
しかし、リサは眠れなかった。自身の中にある大きな力、そして今後の生活……バリウスには見せない様にしていたが、リサには不安が大きくのしかかっていたのだ。
小屋の外周辺は風が強く吹いていた。窓が風でガタガタと音がする。すると………
………ゴトン!
バリウスとリサは飛び起きた。真夜中の時間帯に出入口の扉の外から大きな音がした。
バリウス「……何の気配もない……」
バリウスはリサにそこから動かないように合図し、剣を持って扉に近づく。バリウスは気配を探り警戒しながら扉に向かったが、何も気配が感じられない様子にただ慎重になっていた。
バリウスはリサにベッドの下に隠れる様に合図した。リサはそれを汲み取ったのかベッドの下へ。それを見てバリウスは扉の鍵を外した。
………その瞬間扉が開いた。
「アア~……アア~……」
バリウス(……! こいつは!)
なんとそれは、リサの部屋に来た黒い姿の人の形をした何かだった。
バリウスはそれに斬り込む。
ヒュオン!………
なんと剣がすり抜けたのだ。そしてそれは、バリウスに襲いかかる。
バリウス「ヤバい!」
それは長い腕を更に伸ばし、バリウスの首を締め付けてきた。
バリウス「……ぐっ……」
黒い者「アア~……アア~……」
リサはバリウスを助けようと試みるが、バリウスは制止した。危険なのだ。
バリウス(くっ!どうすれば………)
この黒い者はいったい……
剣の攻撃が通用しない敵に対し、バリウスは…
────第8話に続く────




