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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
36/75

第三章 古代剣士 第5話

父親との戦闘で折れてしまった剣を持って一旦リサが住んでいた部屋に辿り着いた。

そこで………

バリウスとリサの二人は、リサの部屋に着いた。

リサ「1ヶ月くらい使ってないから汚いかも…」

バリウス「構わない。雨風がしのげれば大丈夫」

鍵を開けて二人は部屋に入った。

リサ「ち、散らかってるけど適当に座って」

リサはいそいそと片付けている。

バリウスは折れた剣を見つめていた。

リサ「そういえば、お母様の剣は使わないの?」

バリウス「使わないと言うより『使えない』が正

しいかもしれない。」

リサ「どういう事?」

リサは片付けていた手を止めてバリウスを見た。

バリウス「長く使われずに封鎖されていたせい

か、予想だが『眠っている』状態なん

だと思う。カーン老師の屋敷で持って

みたんだが反応がないんだ」

バリウスはそう言って二本の剣を並べた。その時………

なんと母親の剣が光り出し、バリウスの剣を吸収してしまった。

バリウス&リサ「………!」

リサ「え!……えぇぇ!」

バリウス「そんなバカな………」

すると剣の光は消え、通常に戻った。

バリウス「どういう事だ?!………はっ!」

バリウスはカーンが言っていた吸収能力の事を思い出した。

リサ「これって……」

バリウス「これが言っていた吸収の能力か…」

そしてバリウスは剣を手に取った。その瞬間、バリウスは意識が遠のき、気を失ってしまった。

リサ「え?!……ちょ!ちょっとバリウス?!」

そのままソファに寝そべってしまった。




バリウス『ん……ん?……ここは……』

どこからともなく女性の声がする。

女性『バリウス……立派になったわね…』

バリウス『…! だ、誰だ!』

女性『やっと会えた……』

バリウスは声がする方向を見ると、そこには女性が立っていた。

バリウス『あなたは……』

女性『覚えてないのは無理もないわね。ふふ……

バリエラです。あなたの母です。』

バリウス『……!! ……か、母さん?!』

バリエラはゆっくりとバリウスに近付き、頭を優しく撫でた。

バリエラ『バリウス、苦労をかけましたね。

幼くして両親がいない状態にしてし

まってごめんなさい……』

バリウス『そんな事……』

バリエラ『本当に立派になりましたね。

産まれた瞬間、あなたが私の力を強く

受け継いでるのが分かりました。

……だからあなたには、私の名前を冠

した名前にしたの。』

バリウスには、母の優しさが充分伝わっていた。その優しい愛情を噛み締めていた。

バリエラ『バリウス、この剣を使ってね。

私の子だもの、きっと大丈夫。

そしてユリウスを救ってあげて… 』

バリウス『ユリウスを?』

バリエラ『あの子も父親の犠牲になってしまう。

あの子を救えるのはバリウス、 あなた

だけです』

バリウス『……オレ…だけ……』

バリエラ『何も出来なくてごめんなさいね』

バリウス『謝らないで下さい……』

バリエラはバリウスの顔を真っ直ぐ見つめ、そして一筋の涙を流す。

バリエラ『もっとあなた達の傍に居たかった…』

バリウス『………!!』

涙ぐみながらバリエラは続けた。

バリエラ『あまり時間が無いから……

私からのお願いを言いますね…』

バリエラの優しい口調にバリウスもバリエラの顔を見つめた。

バリエラ『バリウス……生きて……』

バリウス『………!』

バリエラ『そして、必ず幸せになってね。

どんな形でも良いから……幸せに生き

てね。お願い!……』

その言葉に思わずバリウスは涙した……

短い言葉に詰まった愛情はバリウスの心に深く突き刺さったのだ。


そして辺りが真っ白になっていく……

徐々にバリエラの姿が見えなくなっていく……

たまらずバリウスは叫んだ…………


『母さん!約束は必ず守る!……絶対だ!』




────第6話に続く────





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