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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
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第三章 古代剣士 第3話

バリウスとリサの二人はクリスタリカに戻ってきた。そしてリサが住んでいた部屋に向かって歩き出したのだが………

バリウスとリサはクリスタリカに帰還した。やはり世界一の都市という事もあり、改めてこの国の大きさを二人は実感した。

かつてクリスタリカ王国として栄えたこの国は現在、近代的発展を遂げており、自動車、鉄道、飛行機といった交通機関の利便性も充実している。

そんな都市から外れた郊外に二人は着陸する。以前、バリウス達がクリスタリカで活動する為に拠点にしていた小屋だ。

バリウス「ここに来るのは久しぶりだな」

リサ「そうね………サラさんを思い出しちゃう」

リサがサラに初めて会ったのもこの小屋だった。リサにとっては思い入れがあるのだろう。

バリウス「そうだな……

リサ、過去はもう戻らない。忘れては

いけないが、オレ達はそれでも前を向

いていくしかないんだよ。だから人は

過去を背負って、その過去から学んで

進むんだ。それが亡くした仲間への弔

いだとオレは思う」

リサ「バリウス………うん……ありがとう」

バリウス「ところで、リサが使っていた車とやら

は動きそうなのか?」

リサ「あ………そう言えば………」

バリウスとの衝突事故で派手にボコボコになった車がまだ停めてあった。

リサ「1ヶ月くらい乗ってなかったから大丈夫か

なぁ。ガソリンはまだあるけど………」

リサは車のキーを刺してエンジンをかけてみた。すると難なくエンジンがかかった。

バリウス「動きそうだな。これで行こう」

リサ「オッケ!」


リサはバリウスを乗せクリスタリカシティに向けて車を運転していた。リサは運転しながらバリウスのさっきの言葉を思い出していた。


バリウス『過去はもう戻らない。忘れてはいけな

いが、オレ達はそれでも前を向いてい

くしかないんだよ。だから過去を背

負って、その過去から学んで進むん

だ。』


リサ「ねぇ、バリウス」

リサは前を向いた状態でバリウスに話しかけた。

バリウス「ん?どした?」

リサ「私、ほらオーラが覚醒したじゃない?その

時に、昔お母さんからある言葉を教えられ

たのを思い出したのよ。私がまだ小さい頃

だったからぼんやりとしか思い出せないん

だけど、ふと頭の中に出てきたのよ」

バリウス「…? それは……」

リサ「『神々を鎮めし化身よ、我が血の盟約によ

りその力を示せ』……だったかな」

バリウス「……! それはカルディス王家の石版

に刻まれていた文言と同じだ!」

リサ「これってさ、カーン老師が言ってた無のエ

レメントのカイザードラゴンの事よね」

バリウス「間違いない!やっぱりリサは王家の血

筋の本家の末裔って事になる」

リサは車を路肩に停車させてバリウスの顔を見て言った。

リサ「私、これからどうなるの?」

バリウス「大丈夫だ。君とオレは『血の契約』で

繋がってる。何があってもオレが君を

守る!命に代えても!」

リサ「ありがとう………」


リサは再び車を走らせた。そして無事にクリスタリカシティに着き、そこで二人は車を降りた。

バリウス「随分殺風景な街並みだな」

リサ「大丈夫。ここから電車を乗り継いで私の家

に向かおう。そこは多分安全だよ」

バリウス「わかった、案内よろしく頼む」

二人はリサが住んでいた部屋に向けて出発した。



─────クリスタリカシティ中央区─────


ショッピングモールや飲食店が軒を連ねるこの繁華街に一人の男が降り立った。その男が手に持つのは刀身が物干し竿程の長さがある細見の剣だった。

その様相に街の人達は騒然とする。

「なんだなんだ?」「仮装か?」「何あの人、変な人(笑)」 ザワザワ………

男「クリスタリカ……随分変わったな………」

その男は交差点を赤信号なのにも関わらず渡っていく。すると、走っていた車が避けようとして急ブレーキをかけ、その車に追突する様に次々と衝突していった。

男「騒々しい街だ……」

男は剣を構え横方向に薙ぎ払いの一閃をほぼ全周に放つ。すると建物や車、そこに居た大勢の人達を斬り捌いてしまった。

車は炎上、建物は音を立てて崩れる。まさに一瞬で血の惨状と化した。

「きゃぁぁぁぁぁぁ!」「うわぁぁ!逃げろ!」

そして男は周囲を見渡し、ボソッと呟く。


男「バリウス……親父が迎えに来てやったぞ…」



─────第4話に続く─────


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