第三章 古代剣士 第2話
王家の遺産……その中身は……
バリウス達の新たなる決意、そして……
ドルテ「バリウスの母親?! ……
しかもルクティスって……」
シヴァ「バリエラは俺の妹だ。
バリウスが剣王になる前まで、バリエラ
が次期剣王とまで囁かれた程の腕だ」
サッド「すげぇ……」
カーン「あれ程の女剣士はもう二度と現れんな。
そして彼女が使っていた剣かこれじゃ。
………バリウス、この剣には彼女の結晶
が込められておる」
バリウス「母の……魂………」
カーン「左様。そしてこの剣には特殊な能力があ
る。……『吸収』じゃ」
デイジー「吸収って……」
カーン「他の剣を飲み込んでしまう能力じゃ。
ほっほっほ……ワシの最高傑作じゃから
のぉ。ほれ、もうこれはバリウス!お前
さんしか扱えない代物なんじゃよ」
バリウス「母は、オレが幼い頃に殺されました。
これが形見って事ですね」
シヴァ「バリエラからの遺言だ………
これを息子に残して欲しいと……」
バリウスは徐に、そして優しく母の剣を手に取った。
バリウス「………ありがとう…………」
リサ「……バリウス………」
母はこういう形であってもバリウスを守りたい。そしてクリスタリカ王国は、この国の安泰を込めて……それぞれの想いをこの剣に込めたのだ。
バリウスは母の愛情とクリスタリカ国王の想いを受け取った。
カーン「バリウス、ワシが依頼したのはここまで
じゃ。後はお前さんが今後を決めなさ
い。お前さんがこの剣を手にし、何を成
すべきか………」
その後、バリウスは部屋で一人ぼんやりとしていた。そんな時、バリウスが使う部屋の扉からノックをする音がした。
コンコン………「バリウス、入るね」
リサが部屋に入ってきた。
リサ「大丈夫?」
バリウス「え?あぁ、大丈夫。すまない……」
リサ「バリウスのお母さんって強いし綺麗な人で
しかも優しいなんて……」
バリウス「母はオレが幼少の時、目の前で殺され
たんだよ……誰に殺されたのかまでは
覚えてないんだけどな……」
リサ「そうなんだ……あ!ごめん!なんか、辛い
過去なのに……」
バリウス「いや、良いんだよ……過去の話しだ」
リサは少しの間無言だったが、バリウスに提案してみた。
リサ「ねぇ!久しぶりにクリスタリカに帰ってみ
ない?」
バリウス「……?」
リサ「色々あって、国の情勢が変わったじゃな
い?だから、今ならクリスタリカに行って
も大丈夫な気がするんだよ」
バリウス「なるほど……良いかもしれない
準備とか色々あると思うから、準備が
終わったら出発しよう」
────2日後────
カーン「そうか、クリスタリカに……
まぁそれも良かろう。うん」
バリウス「ドルテ、お前はどうする?」
ドルテ「色々考えたんだが、世界中を見て回ろう
と思う。俺の知らないものをもっと見て
みたくてな。だからここで別々だな」
バリウス「そうか、分かった」
サッド「俺はシヴァさんに剣の鍛錬を付けてもら
おうと思う!……って事でよろしくお願
いします!」
シヴァ「厳しいぞ?」
サッド「押忍!」
デイジー「アタシも~!シヴァ様!」
シヴァ「お前達、覚悟しとけよ」
カーン「ほっほっほ!では皆、ここでお別れ
じゃ!元気での」
こうして皆は散っていく。それぞれの思いを胸に新たなるスタートを切った。
バリウスとリサはクリスタリカに戻った後に始まる事を、この時は知る由もなかった。迫り来る新たなる戦いに身を投じていく事に………
リサ「しゅっぱ~~つ!」
バリウス「リサ、また飛ぶからしっかり掴まって
おくんだぞ!」
──────???──────
??「ユリウス……準備は良いな?」
ユリウス「オレを誰だと思ってんだよ……」
??「ふっ……生意気になったものだ……」
ユリウス「オレがその気になればお前くらい殺せ
る事を忘れるなよ……」
??「そのくらいにしとけよ、ガキが」
ユリウス「……ちっ………クソ親父……」




