表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
3/75

第一章 時を超えし者達 第3話

一瞬の戦闘を終え、女性の車でクリスタリカに送って貰う事になった。

少しずつ明かされる人物像。そして……

──クリスタリカ某所──


男①「間違いないんだな?」

男②「ああ、間違いなくあの女が王家の血筋の生

き残りだ」

男①「念の為に調査に向かわせたフィリップが帰

って来ないんだが……」

男②「アイツは気配を消すのは上手いが、深追

するのがたまにキズだな……」

男①「まぁ良い、約立たずは消えて貰う」

男②「で?オレ達の一連の行動は、ちゃんと実る

んだろうな?

”クリスタリカ王国の復興”は間違いな

いんだな!」

男①「フッ、黙って従え。」

男②「…………………」



──場所は変わって、女性が運転する車内──


女性「さっきはありがとう……」

バリウス「どうって事ないさ」

女性「あ、まだ名前言ってなかったね。私リサ

よ。よろしくバリウスさん」

バリウス「リサ……質問して良いか?」

リサ「何?」

バリウス「この乗り物は便利ではあるが、相当凹

んでるがちゃんとクリスタリカに

着くのか?」

リサ「あなたがぶつかって来たんでしょ!怒」

バリウス「あ……そうだったな、すまない」

リサ「も~最悪!」

リサ(まだローンが5年以上残ってるのに…泣)

リサ「ねぇ、あなた達は何者?普通じゃないわよ

ね」

バリウス「?……オレ達はあれが普通だ」

リサ「は?」

バリウス(しかし妙だ……この女からは王家の気

配がする……どういう事だ……)

バリウス「リサ……質問して良いか?」

リサ「車の事は聞かないでね」

バリウス「いや……君のフルネームを教えて欲し

いんだが、構わないか?」

リサ「え?……リサ・カルディスよ?」

バリウス「…!!」


カルディス……クリタリカ王家の姓である。

王女殺害事件以降、王家の生き残りは各方面に散り、細々と暮らしていた。

古来カルディス王家は偉大なる力が受け継がれて来た。それは世界を揺るがす程の力であるのだが、術者は大きな力であるが故に命を落とすとされている。

バリウスは驚きを隠せなかった。


バリウス「確認する!カルディス…本当だな?」

リサ「え?……ええ、そうよ?」

バリウス「唐突で申し訳ないが、オレは君から離

れる事が出来なくなった」

リサ「は???……何言って……」

バリウスはリサの言葉を遮る様に言った。

バリウス「オレは君を守らなければならない

理由は後で話す。

ここでは誰に聞かれてるか分からな

いからな」

リサは運転している為前を向いていたが、驚いてキョトンとしている。

バリウス「よく聞いてくれ、オレは龍族だ…」

考古学を専攻していたリサは龍族と聞いた瞬間ゆっくりと車を止めた。そして徐ろにバリウスの顔を見て頭が真っ白になっていた。

龍族………それは約200年前に滅んだはずの戦闘種族。それが今生きてる……

リサ「あなた…………え、いや、そんなはず……」

バリウスはゆっくりと息を吐いて静かにこう言った。


「クリスタリカの真実を話さないとな………」



───第4話に続く──



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ