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ドラゴンフェイサー  作者: 鋼輝
29/75

第二章 覚醒 第15話

ようやく眠りから覚めたバリウス。

リサに見送られて戦場へ!

目醒めたバリウスの力とは……

───カーン邸内地下室───


ガーネフィストへの侵攻の後、リサはずっと地下室に居た。侵攻から数時間は経っているだろう。時計が無い地下室で時間の感覚はぼんやりとしていた。

リサ(敵だと思う気配は減ってるけど、サッドさ

んとシヴァさんの気配が弱くなってる気が

する。何も無いと良いけど……)

リサがそう思っていると、倒れているバリウスから強烈な気配を感じた。

リサ「…え?!……何?!」




────???────


バリウス『ここは何処だ……暗い……』

遠くからリサの声がする………


リサ「バリウス!……何?!この気配?!」


バリウス『リサ!…くそ!早くリサの所に行かな

いと!危険かもしれない!』


『バリウス………バリウス……』


バリウス『?! 誰だ!』


『バリウス……待ってますよ………』


バリウス『……!! 貴女は! か、母さ………』



──────────────────


リサ「いったい何が起こってるの?」

やがてゆっくりとバリウスの目が開いた。

バリウス「リ…サ?」

リサ「バリウス!」

リサはバリウスが目覚めた喜びで思わず抱きしめた。そして遅れて気付いたが、バリウスは自身がリサの膝枕で眠っていた事を把握する。

バリウス「はっ!……すまない!」

思わず飛び起きた。リサは優しく微笑んで言葉をかけた。

リサ「良かった……バリウス!本当に良かった」

バリウス「すまない………」

リサ「みんなが今大変……」

リサが言葉を発しようとした時、バリウスは初めてリサに微笑んだ。

バリウス「分かってる……気配で気付いた。

かなりの軍勢の様だな……ん?」

リサはバリウスの初めての笑顔にぼんやりしている様子だった。

バリウス「リサ?大丈夫か?」

リサ「はっ…///……だ、だだだだ大丈夫!」

バリウス「ありがとうリサ。随分と休んでしまっ

たけど大丈夫だ。お陰でスッキリして

る。いけそうだ!」

リサ「バリウス、今の貴方の気配は……」

バリウス「オーラが馴染んだんだろう。

流石にまだオレ自身がまだ慣れてない

けど大丈夫だと思う」

リサ「分かった。気を付けて…」

リサは少し心配そうにしていたが、バリウスの顔を見て安心したのか静かに見送った。



──────ガーネフィスト中央広場──────


そこに居たシヴァとサッド、そしてワッツと兵士達は全員騒然とした。何故なら強烈な気配を一同に感じ取れたからだ。

シヴァ「これは!……」

サッド「剣…王……なのか?」

シヴァ「本来の力を取り戻した訳だな」

ワッツ「一瞬誰か分かりませんでしたが……見つ

けましたよ!バリウス!………皆さん!

あそこの屋敷にバリウスが居ますよ!」

シヴァ「マズい!見つかっ……」

シヴァがそう言いかけた時、もの凄い勢いと速さで目の前にバリウスが現れた。

サッド「剣王!………ってホントに剣王?」

バリウス「シヴァさん、サッド、遅れてすまな

い。こんな数を相手にしてくれてたん

だな」

バリウスはワッツ率いる軍勢を前にして叫んだ。

バリウス「お前達!今のオレは手加減出来ん!

死にたくなければ去れ!」

それを見たワッツは腹を抱えて笑った。

ワッツ「あぁ~~~はっはっはっはっはっ!

頭がおかしくなったんですか?

見なさいこの数!一人でどうこう出来る

訳ないでしょ!」

バリウスは無表情で剣を一振………


ヒュオン!………


兵士達「うわぁ!」「ぎゃぁぁ!」「そんな…」

「なんでだ……」「嘘……だろ……」

ワッツ「……!! ひぃ!」

数百人居た軍勢の殆ど、そしてワッツの片腕を一振で斬り落とした。

シヴァ「バリウス!ドルテとサラがエメルダリア

に向かった!行ってくれ!」

バリウス「分かりました、後はお願いします」

バリウスは凄い速さでエメルダリアに向かった。サッドは呆然としている。

シヴァはワッツに歩み寄り、胸ぐらを掴んで言った。

シヴァ「命は助けてやるが、もう剣を取るな」

こうして、一瞬にしてガーネフィストでの戦闘は幕を閉じた。

ドルテ達の元へ向かうバリウス。エメルダリアでの戦闘の行方は……


バリウス「ドルテ、サラ、無事で居てくれ!」



────第16話に続く────




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