第二章 覚醒 第12話
ガーネフィストに着いた一行はカーン老師に会い情報交換をする
そして…………
カーン「うむ……帰って来よったのぉ」
この日の朝、シヴァを加えたバリウス一同はガーネフィストに帰って来た。
カーン邸に着いたバリウスは扉をノックした。
バリウス「戻りました」
ゆっくりと飛びは開き、中からサラとカーンが出迎えてくれた。
サラ「おかえりなさいませ、剣王」
カーン「ほお!お嬢ちゃん、覚醒したな?」
リサ「はい……実感はないですけど……」
カーン「お嬢ちゃんの力が使われない事を祈る」
シヴァ「カーン老師、お久しぶりです」
カーン「シヴァ、相変わらず逞しいのぉ」
バリウス「サッドは大丈夫ですか?」
カーン「ふぉっふぉっふぉっ!彼奴は元気じゃ」
一同はカーン邸の応接室に向かった。これまでの状況報告や王家の遺産の在処、様々な情報交換がなされた。
サッドも後に加わり全員で話し合いが行われ、王家の遺産奪還策が練られた。
カーン「これからはここも安全ではなくなる。
奪還作戦に向けての人員を言おう!。
まずは実行班はバリウス、ドルテ、サラ
じゃ。
ここに残ってのリサ護衛班はデイジーと
シヴァ、サッド、そしてワシじゃ」
デイジー「アタシ、室内で待機だよね?」
カーン「何故じゃ?」
デイジー「だってこの国寒いも~ん!」
カーン「しゃ~ないのぉ、頼むぞシヴァ」
シヴァ「デイジー、後で鍛錬だな」
デイジー「ギクッ! はーい……」
そしてカーンは徐にバリウスに視線を移し、ゆっくりと語る。
カーン「バリウス……来なさい……」
カーンは席を立って歩き出した。バリウスは無言でカーンの後をついていく。
ドルテ「…?どうしたんだ?」
シヴァ「そうなるな……」
サラ「……剣王……」
リサ「……バリウス……」
廊下に出て二人になった時、歩きながらカーンはバリウスに言った。
カーン「もう分かっておるな……」
バリウス「はい……」
バリウスはカーン邸の地下室へと案内された。部屋は薄暗く何も無い広い部屋だった。その部屋の中央付近に来た時、カーンはようやくバリウスの方を向き、真剣な顔付きで言葉を放つ。
カーン「バリウス……躊躇しているな?」
バリウス「いえ、覚悟は出来てます…」
カーン「よろしい。王家から預かってあったお前
さんの力を渡そう……
เหจวเขขจาลมชา่จบอเจ………」
カーンは小声で何やら呪文の様な言葉をボソボソと唱えている。そして両手を上にかざした瞬間、水晶の様な球体がカーンの手の上に現れた。
カーン「これはお前さんの黒龍族の力じゃ……
お前さんがカルディス王に就いた時に抜
き取った力じゃのぉ。強い力じゃ…だが
しかし、お前さんにとって、そして今後
リサを守る為にも必要になってくる。」
バリウス「そうですね………」
カーン「さぁ、受け取りなさい…………」
バリウスはカーンが持つ球体に手をかけた。球体はぼんやりと光った後、小さくなりながらバリウスに吸収された………次の瞬間!
バリウス「うっ!!……うぐ!……ぐぅ!!」
バリウスは膝から崩れ落ち苦しそうにもがき始めた。
カーン「200年余りも身体から抜き取られた状態
だったからのぉ…無理もない。
ワシが予想するに、3日は辛いのぉ」
バリウスは本来の力を取り戻したが、200年も身体から離れていた為か拒否反応を起こしていた。バリウスが本来の力を取り戻した時、どれ程の力になるのか………
───第13話に続く───




