第二章 覚醒 第11話
リサは目を覚ました。
バリウスから告げられた『血の契約』の意味を知るリサは………
リサのオーラの覚醒から2日経った夜、リサはゆっくりと目を覚ました。リサはぼーっとした表情で部屋を見渡す。
リサ「……………?」
覚醒した瞬間からリサには記憶がなかった。リサが眠っていたベッドのすぐ横でバリウスは座ったまま寝落ちている様だ。
リサはうつむき加減のバリウスを眺めて少し微笑んだ。
リサ「こんな表情で寝るんだ……」
普段は決して見れないバリウスの少し緩んだ表情に安らいでいる様だ。
リサ(出会ってから生活が激変したなぁ
出会って初めての時から、セントラルタ
ワーとか船の上とか、そして今も……バリ
ウス、ずっと貴方に守られてたよね。)
リサは色々思い出しながら徐々にバリウスの顔に近付いていく……吐息がかかる距離……
そしてリサはバリウスの言葉を思い出す……
バリウス『オレの傍に居ろ。』
リサ(バリウス……)
リサの息がかかり、バリウスは徐に起きた。
バリウス「ん……ん?、どうした?リサ」
リサ「…! わ!あわわわわ!……///」
バリウス「どうした?顔が赤いぞ?大丈夫か?」
リサ「だ!だだだだ大丈夫!」
バリウス「……? そうなのか?なら良い」
リサ「はぅぅ…」(何やってるのぉぉ!私ぃ!)
バリウス「身体は大丈夫か?」
リサ「え?!……う、うん!大丈夫!元気!」
バリウス「ふむ、なら良かった。」
リサ「うん、ありがとう」
バリウス「何か飲むか?取って来よう」
リサ「大丈夫、今はいいかな」
バリウス「そうか……」
バリウスはまたベッドの横にある椅子に座った。お互い少し無言になったが、バリウスはリサの顔を見て話す。
バリウス「リサ、君の傷が治っている理由だが、
それは『血の契約』と呼ばれる儀式み
たいなもので治ったんだよ」
リサ「血の…契約?」
バリウス「そう。この契約は術者であるオレと君
の間である条件が刻まれた事になった
んだが、それはリサ、君が死ねばオレ
も死ぬといった守護者の硬い契約を意
味する。」
リサ「え?!…」
バリウス「つまりオレは、君を命懸けで守る義務
が出来た事になった。
ちなみに血の契約が成立すると、契約
を受けた守られる側は契約成立と同時
に身体の変調や異常が全て無になる。
怪我や病気、掛けられた呪いや封印も
全てリセットされる」
リサ「それで私を……」
バリウス「そう。そしてもう一つ……リサ、今君
は不老長寿になった。だが不死ではな
い。襲われれば危険なのは一緒だ」
リサ「でもそれではバリウスが……」
バリウス「これしかなかった。もう誰も失いたく
なかった。勝手な事してすまない…」
リサは真っ直ぐにバリウスの顔を見つめて、そして両手でバリウスの頬に手を当てた。
リサ「約束ね。私も頑張る!
だからバリウス、貴方も私を守ってね」
バリウス「わかった、必ずだ」
リサ「えへへ、ちょっと厚かましかったかな…」
バリウス「いや、ありがとう……」
バリウスは自身の中にあったモヤモヤが軽くなった感じがした。
リサは少し感じ取ったのかもしれない。バリウスは色んな事を抱え込んで気を張っている。堅苦しい話し方や表情もその一環であると……
バリウス「明日、一度ガーネフィストに戻る。
君の安全の確保もそうだが、少し用が
ある。」
リサ「わかった」
バリウス「もう少し休むと良い。今はオレが傍に
いる。」
夜も深け、リサは再び眠る事にした。バリウスは座ったままでの眠りになったがリサは安心したのだろう、朝まで二人はこうして過ごした。
明朝、再びガーネフィストへ……
──第12話に続く──




