第二章 覚醒 第1話
セントラルタワーの戦闘から3日が経った。
これまでの出来事と今後について一同は話し合うのだった。
そこでバリウスの力の真実を知る事となる。
──セントラルタワーの戦闘から3日後──
リサはゆっくりと目を覚ました。随分と眠っていた様だ。横にバリウスが座っていた。
リサ「……? ここは……」
バリウス「カーン老師の家だ。まだ無理はしない
様に…」
リサ「看病してくれてたの?」
バリウス「王家の人々を守るのがオレ達の役目だ
からな。……水飲むか?」
リサ「ありがとう……」
リサは少し水を飲んでホッとしている。
リサ「随分眠ってしまったのね」
バリウス「ジェネシスに強引にオーラを抜かれて
たみたいだからな。無理もない
さ。」
リサ「そう…………」
バリウス「すまなかった……」
リサ「え?」
バリウス「君が攫われてしまったのはオレの不覚
だった。」
リサ「あ、でも助けに来てくれたから……」
バリウス「それは当然……!」
バリウスはリサの顔を見て途中で黙ってしまった。リサの顔に優しい笑みがあった為かそれ以上言葉を発する事が出来なかった。
別の部屋ではサッドがまだ目を覚ましていなかった。オーラ解放状態で全身の骨は粉砕していたのだ。腕はカーンの能力でくっつきはしたが、回復までまだしばらくかかるとの事だ。
カーンはサッド以外の人員全員を応接間に呼び寄せる。今後の行動の打ち合わせをするためだ。
そしてバリウスとドルテはセントラルタワーでの出来事を皆に説明した。
カーン「なるほど……うーむ……」
ドルテ「バリウス、お前の事は信じよう。実際に
目の当たりにしたからな。」
カーン「龍族の双子は忌み子じゃ……
ユリウスの存在は知っていたが、
まさかバリウスの双子の弟だった
とはのぉ」
バリウス「…………」
ドルテ「バリウス、お前の本当の力とやらの事を
皆に説明してもらおう。ユリウスも
圧倒的な強さだったからな。バケモ
ンだぜありゃ……」
バリウス「そうだな………
オレ達双子は白龍族と黒龍族の
混血なんだよ。」
一同「……!!!!」
サラ「じゃ、じゃあ剣王が封印した力って…」
カーン「なんということじゃ……」
バリウス「オレが封印してもらった力は『波動』
だよ。いわゆる無属性の力だ」
カーン「光と闇のエレメントが合わさらないと使
えない力……お主……」
バリウス「クリスタリカのカルディス王はオレを
特別と言っていたけど、内心は危
険だと判断したんだろう…
だからオレがカルディス王に就い
た時に直ぐに抜かれ封印され
た。」
カーン「なんと………ワシが預かっているものがそ
んなものだったとは……」
ドルテ「そんなに凄いのか?波動ってのは」
カーン「元々は神のみが持つ力じゃ……」
サラ&ドルテ「……!!!!」
カーン「ドルテ、お前は運が良かった…
ユリウスが普通に一振すればお前
さんの身体は真っ二つだったんじ
ゃよ……」
ドルテは顔が青ざめている。無理もない。ユリウスは小手先だけの一振だったのだ。その一振で胸から腹まで広範囲に裂けたのだ。屈強なドルテの肉体であるが故に余計にその恐ろしさが実感できた。
そして、バリウスは提案する。
バリウス「シヴァに会いに行こうと思う……」
─────第2話に続く────




