第一章 時を超えし者達 第14話 最終話
バリウスとドルテの戦いの最中、ユリウスが割って入った。
圧倒的なユリウスの強さに為す術なく倒れたドルテ。バリウスに本当の力の事を告げ姿を消す。
今後のバリウス達の戦いはどうなっていくのか……
バリウスとドルテの戦いはまだ続いていた。激しい戦闘で二人共消耗していた。
バリウス「はぁ……はぁ………」
(こんな所で時間をかける余裕はな
い。リサ、サラ、サッドがいな
い今だからこそジェネシスを止
めに行かないと!)
ドルテ「はぁ……はぁ……さすがだなバリウス。
だが、俺はお前を許さん!裏切り者
め!……はぁ!」
バリウス「くっ!」 ガシン!!
バリウスはドルテの剣を受け止め、何とか説得する。
バリウス「ドルテ、どうやら正気に戻ったな!
今だから説明するが、エリザを殺
したのはオレじゃないぞ!」
ドルテ「何を言ってる!幾人もの兵士が見てるん
だぞ!この期に及んで嘘をつく
のか!」
バリウス「オレの話を聞け!」
バリウスはドルテを弾き飛ばし距離を置いた。
バリウス「ドルテ、エリザを殺した張本人は
オレの双子の弟だ……」
ドルテ「何を言う!そんなデタラメが信用出来るか!」
バリウス「真実だ!」
ドルテは聞き入れない様子だ。
ドルテ「貴様のやった事は死に値する重罪だぞ!
……それをそんな……」
「いや、事実だ……」
ドルテの言葉を遮る様に男が現れた。
ドルテ「……?! 何?!……バリウスが二人…?!」
バリウス「…! ユリウス……何故お前が?!」
ユリウス「随分とご無沙汰だなぁ、兄貴」
ニヤリと笑みを浮かべ、ユリウスはこちらにゆっくりと歩いて来る。そしてドルテを見て……
ユリウス「ドルテと言ったか?……お前弱いのに
兄貴に挑んで生きてられるなん
て幸運だな」
ドルテ「な!何だと?!」
バリウス「ドルテ!やめろ!」
ユリウス「何度でも言ってやるさ……雑魚め」
ドルテ「貴様!!ぶっ殺ぉす!!」
バリウス(ダメだ!!今のオレでもユリウスには勝
てない!)
ドルテ「おるぁぁぁぁ!!」
ドルテは挑発に乗ってしまった。ユリウスに襲いかかるが、目に見えない程の速さでドルテを…
ザシュッ!!
ドルテ「うがぁぁぁぁ……」
バリウス「……!! ドルテ!」
ユリウス「フッ……ホント雑魚だな……」
強剣士ドルテを意図も簡単に倒した。
バリウス「ドルテ!しっかりしろ!」
致命傷ではなかったが、ドルテは深い傷を負って気を失っている。
ユリウスはニヤリと笑みを浮かべながらバリウスに目線を移した。
ユリウス「ああ、そうそう……兄貴の探し物は
ここには無かったぜ」
バリウス「……!! 知ってるのか!」
ユリウス「あれにすがるなんて、アンタも腐った
なぁ……クククク
王家の遺産だっけ?あんなもん、
オレたちの力の前ではガラクタだ
ろ?」
バリウス「それ以上言うんじゃない……」
ユリウス「間違ってないだろ? クククク……」
バリウス「あの力は凶器なんだよ。オレは捨てた!」
ユリウス「なるほど……まぁそのうち取り戻した
くなるさ。今のアンタじゃ、もう止
められないんだよ!剣王さんよ!」
バリウス「……くっ!」
ユリウス「まぁ、せいぜい頑張ってくれや……
クククク……」
ユリウスは姿を消した。
バリウス(ユリウス……お前はいったい……)
「ドルテ、少し待っててくれ!」
結界が無くなったせいか、バリウスは地下施設の最深部に辿り着けた。そこで目にした光景は……
バリウス「ジェネシス……殺られてるのか…
どおりで結界が無くなった訳だ…」
バリウスは直感的にユリウスの仕業と分かった。
気を失ったドルテを抱え地上に出る。日もすっかり落ち、夕暮れだった。
バリウスはカーンに呼ばれ、カーン達と共に一度ガーネフィストに向かった……
龍族が200年の時を超え再びクリスタリカの地に集い、それぞれの思惑が交差する。
ユリウスの言葉の『神の審判』とは。バリウスが探している物とは。そしてカーンが持っているバリウスの力とは……
───第二章に続く───




