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欲しいモノは誰も持っていない!

作者: 七瀬




私の名前は、『井原 杏』22歳、飲食店で働いている。


___ずっとずっとね、私が欲しいモノは誰も持っていないと

感じていたの!


だって! 私が本当に欲しいモノって、【愛】だから。


愛って、みんな持っていそうで持っていなのよ。

私の欲しいのは、“永遠の愛” 私だけを愛してくれる人が欲しいの。



___でもね?

今まで私が好きになる男や言い寄ってくる男は、、、?

口ではそういうけど、本当には想ってないのが直ぐに分かるわ。



女性ひとなら、直ぐに寄ってくるような男ばかり。

見た目で、私を選んでるだけよ。


そんな、まやかしの愛なんかいらないのよ!!!

“真の愛”を私だけにくれる男性ひとじゃないとダメなの。






___そんな事を毎日想っていた、ある日。

私の前に、、、ある男性ひとが現れたわ!


彼は誠実そうで、真面目な印象。

スーツ姿に眼鏡をかけた、知的な感じの男性ひとだった。


___彼なら、私だけを愛してくれるかしら?

彼は、私が働いているお店に来たのよ。


『___ご注文はお決まりになりましたか?』

『・・・あぁ、コーヒーをくれませんか?』

『はい、かしこまりました。』

私がコーヒーを持って、彼のいるテーブルに持っていくと?


『ありがとう、君、綺麗だね。』

___そう言って、ニコッと私に笑いかけてくれたわ。

だから、私もニコッと彼に笑いかけたの。



___そこから、彼はしょっちゅうこのお店に来るようになったの。

たった一杯のコーヒーを飲むためにね。


私も、彼に好意を抱いていたから彼と仲良くなるのにそんなに時間は

かからなかったわ。


『___今日は、何時に終わる?』

『PM18:00には終わるかな!』

『___じゃあ、後で迎えに行くね!』

『___うん!』




___いつの間にか、私達は付き合うようになっていたの。

彼の家に、行ってそのまま泊る事もあったわ。


・・・でも、時間は残酷なモノ。

彼の気持ちが私から離れて行っている事に気づいたの。

私が彼の家に居ても、彼が帰って来ないようになったわ。


彼は、夜のお店に行って綺麗なお姉さん相手にお酒を飲んで

楽しんでいたのよ。


・・・ただただ私は彼の家で、彼の帰りを待ち続けたわ。

そして、彼にこう言われたの。


『・・・・・・ごめん、俺と別れてくれないか?』

『___えぇ!?』

『・・・ごめん、』

『どうして? 私は貴方の為にこんなに尽くしてきたのに、、、!』

『___それが、重いんだよ。』

『・・・もう、私達やり直せないのかな?』

『___ごめん、』

『・・・・・・』







___また、こんな風になってしまった。

最後は、いつも相手の男性ひとから別れ話をされるの。


【___私は、重いんだって。】


・・・そんな事は分かってるはいるのだけど。

それでも、私を愛して欲しいから。

私だけを愛してくれる人が欲しいのよ!




・・・でもいつも、叶わないの。

私が欲しいモノは男性だれも持っていない!

段々とそう思うようになったの。



___この先、私だけを愛している男性ひとに出逢えるのかしらね?

私は、やっぱりそういう男性ひとを求めて終わらない恋愛をするのか

もしれないとそう思ったの。






最後までお読みいただきありがとうございます。

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