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時計を見ている。

作者: モク

 俺は今時計を見ている、時計の針がコク、コクと進んでいくのを見ているとなぜだかはわからないが、気持ちが落ち着くのだ。

  不思議なことに1分、2分、5分、10分と時間がどんどん進んでいくが、全く飽きる気がしない。

  俺は時計を見ている、コク、コクと時間が進んでいく、1時間、2時間、5時間、10時間と見ているとだんだんと時計の針が見えにくくなっていく。

  俺は時計を見ている、コク、コクと日にちが進んでいく、1日、2日、5日、10日と見ているとだんだんと、時計そのものが見えなくなっていく。

  俺は時計を見ている、コク、コクと週が進んでいく、1週間、2週間、5週間、10週間と見ているとだんだんと、自分の周りが見えなくなっていく。

  俺は時計を見ている、コク、コクと月が進んでいく、1ヶ月、2ヶ月、5ヶ月、10ヶ月と見ているとだんだんと、自分が誰なのか見えなくなっていく。

  俺は時計を見ている、コク、コクと年が進んでいく、1年、2年、5年、10年と見ているとだんだんと、全てが見えなくなっていく。

  その考えにたどりついた瞬間俺は死んだ。

こんにちはモクです。

暇潰しにでもどうぞ。

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