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スキルのない僕

作者: 夏野久万

高校1年の僕。なにかと茶化してくる、同級生のカスミ。今度は、なにを言われるのかと思ったら……。

放課後、なろう系の小説を持ってカスミがやってきた。

「これなんて読むの」

 skillという英単語が読めないようだ。

「スキル」

「え? なにもう一回いって」

「スキル」

「連続して10回言って」

 ときどき彼女は、こういう謎ときみたいなことを言って、僕をこまらせる。でも断るとシツコイから、いつも僕は彼女の言いなりだ。

「スキルスキルスキルスキルスキルスキルスキでスキでスキで……あっ」

 カスミがにやりとわらった。

「もう一回」

「するか!」

 くるりと背を向ける僕。顔があつくなったのを気づかれただろうか。

 スキだ、と心の中でつぶやきながら「帰るぞ」とカバンを肩にかけた。

「ちぇ、つまんないの」

 と舌をだすカスミ。

 茶化されてるのか、なんなのか。僕にはさっぱりわからない。

 僕がスキを20回言ってとお願いしたら、彼女は「キス」をさせてくれるのかな。

 試してみる勇気はないけれど。


友だち以上恋人未満なふたりのドキドキ感を描けたらなと思い執筆に至りました。こちらのサイトには初投稿!

よろしくお願いします。

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