とある独裁者の最期
皆様、はじめまして、作者の水城の士官です
このお話は基本的に第二次世界大戦で散った英魂たちが『もしも』現代の日本に転生したら? というお話です
そして私が思いつきで書き始めたものなのでものすごい不定期なのでご了承ください
では、はじめてまいります
余は最期の時を迎えようとしている・・・
余は第一次世界大戦後ひょんなところからナチ党の党首となり、プッチ(一揆)をしたり、刑務所に入ったり、本書いたりいろいろ経験したのち総統となりこのドイツ第三帝国を動かしてきた。
綱渡りな外交をした挙句、第二次世界大戦を引き起こした。
・・・最初こそはよかったけれどソ連と闘い始めて・・・・・・・あのスターリングラードでの敗北からすべてが負けはじめてしまった・・・・・・負けて負けて負けて負けて遂にベルリンに追い詰められてしまった
・・・そして、蓄音機が遠くから響く爆音とともに音楽を奏でているこの薄暗い部屋でベ愛する妻「エヴァ」と最期を迎えようとしている。
音楽とともに記憶が頭の中から出てきた。
・・・今と思えば余が悪いところが大半であったな・・・・・・余が無理を言った挙句作戦を失敗させて責任を負わせたり、余が気に入らないからと勝手に人事異動したり・・・そんなことをしてたから余は何度も殺されそうになったんだな・・・・・・当然の報いだ
「・・・・・・アドルフ?」
自嘲した笑いを見たエヴァが心配して話しかけてきた。
余としたことがエヴァに迷惑をかけていしまった
「大丈夫だ、少し昔のことを思い出して・・・な」
「ふふ、アドルフってば・・・」
その時、まるで見計らったように音楽が終わった。
彼女はそこで悟ったのか覚悟を決め黙って余の手に手を置いた。
余も覚悟を決めた。
「音楽は終わった。電気を消したまえ」
その言葉の直後、部屋の中にいた士官が電気を消した。
「・・・アドルフ」
「なんだい?」
「次の世界ではお互いに幸せになりますように」
「・・・ああ、私も願っているよ」
その言葉を聞いた彼女は手に持っていた薬を飲んで・・・・・・数分後に息を引き取った。
余はそれを見遂げた後、拳銃を取り出し銃口を頭に当てた。
「・・・・・・後のことは頼む」
「やー・・・っ」
電気を消した士官は泣きながら右腕で敬礼をした。
「・・・・・・」
余はゆっくりと引き金を引いた。
パンッ! 乾いた音が部屋にこだました。
放たれた弾丸はまっすぐ余の頭の中を貫通し、どこかに飛んで行った。
余は自分の体が傾き始めた。
・・・・・・ハハッとうとう余も死ぬ時がきたか。
体は傾きどんどん地に近づいていく
・・・・・・余は地獄でユダヤ人や余によって殺された者たち身を引き裂かれるだろう。それで結構、大変結構! これは余が招いた結果である。
意識もどんどん薄くなってゆくのを感じる
・・・・・・もし、後悔などというものはあるとすれば・・・それは・・・・・・エヴァを幸せ・・・・・・に・・・できな・・・・・・かった・・・・・・・・・こと。
かすれた視界から地面が近く、しかし余自身が何の行動も示そうとしなかった
余は最期にある疑問が出た。
・・・・・・も・・・し・・・余が・・・・・・し・・・か・・・・・・り・・・・・・してた・・・ら・・・・・・どう・・・であ・・・・・・た・・・・・・・・・ろ・・・・・・う・・・・・・か・・・・・・・・・・・?
余の意識はそこで途絶えた。
1945年4月30日、第二次世界大戦を引き起こしたドイツ第三帝国総統「アドルフ・ヒトラー」はこうして生涯を終えた・・・。
ご感想、アドバイス、お待ちしております!!