気配
すいません!今回の内容と言うか流れが思い浮かばず投稿出来ませんでした。すいません!!
モンスターの大群から再び歩き出した俺達はあれからしばらく進み、山のかなり奥の所まで着いていた。「ロック・スコーピオ」から採れる「バフォ鉱石」もあの後でかなり集まり、次の街では色んな装備を強化できそうだ。
辺りはもう暗くなり、昼間のうなるような暑さも落ち着いていた。しかし、涼しいとは言えそうにもないが……
「今日は結構いい収穫だったんじゃないか?鉱石類はかなり潤ったし」
「経験値は不味かったけどね。あれだけ倒して、スキルしか上がらないってどういうわけよ?」
「ですが、アバターのLVはもう上がりづらいところですし、仕方が無いんじゃないですの?」
それぞれ仕事を役割を分断しながら愚痴っぽい会話をする。俺はテントの組み立て、優は夕食の準備、マリアは食事場所の設営である。
「まぁ~な。毎日、「ボスの塔」にでも潜ってたらすぐ上がるだろうけどさ。行くか?」
「……いやよ。あんなところにいたら命いくらあっても足りないわ」
「そりゃそうだ」
俺の提案に優は本当に嫌そうに答えた。実際にやった事はあるのだ「ボスの塔」での篭りLV上げ……やった結果が悲惨だった事はいうまでも無い。生きては帰れるのだが心身ともに疲労感が半端無い。しばらく攻略のやる気すら起きなかった。
「でも、「ボスの塔」攻略の時は結局篭るハメになるんですし……ねぇ~?」
「マリア。嫌な事思い出させないでよぉ~」
マリアの的確な言い分に優の目はすでに涙目である。そこまで嫌だったのかよ!?
「まぁ、見つかんないとそれすら出来んからな……まずは「ボスの塔」を発見しないとな」
「う~。あんな事になるならもう行きたくないわよ~」
「……どんだけ嫌なんだよお前」
いくら怒らしても料理の手だけは止めない優が今の話の所為で手が震え、まともに出来ないほどにだと!?マジか。恐るべき「ボスの塔」!!
「……もう、可哀相ですし話し変えませんか?和也さん」
「……賛成だ」
「ありがとう」
可哀相になったマリアが優に救いの手を差し伸べる。流石に俺も気の毒になり同意する。そして、大した事もしていないのに感謝されるマリアと俺……なんだろう?なぜか悪い事をした気がする。
「ふぅ~、今日も美味しかった……ごちそうさま」
最後の一口を味わってかみ締めた俺は優に向かって言った。
「お粗末さまでした」
口元をハンカチのようなもので拭きながら、少し嬉しそうに言葉を返してくる。
「そう言えば和也さんはこの後、どこか行かれるんですの?」
先に食べ終わっていたマリアがさっき言っていた俺の言葉を思い出し、問いかけてくる。
「あ~、うん。ちょっと薬草を採ってこようかな~ってさ。「サクト村」出るときにバタバタしてたからさ。買えなかったんだよね。まぁ~、その辺で採ってくるからさ」
「わかりましたわ。じゃあ温かい飲み物でも作って待ってますわ」
「おう!ありがと」
「気をつけて行ってきなさいよ?」
「う~っす」
木製の椅子から立ち上がり、木々が開かれているこの場所から抜ける。直ぐに視界は真っ暗になり、奥の方からは鳥型モンスターの鳴き声や狼型モンスターの遠吠えやらが聞こえてくる。
こういう森での夜は非常に危険である。当然のことだ。太陽は上って無いから光は少ないし、木々が生い茂っていてその僅かな光さえも地上に届かないからだ。
松明やランプといった照明アイテムがあれば、多少明るくなるがそれでも片手が塞がってしまう。結局、夜は危険な状態だ。
「まぁ、でも俺の場合は「索敵」の副産物があるから問題ないけどな」
「索敵」のLVが5になれば使用できるようになる「暗視」を使う。使うとその直後に視界が鮮明となり、今まで暗くて形すらも曖昧だった木や足元に生えている草、さらには転がっている石までも一つ一つはっきりと見えてくる。
「さぁ~てあるかな?」
そう言ってさらに森深くまで入っていった。
「お~。あったあった」
膝を折って、普通のプレイヤーが見ればただの草にしか見えないそれを指で摘んで、次々とアイテムウインドウに入れていく。
あの始めの「ボスの塔」攻略で習得した「調合」。このスキルは今でも消していなかった。使わなければ直ぐにでも消して他のスキルを習得するつもりではあったが、しばらく使っているとかなり需要があったのだ。
このゲーム「Free advnture」が一日で各町に販売するアイテム(回復系や各種石、武器や防具)は個数に上限があり、それ以上は販売されない。町の大きさにもよるが、大体小さい村では回復ポーションは50個程度。大きな町では100~200個ぐらいだがそのくらいである。
もちろん、売ってくれる量に限りがあるんだからトラブルはほぼ毎日と言っていい程起きてしまう。
そんなことを避けるために俺の所持している「調合」や「鍛冶職人」、「武具職人」等の生産系のスキルが存在し、そのスキルを使って生計を立てている者もいる。
しかし、そのような人は大きな街に住みついてしまい移動することはまずありえないし、住みつかなくてもギルドがその人を雇ってしまい専属になってしまうわけだ。
大きな街では他のパーティーも居るし、そう言って小さな村にでも行って買えば量が少ない分高くなり十分な量を獲得する事が出来ない。
「鍛冶職人」や「武具職人」の場合は常時、人がいるわけでは無いので問題ないが毎日の攻略で次々と消費されていくポーション類は自然と少なくなっていく。
誰しも人は保険が欲しくなる。この世界での保険がこう言った回復系アイテムだから、毎日安定して獲得するためには最低、回復系アイテムを生産する「調合」や「薬師」が1パーティーに1人は居なければならないのだ。
こんな事も考えた上で俺の「調合」のスキルは消さない方が良いと思った訳である。
「そろそろ良いかな?」
大体、一週間分の薬草やその他必要な素材を採集した俺は立ち上がると、今まで屈んでいたせいで曲げていた腰を真っ直ぐに戻すように背筋を後ろへ反らす。
ボキボキと骨が鳴り、背中にあった違和感が少し和らいだように感じた。何事もこういう地味な労働をしていると知らず知らずのうちに疲れが蓄積されて行くものである。
「んじゃ、帰りますか……」
結構森の深くに来てしまったため、あんまり帰り道を覚えて居ない……今、バカかコイツって思った奴出てこい!ギッタンギッタンに切り刻んでやる!!
「んん。まぁ、俺の場合は「索敵」があるから迷う事なんて皆無だけどな」
数時間前にも似たような台詞をはいた気がするがそんな事は気にしない。直ぐに「索敵」の範囲を現在までの最高までに引き上げる。
マップを表示する街や村は赤でプレイヤーは緑、モンスターは黄色のカーソルである。赤のカーソルは当然あるはずも無く、プレイヤーを表す緑が十数個。モンスターを示す黄色がマップにうじゃうじゃと出てくる。
「ん?プレイヤーが十数人?……う~んとこの二つが優とマリアだろ?この集団誰だよ?」
マップには確かに二つの赤とその遠くない距離に赤が密集していた。密集の数を正確に数えると1、2、3……17、18?なんで18人もプレイヤーがいるんだよ?パーティーにしては大きすぎるし、ギルドにしては小さすぎる。
それにギルドだったら、どこで何をするかは全プレイヤーに「どこどこでやるから邪魔しないで、そこらへんから消えろ」とメッセージが何かしらあるはずだ。
俺はその手の情報を毎日チェックしてしるから見落とすはずなんて無い。どういう事だ?俺の中に謎がどんどん溜まっていく……
「なにかありそうだな……急ぐか」
マップを一瞬見て、優たちの場所を確認するとそこへ向かって一直線に走り始める。途中でそのマップが邪魔になり直ぐ消したが。
そして、俺の予想はあながち間違っては居なかった……俺が戻り始めて、僅か10秒後にその赤い集団は優とマリアが居る場所へと歩み始めたのだから……
読んで下さってありがとうございます!前書きにも書いた通り、全く思い浮かばなかった訳です……(泣)とにかくアイディアが出てくれて良かったです(苦笑)今日はできるところまで投稿していきたいと思います。最低、後一つは投稿します!頑張ります!!
ありがとうございました!




