怖いんだが‥‥‥
遅れて申し訳ありませんでした!!
前回の後書きで「デート回」とか言ってましたが、長すぎたので2話構成です!今回、「お出かけ」はありません。
「マリアさん。なぜ俺は拘束されているのでしょうか?」
「拘束だなんて大げさすぎますわ。和也さんが逃げるから縄で拘‥‥‥縛っているだけじゃないですか」
「おい、今「拘」って聞こえてぞ!確かに拘束って言おうとしたよね!?」
「き、気のせいですわよ‥‥‥そう!きっと気のせい」
どんな状況かというと会話からも分かる通り、俺は拘束されているわけだ。木に縄でぐるぐるっと‥‥‥つか、もうこれは拘束以外になんという!?
現在は‥‥‥というかさっき、狩りをしていた場所とそう変わらないところ。近辺の「サクト村」に通じる森である。
あの後、宣告された瞬間に全力ダッシュ!マリアは鎧装備だし早く移動できないだろうと油断していたら‥‥‥彼女は愛犬のポチ様を使いやがった。愛犬といってもポチ様は元々は(現在もだけど)モンスターなのだ。しかし、マリアがスキル「獣従師」を獲得していたために初ボス攻略の時に9層か‥‥‥まぁ、そこでマリアの獣従になったのだ。
話を戻すが俺がなんて言いたいかというと、「モンスターの脚力+体力に俺が勝てるはずねえじゃん!!」という事である。
マリアは俺を捕まえようとポチに騎乗して追いかけてくる。さらに、自らの獲得しているスキルの「投合」を使用してナイフを俺に向けて投げまくる。
「おわっ!?あ、危ねぇよ!当たったらどうするんだ!」
「逃げなければ当たらないですわよっと!」
「よっと‥‥‥だから、危ねって!」
俺の顔スレスレをマリアのナイフが通り抜ける。ま、マジで当たるって!?
こういうやりとりが追いかけっこ中にあり‥‥‥続くこと数十分。
「は~、は~‥‥‥つ、捕まえましたよ」
「くそっ!結局捕まった‥‥‥しかも、縄が食い込んで痛てぇ~!」
ご覧のとおり見事に捕獲されたわけだ。そして、この追いかけっこのせいで既に辺りは暗くなっていた。
そして、初めのやり取りに戻りやっとあいつは俺を拘束していると認めた。否、認めさせたのだ!だが、被害は予想外の所へ向かっていた。
「はい、ポチ。牛肉ですわ」
「ガウ‥‥‥」
マリアはポチに褒美として肉を渡していた。だが、ただの肉ではない!「フィルス・ボウ」の肉だ。あいつからドロップするのは「フィルスの牛角」、「硬質な筋組織」、「フィルスの肉?」である。一応肉は取れるのだ。しかし、アイテム名に「~肉?」と記されている。「?」ってなんだよ!
その怪しい肉をマリアはポチにやろうとしているのだ。「肉?」をだぞ?絶対に食ってわいけないものだと俺は思う。ポチはその厳つい顔を多大に引きつらせている。
きっと、ポチは本能で「肉?」を食してはいけないのだと感じているんだ‥‥‥しかし、主人から差し出された餌を食べなければならないという使命感が働いているんだきっと‥‥‥
ポチは目をつぶり、意をけしたように怪しい「肉?」にかぶりつく。一噛みすると顔はみるみると青ざめていき‥‥‥「ガクッ」ーーポチは気絶した。いや、毒にかかってるし!俺の視界に映るポチのHPバーにははっきりと毒の状態異常を示すアイコンが表示されていた。
「おいっ!マリア!ポチが毒にかかってるぞ!」
「えっ!?ほ、本当ですわ!?どどどど、どうしましょ!」
「なんで肉アイテム食ったら毒になるんだよっ」と盛大に突っ込んでやりたいがあれは、きっと肉ではないのだ。やっぱりアイテム名に「~?」と記されていたらもうそれは食い物ではないのだ。毒だ!
生ゴミだ!!
「ま、まず戻ろうぜ?優に頼めばそのくらいの毒は直してもらえるって」
「そうですわね。さ、ポチ戻って‥‥‥」
マリアはポチに右中指に装備している「獣従の指輪」を向けるとポチはその指輪に吸い込まれるように入っていった。哀れだな‥‥‥あとで、「高級鶏肉」を上げよう。
「じゃ、戻るか。って俺の縄を外してけっ!!」
「え?でも、和也さん逃げるし‥‥‥」
「そんなこと言ってる場合か!?早く行くぞ!だから、外して行けって!」
マリアは渋々了承したように頷き俺の体に巻きついている縄を外していく。
ふ~、やっと取れた。
「よし、帰ろう」
「なにをしたら、獣従のポチが毒になるのよ?」
「えっとだな‥‥‥肉を食したわけよ、肉(?)を‥‥‥ね」
「で?」
ポチの治療が終わった優はポチを「よしよし」と撫でながら俺とマリアに問いかけてくる。
「いや~、肉は肉なんだがな‥‥‥アイテム名に「~肉?」ってさ。書いてあって」
「なんで?マークがアイテム名についてるのよっ!?しかも、それ絶対に食べさせちゃいけないでしょ!?」
「俺もそう思ったんだがな。でも、マリアがポチに出すから」
ポチを毒に犯した原因を聞くと俺をジト目で見てくる。だがな、優。俺はあの時何もできなかったのだよ‥‥‥
「う~‥‥‥でも、お肉のアイテムがあれしかなくて」
「帰ってきてから上げればいいでしょ?」
「ご、ごめんなさい」
さすがのマリアも反省したらしくすぐに謝った。そして、ポチの隣に来て「ペコペコ」と頭を下げている。
「で、明日出かけると‥‥‥?私を置いて?」
「いや、ま~‥‥‥そ、そうなるのか‥‥‥な?」
「賭けで一応は勝ちましたのでその報酬ですわ」
「私はその賭けには無関係だけどね」
普段なら他愛もない会話をして平和な雰囲気の食卓のはずがマリアが明日俺を拉致‥‥‥ゲフンゲフン。出かけると聞いて優がピリピリと‥‥‥そんな感じでこの状況である。いや~、助けて。マジでマジで‥‥‥
「和也はどうするの?予定では後、2日ぐらいでこの村から出たいんだけど‥‥‥ここ周辺の探索とかしなくてもいいの?」
「う~‥‥‥それもしたいんだがな。なんか負けちゃったし‥‥‥終いには拘束されるしな」
「和也さんが逃げるからいけないんですわ!」
「マリアよ。それは縄を持って追いかけて来る奴の言葉じゃない‥‥‥」
さり気なく俺のせいにしてくるマリアを諭す。まぁ、こんなことしても効果はないが‥‥‥
「それで、和也はどうするの?」
「もちろん。こと「わりませんわよね?」‥‥‥わらないが」
「根性なし‥‥‥」
断ろうとした俺の言葉にとてつもな~く、にっこりと微笑むマリアに何故か毛をとされ、断れなかった。やめろ!優、俺をそんな目で見るな!!
「じゃあ、決定ですわね!!では、明日の8時に北門でお待ちしておりますわ!」
そう言い残すと周りにお花でも見えそうなほどのテンションで立ち上がり、そのまま優の部屋を退室していく。なんだ?そのテンションは!?
「‥‥‥なんであんなにテンション高いんだよ?」
「‥‥‥あんた。いい加減気づきなさいよ‥‥‥」
優は呆れたように首を横に振り、「はぁ~」っと深くため息を出す。俺は相変わらず頭の上に「?」が浮かんでいる。何が何だか、わらないんだが‥‥‥
そして、翌日の朝。
「遅いですわよ!和也さん!!」
「‥‥‥早すぎるだろ?30分前ですよ?」
「ま、そんなこと気にしないで行きましょうか?」
「ああ」
俺とマリアのデート??が始まった。
名 ポチ 主 マリア
種類 「ケルベロス」
LV36 HP35479 MP24365 (※モンスターなのでHP、MPはかなり多いです)
装備 鋼鉄の纏い
スキル
獣51、獣従39、近接格闘57、炎45、闇47、恫喝67(空き4)
読んでくださってありがとうございます。いや~、本当にすいませんでした。今話は先週に投稿するつもりだったのですが出来ませんでした。(というより完成してなかったのです)申し訳ありませんでした。
さらに、「デート回」にもなりませんでした。次回は頑張ってします(笑)
それでは、また明日!
12年11月3日 アイテム名に「~肉」ってさ→アイテム名に「~肉?」ってさ に訂正しました。(誤字訂正の報告が遅れました)




