2ヶ月後
さぁ、2章が始まりました!これからもよろしくお願いします!!
20xx年10月10日。あの地獄のような日が始まってから2ヶ月と10日が経った。人々はそれなりにこの世界の生活にもなれ、攻略も着々と進んでいった。
しかし、攻略といっても第一回目の攻略の時のように誰かを招集して行うものではなかった。個人で発見したものは個人で挑み、仲間内で見つけた者たちはそれだけのチームで取り組むようになった。
何が原因か‥‥‥それは誰が言ってもこう答えるだろうーー「初ボス攻略の大規模PKの影響」だと。
確かにそうなるのは必然的だった。PKを恐れ、本当に信じられる仲間のみで攻略していく・・・だが、それには大きな欠点がある。強大な力を持つモンスターには非力な人が小数人では勝てるはずがない。
これによりデスゲーム開始から1ヶ月間で多くの被害を出した。総ゲームオーバー数は3000を超え、残りのプレイヤー数は7割を切っていた。流石にこれではまずいと思った高LVの責任感のあるプレイヤー達は巨大なチームを組んでいった‥‥‥それを「ギルド」と言う。
残り7割のプレイヤー達は「ギルド」に属する者。少数の本当に信じられる者たちで組まれる「パーティー」に属する者。それらのチームには属さず己の力のみで攻略を行う「ソロプレイヤー」。最後に自らの安全を優先して積極的な攻略を行わないプレイヤー。ゲーム内では「ニートプレイヤー」と呼ばれる者の4つに分かれた。
「ギルド」に属する者は約5割、「パーティー」に属する者は2割、「ソロプレイヤー」は1割、「ニートプレイヤー」は2割だ。
これがここ2ヶ月間で出来たこの「|Free adventure」の社会だ。それによって攻略は第一の大陸で6体目のボスモンスターが昨日攻略された。
「これで6体目か、案外早いな。う~ん、犠牲者は6人か‥‥‥何とも言えないな。一応、攻略には成功してるから意味はあるのかな‥‥‥」
椅子に座って今日の朝、全プレイヤーに配布されている情報屋からの「新聞」を片手にコーヒを啜りながら眺め呟く。
「犠牲者が出たら意味ないでしょ‥‥‥大切なのは誰も死なないことよ」
「それでも攻略が進むのは喜ばしいことですわよ」
そう答えるのは黒髪の美少女、優と金髪のこれまた美少女のマリアだ。優の方はパンとココアの入ったマグカップを持って食しながら、俺の他人事みたいな言い方にムスっとする。一方マリアの方は両手でミルクティーの入ったカップを持って飲んで、ゆったりと答えた。
「まぁ、死んだらそこでお仕舞いだもんな‥‥‥だけど、1ヶ月前よりはかなりマシだよ」
ここでの死は現実の死を意味する。つまり、死んでしまったらなにもかも終わり。ジ・エンド‥‥‥
「あの時は酷かったですもの。1体のボスに対して犠牲者は100以上‥‥‥あれはもう攻略とは言えませんわよ」
「確かにそうよね。あの時は流石にビビったわよ‥‥‥まだ、大陸が残ってるのにこんなんで持つのかなってさ」
本当に酷かった。少数で挑むものだから次々とプレイヤーがゲームアウトしてこの世界から消えていった‥‥‥あの減り具合は尋常ではなかった。1回目の俺たちのボス攻略で3人とも力尽きなかったのは運が良かった。本当なら全滅してる。
「‥‥‥んじゃ、そろそろ行くか?今度は何処だっけ?優」
そう言ってカフェのテラスから立ち上がって優の方を向く。
「う~んと‥‥‥次の街はここから2日かけて北に進んで、そこからさらに4日間東へ進んだら行けるわね。東に進む途中に「サクト村」って所があるからそこに寄りましょ」
「そうか、じゃあそこに決定だな‥‥‥ってどうしたマリア!?」
いつの間にか涙目になっているマリアにビビリながら、優に目を配らせる。
「あ、そっか、2週間ぶりか野宿も‥‥‥」
「ああ、なるほどな‥‥‥」
「「なるほどな」っじゃありませんわよ!?それで優さん!一体何日で「サクト村」に到着するんですの!?」
何故か半ばキレ気味のマリアに怒鳴られる。理不尽じゃないでしょうか?
「え、え~っとぉ~‥‥‥うお、マジか‥‥‥よ、4日間よ」
「よ、4日間!?そ、そんなぁ~‥‥‥グスッ」
涙目から本当に泣いてしまったマリアに心の中だけで「ドンマイ」っと励ます。心でなければ俺は怒りによって消される気がしたからだ。おい、そこ!俺のことをヘタレって言った奴出てこい!!心臓を一突きしてやる!!!
まぁ、これでも良くなった方なのだ。初めの方は極端に野宿を嫌がっていたが最近は渋々だが了承してくれるほどになった。俺や優だって出来れば野宿はしたくないのだ。誰だって、暖かくてフワフワなベットで寝たいし安心して食事がしたい。
だが、しょうがないのだ。初ボスの攻略が終わった俺たちはしばらく旅というか拠点を探して、次々と街に行ってやっと見つけた。しかし、盲点があった。それは留まっているとその近辺の狩場での獲得経験値が下がってしまうということだった。これでは大きなLVアップを求める俺たちにとって邪魔だった。さらに俺たちも新たな「ボスの塔」探さなければ、そもそもこのゲーム自体が終わらない。
そんなこともあり、俺たちは2週間だけ大きな街があったらそこを拠点として活動して、2週間後には新たな街を探しに旅をするのだ。そして、今日はこの街「ゲイル」に滞在してからちょうど2週間経った。もう他の場所へ移動しなければならない。
「じゃあ、行こうぜ?‥‥‥って、まだ泣いてるし」
「‥‥‥しょうがないわね。はぁ~まったく‥‥‥一肌脱いでやりましょうか」
そう言うと、泣いているマリアの耳に口を近づけて「ゴニョゴニョ」と話し始める。
「‥‥‥ら、‥‥‥と‥‥‥に‥‥‥よ‥‥‥ま‥‥‥ら‥‥‥わ‥‥‥か‥‥‥を‥‥‥と‥‥‥よ」
若干聞こえてくる言葉の欠片に耳を向けるも分かるはずもなく‥‥‥何とかして聞き取れないかと僅かに見える優の口の動きを見て読心術を試みるも‥‥‥当然、わかるはずもない。
結局なにもわからなかったのだが、何故か次第にマリアに頬が赤く染まっていく。
そして、目から水滴を流していたマリアの目はいつの間にか赤く揺らめく炎があった。そして、目を閉じて見開くと「うん!」っと頷いた。そのマリアを優が撫ている。
優がマリアの頭を撫で撫でしているのを見ると何とも言えなくなる。幼顔の女の子が大人っぽい女の子を慰めているんだぞ‥‥‥見てて頭を打ったかと思うぞ。いや、マジで‥‥‥
「よし、和也さん!行きましょう!!じゃあ、準備してきます!!!!」
今まででは考えられないほどのテンションで言い出し、俺たちの泊まっている宿の方へ全力ダッシュしていった‥‥‥
「なぁ、優?」
「なにかな?和也」
「何言ったんだお前?」
「さぁ~?」
「クッス」と笑ってそのまま、マリアを追って走ってしまう‥‥‥一体なんなんだ?
「怪しすぎるだろ。あれ‥‥‥そういえば、金払ってねえじゃんか!?は、ハメられたぁぁぁぁああああああ!!!!!!!」
残された俺は全員分の料金を払うことになってしまった。お、俺の金がぁぁぁあああああ!!!!!
「和也さん!遅いですわよ!!」
「いやいや、お前らが早すぎんだよ‥‥‥何で分かれてから5分足らずで準備が整うんだよ?」
「和也の部屋が汚いからでしょ?私たちは綺麗に扱っている。それだけのことよ」
「絶対ちげぇ~」
二人より5分近く遅れ、なぜか怒られる俺‥‥‥いや、遅れたら怒られるのは当たり前か。でも、なんでいつも怒られるんだよ?それに俺の部屋は綺麗だっ!!装備品とかの点検とかで普通は10分近くかかるだろ?
「ま、いいですわ!それよりも行きましょ!!」
相変わらずのテンションで先人をきって歩き出すマリア。この姿を2ヶ月前のマリアに見せてやりたい‥‥‥いや~、是非とも。
「じゃあ、私たちも行きましょうか‥‥‥」
「OK!!」
こうして、俺たちは歩き出していく‥‥‥
キャラネーム 和也 金 125843G
LV43 HP112447/112447 MP0/0
装備 「ドラゴンライズ」「龍革の黒着」「龍革黒篭手」「龍革の黒衣」「龍革の黒袴」「龍革黒草履」アクセサリー・・・「状態異常半減腕輪」
スキル
剣士57、片手剣24、索敵59、跳躍68、自動回復73、武器破壊34、体術43、調合38、薬師35 (空き1)
キャラネーム 優 金 345375G
LV41 HP9281/9281 MP13254/13254
装備 「マジックソード」「知力のティアラ」「硬質の革服」「マジックグラブズ」「気配軽減マント」「クウェートスカート」「マジックブーツ」・・・アクセサリー「魔力増加の指輪」
スキル
剣士35、魔法騎士24、魔法使い56、見切り51、武器防御45、料理79 (空き4)
キャラネーム マリア 金 213546G
LV42 HP112563/112563 MP0/0
装備 「龍斬剣」「龍豪の盾」「鋼鉄の鎧」「硬質の白革手」「硬質のマント(白)」「硬質の革スカート」「鋼鉄の靴」・・・アクセサリー「猛攻の指輪」、「獣従の指輪」×2
スキル
剣士48、騎士19、盾防御43、投擲32、底力46、威嚇52、獣従師38 (空き3)
読んでくださってありがとうございます。2章目です。2ヶ月後からのスタートでした。主人公たちは相変わらず元気で過ごしております。攻略はもう、第一の大陸の6体目まで進んでいますがここら辺は気にしないでください(笑)
まぁ、和也のマリアに対する呼び方が「マリア」になったことだけですね。変わったといえば・・・武器防具の方はかなりパワーアップしています。ハッキリ言ってやりすぎた・・・くそっ!これより強い武器が思い浮かばない。
これからもよろしくお願いします!!
12年10月19日‥‥‥‥‥‥お知らせ‥‥‥‥‥‥
本日、1章の登場人物のステータスにポチも載せて欲しいと要望がありましたので載せましたが、この話ではポチは登場しないのでステータスは載せません。ポチが登場した際に載せたいと思います。
誤字の訂正‥‥‥‥‥‥困難で⇒こんなんで 訂正しました。




