忘れてた・・・
数十体といたモンスターたちを倒した俺たち三人はそれぞれポーションでHPを回復し、一応生きているプレイヤーのためにもマッピングデーターを飛ばした。
そして、数分後には次の層へと行くために俺たちは階段のあるはずの洞窟内に入っていった・・・
そこから先は今までと変わらず、暗く不気味なものだった。かろうじて優の光魔法のおかげで周囲は明るいがこれが何も明かりがなくなると・・・と考えると少し顔が引きつってしまう。何故かポチだけは堂々と先頭を歩いてくれ、前まで一番先頭だった俺はホッとする。
「あ、もう奥が見えてきたよ」
そんなことを考えているといつの間にか最深部に来ていたようだ。
「って、広くねえか?倍あるじゃねえか・・・」
「かなり大きいですわね・・・階段も今までのより幅ありますし」
最深部の構造自体はいつもと変わらないが大きなさが圧倒的に違った。まず部屋がかなり拡張され2回り以上も大きくなっていた。
さらに、階段は9層までなら2人分の幅しかなかったのが大体、4人ぐらい。段数はパッと見で50段ほどだろうか?
「う~ん、やっぱり最後の階段だからデカいんだろうな・・・んじゃ、必然的にトラップも酷いことになってそう」
「どうしますか?これじゃあ、危なくて進めませんが・・・」
見知らぬ罠をどうやって避けていくか早速、頭を悩まされる俺とマリアさん。だが、優は行き成り笑い始めた。
「あ!そういえばさ、和也の「索敵」でそういうのわかんないの?」
「・・・わかるかも?」
「わかるんですの!?」
き、気づかなかったぜ・・・そういえばそんな感じのこと出来た気がする・・・即座にステータスウインドウから「索敵」スキルの詳細をクリックしてそれに該当するのを探す。
「どう?あった?」
「あ、ありました・・・えっと~「発見」ってやつだな・・・「索敵」25LVから使用可能の」
「ここに入った時の「索敵」のLVって幾つでしたっけ?」
「確か45だった・・・い、いえ!でした」
質問に答えると二人の視線が徐々に冷たいものに変わっていく・・・う、なんだ!?この空気は?
「ふ、二人共何怖い顔してるんだよ・・・ほ、ほら人ってうっかり忘れることだってあるだろ・・・?」
「そ、そうだね。うっかりはあるもんね・・・でもね」
「は、はい!」
「そのうっかりでどれだけ心配させたと思ってるんですの!?少しは反省した態度を見せる出来じゃないんですか!」
まさかのマリアさんに怒鳴られ一気に怖気ずく俺って・・・何故かマリアさんに怒られると反論ができない気がする・・・クッソ、優だったらいくらでも言い返せたのにっ。
「聞いてますのっ?和也さん!!」
「は、はい!聞いておりますとも!!」
それから何故か正座で10分ほど説教され続ける・・・時々、マリアさんが俺の母さんに見えたのはここだけの話である。
そして、優はニコニコと笑っており(それが怖いんだよっ!)俺のことをまるで聖母のような優しい目で見てきた気もするがあれは目が笑ってなかった・・・トラウマものだよ。
俺にとっての1ヶ月分に相当した説教も終わりいよいよ、10層へと・・・登っていく!
読んでくださってありがとうございます。今回はタイトル通り見事に主人公が忘れていた「発見」の存在です。これは、通常作動している「索敵」の効果範囲を広げ、さらには罠の発見や隠れているアイテムを認識できるなどです。結構便利なものになっております。
本音を行ってしまうと2回に続いた戦闘描写にかなりに疲労感で息抜きをしたくなりこれを入れました。考えとしては優に「罠解除」みたいなスキルを覚えさそうかな~?とか思ってたん出すがそれをやっちゃうと一気に10層に行ってしまうのでこんな感じに仕上がってしまいました。すいません・・・
次回はとうとう10層突入です。やっと「ボスの塔攻略」+「閉ざされた沼地編」の1章も終わりが見えてきました。次回もよろしくお願いします!
明日からの投稿は1日おきで行います。なお、この章が終わったら1週間ほど投稿しないでストックを溜めます。なので更新スピードが遅くなってしまいます。すいません・・・
12年10月9日 2分⇒2人分に訂正しました。
「索敵」29LV⇒45LVに訂正しました。




