新スキル
「クッソ・・・大丈夫か!?」
「う・・・うん」
「だ、大丈夫・・・ですわ」
二人に声をかけると二人共苦しそうに、だけど俺を安心させそうと笑いかけてくる。そんな二人を建物の絨毯の上に寝かせると少し楽そうになった。
例え痛みを現実より和らげると言っても、所詮和らげるだけなのだ。瀕死のダメージでずっといる彼女たちはその激痛がまだ抜けないでいた・・・
なんでこんなことに・・・
この9層のフィールドは街であった。だが、ただの街ではない・・・モンスターに占領された街。モンスタータウンとでも呼ぶべきだろうか・・・そのモンスタータウンに入ってから今日で3日目だ。
初めのうちはダメージこそ受けていたものの優の回復魔法でなんとか持った・・・だけど、途中からMPポーションが底をついてきたのだ。
もうすぐでモンスターの湧出が終わるはずだった・・・だが、それは終わらずにそれ以後も続いた。
弱いモンスターならまだ良かったが、この9層で出てくるモンスターはかなり強かった。それもあって俺たちの被ダメージがかなり増えていった・・・そして優による回復が出来なくなった。
それでも、俺たちの受けるダメージは逆に披露に伴い増加していき、俺と優の1週間分のポーションは今日遂になくなってしまった。
そこで運悪く湧出に出くわしてしまい、なんとかすべてを倒すことができたが俺たちパーティーは全員瀕死のダメージを受けていた。
時間が経つにつれてスキルによって、勝手に自然回復する俺と違って優とマリアさんは寝ないと回復できない・・・俺は二人を守りながら一人で戦い続け、やっとの思いで隠れられそうな建物に先ほど入ることができた。
「二人共、俺のことを心配しないで寝ろ。それじゃないと回復できない・・・」
「でも、それじゃあ、和也が、危ない・・・」
「うっ、そ、そうですわ・・・私たちだけ寝るなんて、出来ませんわ・・・」
アイテム欄から布団を2つ実体化させてそこへ床で横になっている二人を運ぶ。だが、彼女たちは瀕死の状態でもまだ俺のことを心配していて寝付けないようだった。
苦しそうに途中途中、息を切らしながらも心配してくれる二人を見て胸が苦しくなったが、絶対に守るという思いが一層強くなったことが感じられた。そして、この状況の打開策を考える・・・
「寝ても少ない回復量では1時間で100程しか回復しない・・・もともと、寝るのは精神的な疲労を癒すためのものなんだ。HP回復のための手段じゃない。こんなことならポーションをもっと買っておくんだった・・・」
自分があのときにケチったせいでこんなこと起きたんだ・・・買える分だけ買っておくべきだった。と責め続けるがそんなことをしても変化はなく、ただ一刻と時間だけが過ぎていく・・・
その時俺の頭がいきなり冴えた。「ピッカ」っときたのだ。
「ポーション・・・そうだ、ポーションだ!無いなら作ればいい!」
そう思いつきアイテム欄を確認する。幸い薬草などポーションを作れそうな素材がそこにあった。
俺は心の中でガッツポーズをしてステータスからスキル習得のウインドウを開き、迷いなく調合のスキルを習得した。
「さぁ、ここからが勝負だ!」
長い夜が、始まった・・・
読んでくださってありがとうございます。今回は・・・というか今回も説明回みたいな感じでした。う~ん、難しい・・・
新スキルで出てきた「調合」は今までも欲しいな~っと思ってきたのです。やっぱりこういう冒険ものでは回復系アイテムは必須・・・なくなればかなり危険になってしまうので作れる人がいれば安定しますので・・・
まさか、主人公に習得させるとは自分でも驚いていました(笑)なんか和也だけピンピンしてるってのもあってちょうどいいかな~っと思った次第であります!
次回はズバリ「調合」薬作って二人が復活!そしてボスへと・・・みたいな流れでかな?そんな感じでいきます。よろしくお願いします!




