優の好奇心再び・・・
変なサブタイトルですが、要するに優のあれがまた起こります。
現在夜7時。俺はあの後、索敵スキルの「暗視」を使いちょちょっと野宿場所を探し出した。その場所は少し木々が生えている所。周りは草原ばかりであったが数キロごとに木が生い茂った場所があった。そのおかげでおよそ1時間歩き続けたが・・・
そんな事がありながらも無事に夕食も食べ終わり、見張りを交代しながら寝た。もちろん、俺と女子二人のテントは別だ!当たり前だ!サービスショットなんかないからな。
で、夜も特に変わったことはなく二日目の朝へと入った訳だ。
「眠い・・・」
欠伸を噛み殺しながら目を擦り呟く。
「みんな眠いわよ・・・」
「そうですわ。結構長く見張りやってましたし」
優は朝食のスープやおかずを用意しながら、マリアさんはパンを切りながら返答してきた・・・
「いや、お前らの方が寝てるだろ1時間も・・・」
「たった1時間ごときで文句言ってんじゃないわよ。大した変わらないって」
「私は毎日、9時間寝ないとダメですのに6時間しか寝れませんでしたのよ」
「マリアさん。君は小学生か?9時間なんて充実した睡眠なんてここに来たら絶対できないだろ?攻略あるし」
恐るべき睡眠時間9時間にかなり驚く。時間どうやってとってるんだ?
「攻略よりも睡眠ですわ!」
「そうだろ?睡眠の方が大事だよな・・・って違うだろ!?」
「はいはい。そんなことよりご飯にするわよ」
優さん。あなたはお母さんですか?
「よし、じゃあ二日目動き出すか・・・」
「「OK」ですわ」
まだ見ぬ次の層への階段を探すために無限に近い面積のある草原を歩き回っていく・・・
出発から30分。生温いというかむしろ冷たく感じる詰まらない戦闘に嫌気がさして来たその時、優の死亡フラグが建築された。
「こ、この感覚は!面白そうなものがある」
「こんな時に優の「好奇心死亡フラグセンサー」が起動してしまうとは・・・ガック」
オーバに膝をつき顔を俯き、大層な名のついたセンサーの起動を確認する。
「な、なんですの「好奇心死亡フラグセンサー」とは!?」
「優の好奇心が促す、最終的に俺が死の淵に立つことが確定されたイベント・・・これは何人たりとも阻止することができない魔の導き・・・クッソ、こんなところで発動してしまうなんてっ!!」
マリアさんの問いに若干、中二病を感じさせるセリフを言い立ち上がる。その顔はまるで自分の未来を悟ったような清々しい顔であった。
「という訳だから行くよお嬢様お二人!!」
久しぶりの好奇心センサーにテンションが一気にMAXに到達し問題の地へ俺たちを引きずり全力ダッシュを開始する。
「おいっ!優、お嬢様じゃね!!!王子様だ!!!!!」
「わぁぁぁぁあああああ!!!!!!引きづらないでくださいませ~~~~~~~~~~~」
俺が断じてお嬢様で無いことを否定する。大事なことだからもういっかい言う、俺は断じてお嬢様ではない!!マリアさんの方は優に引きづられ目を回しているのに申し出をするとはなかなかの・・・
だが、今の好奇心の悪魔に取り付かれた優にその声は届くはずもなく、「サイル村」での俺のように虚しく声だけが当たりに広がっていった・・・
「ぜぇ~ぜぇ~ぜぇ~・・・つ・い・たぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」
優は未だ冷めないMAXテンションのままで叫びだす。マリアさんの方は完全に目を回し、少し白目を向いていた・・・生きてるかなあの人。
俺の方はピンピンの元気100倍状態なので辺りを見渡す・・・見わたす必要もなく一つの洞窟を発見した。
この中に罠などが入っているか、それとも階段が備わっているのか・・・いっちょ、入ってみるか。




