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Free adventure  作者: yuuyas
第一の大陸 ~初ボス編~
23/55

集合・・・ナンパ!?

 その日はいままでで一番の快晴であった。朝から優の激ウマの朝食を食べ、9時半には中央広場へと向かった。


 その日と言うのは初のボス攻略のためにこのゲームに囚われた俺たちが集まって作戦会議みたいのをする日のことだ。中央広場には10時に近づくにつれて人が徐々に集まりだし、5分前にはざっと見る限り1000人近くいるだろう。


 「Free adventure」の初回発売本数が100000(じゅうまん)本。購入した人が全てログインしているのなら全体の100分の一来ていることになる。俺の予想よりだいぶ集まらなかった。






「予想してた人数よりは少なそうだけどこっから見るとかなり集まってるな」

「私はこのくらいだと思ってたけどね。私たちだってメリットがなければ来てないわよ」

「あ~、そうだな・・・」

 自分がボスドロップの武器を狙ってこの場所にいることを思い出し言葉が詰まる。優の方は人脈作りの為に来ているから全く素晴らしいと思う。


「じゃあ、私は人脈作りに行ってくるわ。待ち合わせは・・・どこにする?」

「う~ん、人があんまり来ないほうがいいよな。南側の教会前でどうだ?」

「教会前ね。確かにあそこなら人集まりづらしいいかもね。いいよ、そこにしましょ」

 そう言い残し優は人溜まりの中に突入していった。それを中央広場を囲む階段の上に座り何しようか考える。






「(優と違って俺はあんまり人と話すのは得意じゃないしな。何をするべきかな・・・」

ぼ~っと何もない虚空の空へ目を向けて雲の数なんか数えてみる。1、2、3、4・・・15個か。何をしたものか・・・


 話し相手がいなくなりもう、寂しさを感じていると行き成り声が聞こえだした。


「皆さん。集まって下さり心から感謝する!私は皆さんに招集文を送った(たかし)だ。今日一日全体の指揮を行うよろしく頼む」

 この言葉から始まりゆうに30分は話し続けた。なぜ、この攻略を決意したのかに始まり、先日の自分のパーティーでの攻略の詳細。ボスの戦闘傾向、特徴、弱点。最後に2~6人のパーティーをここで組んで欲しいということであった。






「・・・どうしようか?でも2からなら優と俺でもうOKじゃないか。じゃあ、組む必要ないな」

そう思って待ち合わせ場所である南の協会に行くために歩きだした。


「おい、嬢ちゃん俺たちと組まねぇ~か?」

 後方でナンパらしき声が聞こえた。いや、ナンパだろうあの誘い方・・・「おい、嬢ちゃん」って笑えるな。もちろん助けて出して「格好良い~」とか別に思われたくもないのでそこは放置。気にせずにそのまま歩き出す。






「おいおい、無視かよ。おいって!!」

 突然肩を掴まれる。


 なぜ?肩が掴まれてるんだ・・・しかも、声が背のすぐ後ろで聞こえる。まてまて、俺は男だよ。ナンパなんて合うはずはないんだが。


 いや、人間違いだったんだ。きっとこの人の知っている人が俺の後ろ姿とかぶっているんだ。絶対そうだ!俺一応髪、肩まであるけど女に見られるはずなんてない。ここは否定して面倒に巻き込まれる前になんとかしなくては。


「ち、違いますよ・・・人違いじゃあ」

「お~、これはいいじゃねぇか。よしパーティー入り決定!」

「あの~、何故話が進んでいるんだ」

 俺の顔を見てなぜかさらに納得して「うんうん」とかうなづいている。その男は一言で言うとチンピラであった。いや、会ったことなんてないけど・・・


 ほら、漫画とかテレビとかで見るじゃん。そんな感じだよ。金髪で耳にピアス、顔がイカつかったらチンピラじゃん!


 なんとか誤解を解いてもらう為に弁解しようとするが・・・






「なんだなんだ?おっ、上玉じゃんか」

「いや~可愛い子じゃないか」


 チンピラ増えた!?なんか湧いてきたよ!チンピラBとチンピラCが出てきたぁぁぁあああ!!!! 


 なんで一体何でそんなことが起きるんだ。俺は男だって、こいつらホモなのか?


「いや、違うって俺はおと」

「とう言うわけで嬢ちゃん俺たちのパーティー加入決定な」

「だから、嬢ちゃんじゃなくて俺はおと」

「よし、他の()も探すか」

 チンピラ共、なぜ人の話を聞かない。つうか、声をかぶせるなよ!言わせろ。


「よし、行くぞ。嬢ちゃん」

 そう言うとチンピラAは俺の腕を掴み引き釣り出した。


「違うって俺はおと」

「ほら、遅いぞ!早く歩けって」

 だから、言葉かぶせるなって!心の中で突っ込みつつどうしたものか考える・・・LV的にはたぶん俺の方が上。やろうと思えばボコボコにだって出来る。


 でも、ここはボス攻略で集まってるんだ・・・奴らはナンパっぽいことしてるけど今はまだパーティー組むとしか行ってないからここで暴行を加えたら俺が悪いみたいになるじゃねえか・・・どうしよ?嫌がってみたらなんとかなるかな?


 




とう言うことで嫌がってみた。


「ヤダって、離せ!!」

「なんだよ、行き成り暴れるなよ。コラッ暴れるなって」

「だから、離せよっ!!!」

なんとしても抜け出すべくさらに暴れだす。


「おいっ、大人しくしろよ!!くっそ黙らせるか」

 するとチンピラAは握り拳を作って後ろへ引いた。


「(マジで殴るの!?まぁ、掴めるからいいけど・・・)」

 どっちかって言うとあっちに先に暴力を振るわれたら、正当防衛ってことで色々こっちからやっても楽そうだな。よし、ここは殴られてやろう。


 そう決意するとチンピラAは容赦なく殴りかかってきた。痛そうだが我慢我慢。






 だが、俺に拳が届くことはなかった。


「えっ?」

 なんと男の腕が俺の腹に当たる寸前で止まっていたのだ。横から腕を握られて・・・俺は腕を捕まえている人の方を向くと。


「(何故の金髪美少女!?)」

 そう、そこには重そうな鎧を身に纏い、何故か顔の装備だけはずしている。ライトノベルか何かでよく見る金髪で長髪の綺麗な美少女が立っていたのだ!


「もう、大丈夫ですわっ!」

とその少女は俺に本当のお嬢様口調の上から目線で言ってきたのだった。


 読んでくださってありがとうございます。今回はなぜか和也がナンパされる回でした。この謎?は次回明らかに!(笑)途中でチンピラに対することが書いておりますが主人公の思考ということで捉えてください。

 

 さて、最後にお嬢様、金髪、長髪、美少女が揃った女の子が出てきましたが今の予定ではヒロインになっていく予定でございます。どのように関わり合っていくのか私も若干迷っていたりしますが・・・これからも、よろしくお願いします!

 

「Free adventure」の初回発売本数を1万本から10万本に変更。

それに伴って初ボス攻略の参加者が全体割合の10分の1から100分の一に変更。12年9月17日

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