休日
「ん~・・・腹いて。ダメだ。もう無理」
起きたのはいいがその瞬間に腹に激痛が発生し崩れるようにして後ろへ倒れる。まさかの昨夜の影響である。予想はしていたが本当になるとは・・・変なところに手をいれるなよゲーム製作者さんよ。
マジで昨日のはなかった自分でもあんな化物みたいな実をよく食べれたと思う。食べたら味覚が狂い出すは、毒になるは、麻痺になるは、睡魔に襲われるはでひどい目にあった。
一日であんな回数状態異常になったのは他にいないと思う。
「(なんで、あんなに食わされたんだ・・・)」
痛みのせいでろくに声も出せない・・・今、顔が崩壊しているだろう。そのくらいひどいのだ。
「(そういや~優は俺をこんな状態にした加害者なのに何やってるんだ?)」
そう思い優にメッセージを飛ばす。震える手を抑えながらうった文は少しおかしなことになっていたがしょうがない。
5分ほどで返信が帰ってきた。「今、新作料理の研究中!」だそうだ。これも予想していたが一体何を作るのか気になるな。今日の昼食に持ってきてもらおうかな。謝罪込みで・・・
優に「昼飯持って来てください」とメッセージを送り、再び寝る。よっぽどひどい時は寝てたほうが治るし。
「和也~持ってきたよ」
「うん?あ~あ、今開ける・・・」
ステータスから宿設定という所を開き、パーティーメンバー開錠に設定する。これは一種のセキュリティシステムだ。
犯罪を防ぐために自分のステータスの宿設定から誰になら開錠してもいいか設定することができる。俺のやったパーティーメンバー開錠はパーティーが扉の前に来たら自動で判別し鍵を開けてくれる。結構便利なものだ。
「ご飯持ってきたよ~お腹大丈夫?」
「大丈夫だったら自分で食べに行くよ・・・でも、寝てたからほとんど治ったけどな」
「良かった・・・私のせいで頭おかしくなったらどうしようって朝のメッセージの時に心配してたんだ」
どうやら、途中意味不明な文字が入っていたメッセージのおかげで心配されていたよう。あんな謎の詰まったメッセージを見れば誰だって心配するだろう。主に頭の方を・・・
そして現在買い出し中である。 あの後、優と雑談しながら昼食を食べ終わりこの後何するのか話になった。
優の方はまだ料理研究に励むと言っていた。でも、明日のことを考えるとそれなりに準備も必要なわけで「どうしよ~」とか言ってめっちゃ悩んでいた。俺の方も優の料理のレパートリーが豊富になれば幸せになれるのでそこは協力させていただき。
二人分の各種ポーションやら各種石など買っているわけだ。お金の方は前の宝箱で稼いだお金を優と山分けしてだいぶ持っているからいくら買っても問題ない。後で優からアイツに買った分のお金を返してもらえるし、狩り一週間分ぐらいの量を二人分購入した。
その後は適当に街をブラブラしてこれまた暇だったので近辺のフィールドダンジョンにいる雑魚モンスター相手に無双していた。低LVのプレイヤーからの冷たい目線が怖かったが今日だけなので許していただこう。
そして、帰ると絶品の夕食が待っていた。優が今日研究した料理で見事に完成された味だった。肉じゃがやローストチキン、酢豚、魚の煮物等など豪勢なものだった。どれも、まさに頬がとろけるくらいの美味しさであった。
今日の休日は寝起き以外充実したものだった(寝起きは苦痛以外の何者でもなかった)・・・明日のボス攻略は力いっぱい頑張ろう!!




