状態異常
「うぇ~、今度は毒かよ・・・」
胃の中がムカムカするのを感じながら視界に写っている自分のHPを見ると少しずつ減っているのがわかった。ステータスを開くと状態の欄に「毒1」と記されていた。
この1というのはその状態異常のLVだ。例えば今なっている毒の1なら放置しても特に問題なく、2ならLVの低いプレイヤーならまぁまぁ危険、3はどのプレイヤーでも危険を伴い、4ならかなり危険な状態、5の場合はすぐに解毒しなければヤバイみたいな感じだ。
数字が増えるにつれて自然回復するのに時間が掛かり5では10分ほど続く。これらは1~3なら解毒ポーション。5以下なら解毒石ではないと回復することはできない。「毒」の他にも山葵を食った時に浴びた「麻痺」。それ以外では「睡眠」や「呪い」、「氷結」、「火傷」等など様々なものが存在する。
それにしても相変わらず俺は優の毒見係をやっているわけだ。あの山葵を食した後も色んな危ないものを食べさせられた。
普通こんなことやっちゃいけないと思うんだが優は平然と俺を使い、人体実験をしている。
「いつまで俺に地獄のような苦しみを与えるんだ?」
「せっかくの休みだったのに狩りに行きたいって言っている和也が暇しないようにやってあげているんだよ。ふふ・・・」
「意味がわからないし。なぜ、俺が状態異常にかかることが暇をさせないことにつながるんだ?それにそこ不気味に笑うな!」
ピッと指を指して注意するが優は堪えきれなくなったのかお腹を抑えながら大笑いしだした。
そんな優をジト目で睨みつつ視界の右上に写っているHPバーに目を向けるともう「毒1」の状態異常は治っていた。HPの方も「自動回復」が発動しているから直ぐに満タンになる。最近「自動回復」のLV上がりかなり効率良く回復するようになった。この毒見をやったら一気に2上がったが・・・
「よし、次行こう!!」
「まだ行くのかよ!?」
優に続き、食材を求め歩いていく・・・どこの料理番組だ!
「ふぅ~なかなかの収穫だったな~♪」
優はご機嫌の様子で街道を歩いていく。それもそのはず、タダで沢山の材料が揃ったのだから・・・しかも、NPCの店では売ってないようなものまで採取することが出来た。
明日彼女は新料理開発のために一日中使うことだろう。完成したら是非(慰謝料として)ご馳走してもらいたい。
対する俺はというと・・・
「俺に対しての代償が計り知れなかったがな・・・く、腹痛い」
毒物を食いすぎた代償に強烈な腹痛が襲いかかっていた・・・今日だけでゲテモノを何回口にしただろう。しかも、腹も大変だが口の方も最悪な状態になっていた。
なにせあんな物らを口にしたんだこれで正常な状態だったらもう人じゃね~怪物だ・・・これは明日はずっと腹痛とベッドの上で格闘だろう。
まぁ、今日で重要な非常に重要なことがわかった。
見知らぬものは食べてはいけない!!




