「落ち着かない時は取り敢えず動こう!」
今回のタイトルは何をつけるかわからなくなってしまいこんな感じになってしまいました。多分今後も統一感のないタイトルになりますがご了承ください。
「いや~ここ最近ずっと張り詰めてたからこの雰囲気は最高だ」
不抜けた声で「ふぅ~」っと一息ついて苦いブラックコーヒーを啜りながら呟く。口には渋い苦さが広がり久しぶりのこの味に少し微笑んでしまう。
「な~に笑ってるのよ?気味が悪いわよ」
そう返すのは甘いロイヤルミルクティーを飲んでいる優だ。自分では分からないんだろうがその顔は僅かに緩んでいる。
「それにしても、「サイル村」で食ったハンバーガーモドキやらの食物は物足りなさがあったのにここの飲み物は見事に再現されてるな~」
「あれじゃない?食べ物とかはグラフィックで容量使ってるからその分物足りなさを感じるとか」
「なるほどな・・・ありそうだ」
確かに今飲んでいるものは黒一色のコーヒー。優の方は薄い茶色にミルクの白のみ絵の容量が少ない分味がリアルに近づいているっているのはあながち間違っていないかもしれない。
「それにしてもこんなにまったりしていいの?」
優がスプーンでミルクティーをかき混ぜながら聞いてくる。
「いいさ。どうせ明後日集合だし、今まで張り詰めてきたんだ休日がなきゃやってらんない。ま、落ち着かないのもわかるけどな」
「それもそうね」
納得したように「うんうん」と頷き、そのまま無言タイムへ突入していく。普段結構お喋りな優が静かになったのを少し驚きながら俺も無言でコーヒーを飲んでいた。
今日もなんだかんだ言って午前中は食材の散策だった。だいぶテンションが上がっていたから疲れがどっと来た。なにしようか考えてるといつの間にか睡魔が襲いかかってきた・・・
「ファ~・・・ん?お、おはよう。何やってるんだ?」
「え、えっと~観察?おはようっていってももう3時だけど」
「そうか・・・だいぶ寝てたな。ん~これから何しよぉ~」
背伸びして体がしっかり伸びるのを確認して首をポキポキと鳴らす。日はまだ明るく人もそれなりにいた。
いつもはこの時間はフィールドダンジョンにこもってひたすらLV上げの毎日だったので何か物足りなさを感じる。
「どっか狩り行かないか?」
「え?でも、休日って言ったじゃない・・・」
「なんかさ、ずっと狩りしてたからなんかね~落ち着かなくてさ」
う~んと優は考えているが「わかったよ」っと苦笑いして席を立った。
ステータスウインドウを開き準備をする。ものの10秒で支度は終わりいつもの革装備一式になる。
「それじゃ、食材狩りね」
「へ?」
「当たり前じゃない。やっと休憩できる日なのにLV上げなんてしないわよ。私の新料理開発に協力しなさい」
「・・・まぁ、いいか」
そんな感じで今日2回目となる食材探しに出かけるのだった。
「おお、これも良さそうね山葵みたい」
「確かにちょっと食べてみようぜ?」
すると優が山葵みたいなものを俺に渡してきた。
「なぜ?俺に渡す?」
「だって味見するんでしょ?私いきなり食べるのもアレだから毒見して」
「・・・わかったよ」
山葵を受け取りしばらく手で握ったりする。近くに川があるのでそこで少し洗いかじってみる。
「うっ!?」
突然、全身から力が抜けた。そのまま体が地面に倒れてしまう。僅かな痺れを感じることから状態異常の「麻痺」にかかった事が予想できた。
「げ、麻痺を発生させる植物か・・・これは食材にはできなそうね~」
優は杖を俺に向けて状態異常から回復させる魔法を詠唱し、光が杖先に表れる。その光を俺に当てると嘘のように全身の痺れが消え、体が麻痺の拘束から抜け出す。
「どうだった?初麻痺の感想は?」
「金縛りってのはああいうのを言うんだな・・・」
「なったことないから分かんないけど、とりあえずごめん」
手のひらを合わせているが絶対謝る気がない。だって目が笑ってるもん!
「ちゃんと謝れや!」
「でも、私が食べたら和也、私のこと回復することできないでしょっ?」
「・・・そうですね」
正論であるため言い返せない・・・クソッ~!
こんな感じで食材探しの散歩は続く。
読んでくださってありがとうございます。今回の話は前半休息、後半から再び食材探しになりまりした。次の話も食材探しになると思います。初ボス戦までゆったり書きたいのでここら辺が長くなりますがお許し下さい。




