食材
「これどうする?」
「さぁ~?」
「さぁ~って・・・」
今、見ているのはどこぞから届いたメッセージ。この場合は招集状と言うべきだな。
まぁ、それが届いたわけでどうしたものかと悩んでいるわけだ。別に行く必要もないのだ。俺の場合LVを上げるのは最低限自分の身を守るためのものだし無理して攻略にあたることもない。
だが、ボスドロップは美味しい。前回のあの遺跡ボス「ゴースブラックナイト」は回復石等しか手に入らなかったがもしかすると結構強そうな武器とか手に入るかもしれなく何もしないで見逃すのはもったいないような・・・
二人揃って「う~ん」と顎に手を当てたポーズで悩んでいると優の方から口を開いた。
「行ってみない?」
「えっ!?マジで!!」
優からの提案に少し驚きながらも知らずにテンションがマックスに近づく。俺の方の行く理由は思いっきり下心満載なので自分から言い出すのは抵抗がある。なにかとありがとうございます!
「でも、なんで?」
「ほら、あそこなら食材とかも結構売ってたから補充しておきたいし、人もきっと集まるでしょ?これから旅して行くんなら色んな伝手持ってたほうがやりやすいかな~ってさ」
「・・・・・・」
今後のことを考えて参加を賛成した優に尊敬の眼差しを送り、下心全開だった自分にものすごく殴った。「ボッフ」っと鈍い音が鳴りHPが1ドット減る。
「ど、どうしたのいきなり自傷行動して・・・」
「素晴らしい人をこんな汚れた目で見ていた自分にものすごく苛立ったんだ・・・だから、そんな目で俺を見ないでくれ!!」
かわいそうな叫びをして、さらに引いたような目で俺を見ている。そんな目で見ないでっ、お願い!!
で、やって来ました「ホース」通称「始まりの街」。(ちなみに転移石で飛んできました!)
今尚も活気あふれる街並みに懐かしさを覚える。「サイル村」もなかなか賑わいのある村であったがここまでの盛り上がりはなかった・・・
あそこは例えるなら商店街の賑わい?のようなものだが、この場所は都会のうるささ。車とかは通っていなくそんな感じの音は聞こえなく人のざわめきがそんな感じだった。人は最初の日よりは結構減っていたがまだ、少ないと感じることはなさそうだ。
街を歩くとそこらへんに結構露店が見えたり、みんな自分なりの道をだいたい見つけたようだ。俺たちもそのうちプレイヤーメイドの武器にお世話になることだろう。
集合は明後日の10時なのでまだ1日以上時間がある。何するか歩きながら話し合ってまずは食材を買いに行こうとものすごいテンションで行ってきたので了承した。
「わぁ~。トマトがある!!!」
「おお~。スゲー、キュウリがある!!」
意味が分からないかもしれないが今なかなか感動しているのだ。野菜だ!野菜がそこにあった。今までは肉を中心とした食事だったのでこれは嬉しい。ここでは健康のことを多分考えてもしょうがないんだと思うのだが、肉だけ食べるのもなんだかんだで違和感がある。
「でも、すごいな。まさかここで野菜に出くわすとは・・・しばらくは会えないと思ってたぜ」
「そうだよね。私はここから出るまで全食お肉かと思ってたよ!」
あれもこれもってな感じでどんどん野菜がアイテムウインドウを占領していく・・・すごい量だ。現実でこんなに買ったらもって帰れないだろう。さらに散策していると魚屋や、肉屋を発見した。
「魚だ!魚がある!!」
「すごい!!青魚だ!!」
魚屋を発見した俺らの盛り上がりは凄かった。他の人が見ればかなり引いてしまうレベルだろう。幸いここに人は誰ひとりいなかった。
「え?肉?ん~今度でいいな」
「お肉か・・・いらないかな」
対照的に肉屋でのテンションはひどかった。こんなに俺たちって暗かったけと自分たちで思ってしまう感じだった。
こんな感じで俺たちの食材散策?は終わった。
少し間を変えてみました。しばらくこれでやってみます。読みづらければ感想で書いてください。前回のに戻します。
読んでくださってありがとうございました!




