閉ざされた沼地~「よっ」~
いつまで経っても、見えない洞窟の入口に嫌気をさしつつ。それでも、全力で走らなければならないこの状況に腹立ち「チッ!」と舌打ちをする。そんなことをしても何も変わることはなく、自分の叫び声だけが響く。
「ハァハァハァハァ・・・や、やっと出れた・・・」
現実でもこんなに走ったことはなかった。いや、1時間ぐらい全力で走ることは現実ならなおのことできないだろう。直ぐ後ろでは今、「ゴロゴロ~」と入口も粉々に崩れる。あともう少し遅かったらあの瓦礫に埋もれていたと思うと冷や汗だらだらだ。ともかく出れてよかった・・・
「腹減った・・・」
俺の腹はさっきの激走のせいでペコペコになっていた。
このゲーム、ゲームなのに運動に応じて腹の減り方が変わってくる。厄介なシステムなのだ。しかし、今の俺は食材アイテムを一つも所持してなく食べることができないのだ。
周りに食材をドロップするモンスターがいればそいつをちょちょっと狩って何かしらすればいいのだが・・・ここはそういう類のモンスターが一切いないフィールドダンジョン。どうすればいいだろう。
「とにかく、戻るしかないか・・・」
特にあてもなく何かあるとすれば村に戻ることしかない・・・優のこともあるしまずは村へ行こう。
トボトボと今まで来た道なき道を戻っていくこと半日、もう夜だ。
行く時も、1日ほどかかったのだ。最低でもあと12時間歩かなければならない・・・腹の虫は現在では休まずになっている。腹の減り具合で音のなる間が小さくなることがわかった。
こうなったのは休まずに歩き続けたせいもあるがなによりモンスターとの戦闘が大きく響いた。数十分ごとに湧くモンスターたちは空腹の俺を容赦なく襲ってきた。俺のアイテムウインドウには食えもしない骨やら不気味な人の皮など意味のわからない物で埋もれていた。
「あ、また来やがった」
何回目かわからない遭遇に恨めしく思い、「ロングソード」の柄に手をかけ抜き構える。やってきたのは「ヒューマンゾンビ」3体。まるでバ○オハ○ードのように襲ってくる。
ま、頭を飛ばしても寄生体が出ることはなくそのまま絶命するのだが連想してしまう。もう何回もやっているシュチュエーションだから焦らずに4m程を一気に埋める「ワインド」で一掃する。断末魔の代わりに砕け散る音が聞こえ剣を背に戻す。
「これで肉でも出してくれれば・・・あと半分だ」
と言っても腐った肉とか出てきそうだけどな・・・自分に喝を入れて疲れきった体にムチをうち再び歩き出す。
「和也!!」
「(優の声?幻聴だな。優は村にいるはずだし・・・)」
にもかかわらず声の方向へ歩き出す。向こう側からも走る音が聞こえる。
「よっ」
バタンと優の体に体重を預ける・・・なんとなく安心した。
「よっ。じゃないわよ・・・なんで、転移石使わないのよ?」
「あるはず無いだろ。高いんだぜ」
「じゃあ、なんで私に」
「俺だったら抜けれた・・・それだけだ。お前はもう無理だったろ?」
「そうだけど・・・・・・ごめんなさい」
力のない声でそう言った・・・声が震えていた。相当心配してたのだろう・・・後で誤っとこ。その前に・・・
「限界だ・・・」
「か、和也!」
意識が遠のき暗く、深く沈み込んでいった・・・。
ステータス
キャラネーム 和也 金 8734G
LV23 HP3091/4120 MP0/0
装備 「ロングソード」「革の服」「革の手袋」「革のマント」
「革のズボン」「革の靴」
スキル
剣士26、索敵26、跳躍28、自動回復25、武器破壊17、体術18 (空き4)
キャラネーム 優 金 1010932G
LV21 HP2544/3487 MP2387/5341
装備 「ウッドワンド」「革の服」「革の手袋」「革のマント」「革のズボン」「革の靴」
スキル
剣士16、魔法使い32、見切り18、武器防御21、料理15 (空き6)
読んでくださってありがとうございます。ひとつの文がながくなってしまい読みづらくてすいません・・・
次はもう少し短くしていきたいと思います。さて、和也は無事に脱出し、二人共LVが20を超えました。もともと「閉ざされた沼地編」は20を超えたら次のステージかなあ~と思いながら書いていました。それでやっと20に達しました。
なので急となりますが「閉ざされた沼地編」は終わり、次はこの章の名である・・・に舞台は移ります!!本当に急展開ですいません。(終わり方が見えなくなっちゃって・・・)ていうのが実際のところあります。本当に申し訳ないです・・・
そんなわけで次はやっと新たな編に変わります。次回は明日投稿いたします。ぜひ見てください。ありがとうございました。




