閉ざされた沼地~野宿~
今回も短いです。すいません。
「いや、今言っても遅いよ」
「いや~流石に疲れちゃってさ~」
俺から目を逸らし「ピゥ~」と口笛をひと吹き。話も逸らされた・・・
「さっきから言ってたろ俺は・・・ハァ~」
「そうやって全部私の所為にするのね。あなたも乗り気だったじゃない」
「いや乗り気じゃなかったよ。ワザとぽっく、ニヤってするな!」
「さぁ、どうしましょうか?」
「話聞こうぜ!?」
何回目だろう俺の声が消えていくのは・・・
「これからどうするか緊急会議!!!パフパフ~~~~」
そんないい加減な雰囲気でなぜか会議が始まった。
「はい。議長!!二人なのに会議にはならないと思います!!」
手を「ビッシ!」と挙げ指摘させてもらう。てゆうかこんな沼地のど真ん中でさらに真っ暗でのテンションが違いすぎるだろ・・・シュールすぎるわ!!
「まぁ、いいや。和也どうしよう?」
「帰りましょう!」
「だから帰れないってここは男らしく「俺がお前を守るから野宿しようぜ!!」とか期待してたのに」
「言わねえよ・・・なんでそんなめんどくせいことしなきゃならん?転移石あるんだからそれで帰ろうぜ?」
う~ん、正論だ!いいこと言った俺!
「あ、ごっめ~ん☆転移石忘れちゃった☆テへ」
「ベッシ!」と気付くと俺は優の頭を叩いていた。
「で、なぜか俺は野宿の準備をしているんだ?」
数十メートル歩いて見つけた平らな岩の上にテントを張っている手を動かしたまま、後ろで魔法使い火を起こしている優に問いかける。
「当たり前じゃない。今私たちは仲間よ。助け合うのは大切なこと・・・」
「(うぁ~都合のいい奴だ・・・)」
「ゴニョゴニョ言うのは辞めてね。もし聞こえたら殴っちゃうから」
「もう、殴っているわ!!」
テントを貼り終わり、今は火を挟み優と向かい合いながら塩コショウで焼いただけの肉と黒コッペパンを食べている。パンの方は本当に味がしなかった・・・硬いだけだこんなの。
「そういやさ、なんで優がテントとか持ってるの?」
「ん?ああ。こんなことになりそうだから今日買っておいたの」
「お前の所為だからな・・・」
自慢気に胸を張るが・・・こうなったのはテメェの所為だろ。と呪い殺せそうなほど強く睨んだ。
睡眠は見張りを交代交代でやろうと決めて早々に優はテントの中に入っていった。一人になりそれなりに孤独感を覚え、何が楽しいのか夜空を眺めていた。漆黒の空には現代の都会では見れない綺麗な星が輝いていた。
そういや~今頃、現実の世界はどうなってるんだ?と考えてみたり、道具屋で買った研磨キットで耐久度を結構消耗していた「ロングソード」を研磨し耐久度を元に戻す。綺麗な刃が出来上がり、さっきまでの刃溺れが嘘のように綺麗になった・・・そうして夜は過ぎていくのであった。
読んでくださってありがとうございます!!




