表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Free adventure  作者: yuuyas
第一の大陸 ~初ボス編~
1/55

Free adventure

 VRものを書きたくなって書いてしまいました。前の作品は逃走してしまったので今回はしっかりアイディアを練って望みました。よろしくお願いします。

 

 

 人々は日々九つの大陸の攻略のために己の力でひたすら戦い続ける。

ある者はその手に武器を持ち戦い・・・ある者は戦う者たちを助ける。

数多に及ぶモンスターを倒し、その頂点に立つボスを打倒しながら・・・

クリアーに向けてただ戦い続ける。そんなゲームがあった・・・








 だが、そこで命を落とせば実際に死に・・・2度と生き返ることはない。

正真正銘の『デスゲーム』であった。

そして名前は


     【Free adventureフリーアドベンチャー








 「この、LV1の雑魚が・・・突進ばっかしやがって、危なくて近づけね~よ」

愚痴りながら俺の目の前にいるLV1の[ビッグウリボー]という牙のない猪と退治している。

ここは第一の大陸「アルニア」にある始まりの街「ホース」の北側にある草原「イージー草原」だ。

名前に「イージー」とあるだけに湧出(ポップ)するモンスターはLV1の雑魚だけだがこの体に慣れていないと苦労する。


 「ブルルル~」

と敵の威嚇音を合図に俺は身構える。そして突進してくる。

動きは単純の一言で真っすぐにしか攻撃してこないため躱すのは容易だがダメージ判定が以外に広く当たるとLV1の俺には結構なダメージになる。

最初こそ手間取ったこそ、何十体とコイツを狩ったため見切りは完璧だ。


俺は大きくサイドステップをし、突進が止まり硬直状態の「ビッグウリボー」に

背中からやや小ぶりな片手剣「ビギナーナイフ」を抜き、走りながら斜めに強烈な斬撃を与える。

攻撃した「ビッグウリボー」の上にあるHPゲージ(ヒットポイント)を満タンの緑から危険ゾーンの黄色まで減らす。俺はこれを連続で繰り出してHPゲージを瀕死ゾーンの赤にする。


「これで、最後だ!!」

最後に下から一気に振り抜く!やっと、HPは底をつき「パァッ~ン」と言う音とともにガラスのように砕けっちった。


そして、俺の耳にもこの世界に来て初のLVアップ音のファンファーレが鳴り響いた。


「よっしゃぁ~!LVアップ」

体の前に経験値、アイテムドロップのウインドウとLVアップの報告とステータスウインドウが同時に出てきた。


「う~ん・・・また「ウリボーの肉」か。まぁ、LVアップしたしいっか」

経験値、アイテム、報告ウインドウを消し、ステータスウインドウを見る。

LVアップボーナスのステータスポイント3をPOW(パワー)に2、SPD(スピード)に1をふる。

次にスキル欄を見ると、初めに獲得したジョブスキル「剣士」がLVが1から3に、サポートスキルの「索敵」、「跳躍」のスキルがそれぞれ2に上がっていた。








 ゲームを始め、この草原にきて3時間だ・・・

さすがに、普通のゲームと違い心身の疲れが感じられる。

そう、これは普通のゲームではない。世界初の|VRMMO《仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム》なのだ。

数年前までは夢のように思われていたVRだが、日本大手電機・ネットワーク会社が多数協力し合って開発したことによって現実の物となった。ゲーム機は頭にかぶるヘッドタイプのもので、がぶって電源入れて、スイッチを入れるだけで夢の世界へ転送される。

「VRヘッド」というものだった。実に名前が残念だが・・・


そしてこのゲーム機と同じ会社で同時に開発・発売されたゲームこそ、この世界【Free adventure】であった。俺はいち早くこのゲームをやるために発売日8月1日の前日、7月31日、土曜日の朝6時から待ち続けた。これらを手にしたとき嬉しすぎて叫びそうになってしまった。








 そして今日、8月1日P.M.0時が公式サービスが始まった。

0時丁度にゲームが起動して始まりの町である「ホース」の中央広場に出た俺は道具屋を見つけるやいなや、ポーションや薬草を10個ずつ買いすぐ北にあるこのフィールドダンジョン「イジー草原」に向かった。ほとんどの人はVRというのに感動し、動かないで街から離れていないためにかなり空いていて、湧出(ポップ)が続いたことや、ぶっとうしで3時間狩り続けたことによってLVも上がった。最初にポーションを2個使ったがそれ以外に攻撃を受けることがなく、金があんまりかかんなくて良かったとかなり安心している。


「ふ~、一回戻ってみるか・・・」


ステータスウインドウを消し街の北門がある方へ向かっていった。








 街に戻ると、公式サービス開始から3時間ということもあるという事でかなりの人がログインしていた。

俺は多少驚きながら、さっきの「ビッグウリボー」からドロップしたアイテムを売りに街の西側にある道具屋へ行く。

店に入ると、AIのお姉さんが「いらっしゃいませ~」と元気な声でむかえる。さっきは驚いてしまったが、2度目なので驚きはしない。


「買取お願いします」

と、売買のキーワードを言いアイテムウインドウを開いてドロップ品をタップし実体化させる。


「わかりました。「ウリボーの肉」23個と「ウリボーの毛皮」17個、「柔らかな骨」8個で8100G(ゴールド)です」


ちなみに肉は100G、毛皮は200G、骨は300Gだ。

お姉さんからお金を貰い、店の外に出るとさっきまでの騒がしさではなく緊張感のある静けさに変わっていた。








 そして・・・


「ようこそ!皆さん。この【Free adventure】の世界へ。

私はこのゲームを開発・デザインした荒野というものだ。

 ここでGMからお知らせだ。今から初のそして最後の全ユーザー参加型のイベントを開始する!

 君たちにはこの世界の九つの大陸を攻略していってもらう。

 この大陸には各7体のずつボスモンスターが存在している。その7体はすべて別の迷宮にいる。

 ボスを7体全て倒せば、第二の大陸の道が開かれる。

 これを第九の大陸までやってもらい、全て倒すことができれば君たちをこの世界から解放しよう!

 もし、この世界をクリアする前に死が訪れればその者は二度と蘇ることはないだろう。

 ゲームとしても現実としても・・・

 私たちのイベント報告はこれで終了だ。君たちがゲームをクリアーするのを願っている。

 では、健闘を祈る」








すべての、この世界の全てが止まった瞬間であった・・・

そして、今この時が俺の「黒谷 和也」の死と隣り合せの冒険が始まった。


 お知らせや、修正点があったら後書きに書きます。あとがきはあまり書きません。


12年7月29日 剣術→剣士に変更しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ