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異世界は赤い星と共に  作者: 凜乃 初
デイゴ王国闘技大会編・団体戦
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99話

 闘技大会が終了してから1週間。その間俺は、城に引きこもり続けていた。理由は簡単。今出て行けば、確実に民衆に取り囲まれるからだ。

 それが悪い意味で取り囲まれるなら振り払うだけだが、期待や羨望から取り囲まれるせいで振り払う訳にもいかない。

 と、いう訳で俺が出来るのはただ引きこもることだけだった。

 まさか化け物と恐れられる以外で引きこもる必要が出来たのは予想外だったな。

 引きこもっている1週間は、意外と暇を持て余すことは無かった。それはマナやカナが訪れて来たり、シグルドが愚痴を言いに来たり、ルーガ達デイゴ騎士団と模擬戦をしていたりしたからだ。

 特にシグルドの愚痴はなかなか強烈だった。まあ、俺の話題でシグルドの話題が全部塗りつぶされたから仕方がないと言えば仕方がないが。

 しかし、デイゴやカランの政府関係者はしっかりとその事を記憶してくれているみたいで、すでに色々と動き出しているらしい。

 らしいと言うのは、ルーガから聞いただけの情報だからだ。

 そのシグルドも、闘技大会から5日目にはユズリハに帰って行った。

 そして1週間経った今日、マナとカナそしてリリウムがユズリハに向けて出発することになっていた。

 かねてより言っていたリリウムの帰国が今日になったのは、どうせならマナカナの護衛をしながら帰ると言うことになったからだ。

 弟子を見つけるって話はどうなったんだ?


「じゃあユズリハで待ってるからね!」

「こちらに来たらぜひ遊びに来てください」

「今まで世話になったな」


 船に乗せる馬車の前で、出発前の別れをする。


「おう、必ず行くぜ。その頃にはきっと噂にもなってるだろうしな。リリウムも気をつけてな」


 3人と順番に握手を交わす。


「トーカ達もそろそろ動くつもりなのか?」

「ああ、だいぶ町が落ち着いてきたからな。今ならバレないように門を抜けられるだろうし、いつまでも城の世話にはなれないからな」

「次はカランか」

「おう、学校が進んでるって話だから、少し楽しみだ」


 俺達が次行く国ももう決まっている。カラン合島国。極星の勇者が生まれ、色々と知識を与えた国だ。島国という特性上、デイゴ以上に水と密接した生活を送っている国らしい。そして何より、学校の制度が整えられている国でもある。俺やフィーナが学校に編入することは無いだろうが、それでも見学は出来るらしく、久しぶりに学舎まなびやの空気を感じるのは楽しみの1つだ。


「フィーナも元気でな」

「……ぐすっ、はい。リリウムもお元気で」


 フィーナは普通に泣いていた。まあ、お別れだし仕方がないか。ずっと師匠として教えてもらってたわけだしな。


「ククッ、ほら涙を拭いて。別れる時ぐらいは笑顔でな」

「はい……ありがとうございます」


 リリウムから受け取ったハンカチで目元を拭うフィーナ。


「そのハンカチは渡しておこう。次会う時に返してくれ。そうすればフィーナも、迂闊には危険に足を踏み込ませないだろう」

「分かりました。必ずお返しします」


 リリウム達の会話を聞いてると、普通は逆な気がするけどな。

 ハンカチを貰って、必ず返してもらうから生きてまた会おうってやつだよな。まあ、リリウムがそこら辺の魔獣や賊にやられるとは思えないから、そうなるのも仕方がないけど。

 フィーナがハンカチをポケットにしまう。

 すると御者席から声がかけられた。

 出発の準備が整ったらしい。


「マナさんとカナさんもお元気で。必ずお店には行かせていただきますね」

「うん、もちろん待ってるよ! その時はまた料理の話しようね!」

「お待ちしています。私じゃ妹の話し相手になるには、知識が不足してますから」


 マナカナが馬車に乗り込むのを確認して、リリウムも馬車に足を掛ける。


「ではまた会おう」

「おう」「はい」


 リリウムのオーケーサインで馬車がゆっくりと進みだす。俺たちはその姿が船の中に消えるまで見送っていた。


 リリウム達を見送り、城に戻った俺達を待っていたのは、知らない男性との面会だった。

 その話を持ってきた女官によれば、留守中に訪れ、どうしても直接話をする必要がある人物だという。そして宰相も会うことを承諾している。つまり、今の俺達が会う必要がある人物と言うことだ。

 正直想像がつかなかったが、まあ宰相が必要だと判断したのなら、間違いはないだろうと会ってみることにする。

 そして客室を訪れた俺達を待っていたのがその男性だった。

 男性は、50過ぎぐらいで、しかし中年特有の腹のでっぱりなどは見られず、むしろ引き締まった体をしていた。それだけで男が只者では無いことが分かる。

 俺達が部屋に入ってくると、男は立ち上がり俺達にお辞儀をする。


「初めまして。私はデイゴ国首都の冒険者ギルドでギルドマスターをしておりますジャラスと申します」


 なんと、その男はギルドマスターだった。その挨拶で、今回俺達と会う必要があった理由がだいたい想像できる。


「始めまして。漆トーカです」

「フィーナと申します」


 それぞれに席に着き、話しを聞く体勢を取る。


「首都のギルドマスターですか。何となく話の内容は想像できますね」

「あ、敬語は抜きで良いですよ。冒険者の方にはそっちの方が楽でしょうから」

「そりゃありがたい。じゃあいつも通りに行かせてもらうぜ」

「ええ、私もその方がやりやすいです」

「話ってのはギルドランクのことだな?」

「ええ」


 ギルドマスターは良い笑顔でうなずいた。まあ当然だよな。闘技大会に優勝しておいてギルドランクがB-のままじゃギルドも色々と不味いだろう。主に評価方法に関していろんなところから苦情が飛んできそうだ。


「話が早くて助かります。今回闘技大会にチームトーカとして出場された御三方は、こちらの判断でギルドランクをあげさせていただきます。さすがにギルドで手続きとは行きそうになかったのでこちらにお伺いさせていただきました」

「助かるぜ。動くに動けなくてさ。次にギルドに顔出せるのは別の国に行ってからかと思ってたし」

「そうですね。ここのギルドにはさすがに行けないでしょうね」


 俺もフィーナも苦笑する。俺達が今ギルドなんかいったら、パニックでギルドが機能停止しかねないしな。


「宰相殿に聞いたところ、リリウムさんはすでに出発されてしまったと言うことで、ユズリハで手続きを行ってもらうことになりますが、御二人にはここで手続きを取ってもらいます」


 そう言ってギルドマスターは鞄から用紙を取り出した。それは特例でギルドランクを上げるための手続き書類だ。


「闘技大会でフェイリスさんとルーガさんに勝ったトーカさんには、4人目のA+ランクとなっていただきます。こればかりはトーカさんが否定されても受けていただきます」

「おう、こっちはそれでいいぜ。もともとそうなるだろうと思ってたしな」

「助かります。そしてフィーナさんはB-のランクになっていただきます」

「B-ですか……」


 フィーナがそのランクを聞いて目を見開く。その様子からするとそこまで上がるとは思ってなかったんだろうな。

 まあ、今までが最低ランクでやってたし当然か。けど俺も一気にB-まで上がった口だからな。俺にとっては普通の事だったりする。


「はい、フィーナさんは個人戦でも決勝トーナメントの2回戦まで進出していますし、団体戦でも何度か活躍されていますので、このランクになります。こちらは拒否することも可能ですが、できれば受けていただきたいですね。後輩の為にも」

「そう言われると受けざるを得ないですね」


 いつまでも強い奴を低ランクにおいておけるほど、ギルドの依頼は多くない。少ない依頼の奪い合いなのだから、どうしても強い人には上に行ってもらいたいのだろう。


「では御二方とも了承と言うことで、こちらにサインをお願いします。ギルドカードは明日にはお届けさせていただきますので」

「了解」「お願いします」


 これが帰ってきたときには、史上4人目のA+冒険者誕生になる訳か。また少し市民の熱が盛り返しちまうかもしれないな。

 そんなことを覚悟しながら、用紙にサインを入れて、今持っているギルドカードを渡した。


 次の日には、ギルドから新たにA+冒険者が生まれることが大々的に発表された。それと同時に、俺がどの国にも属さないことを明言してることも公表される。

 さすがに過去の経験があると言うことで、ずいぶんスマートな流れだ。

 俺はその事が載った新聞を見ながら、城でフィーナと優雅な朝食を取っていた。

 最初は豪華な朝食に色々と戸惑っていたフィーナも、さすがに二週間近くいると慣れて来るらしく、ずいぶん落ちついている。初めのころの給仕が料理を持ってくるたびにおどおどしてたフィーナも面白かったから少し残念だ。

 俺が新聞の上からフィーナを覗き見ていると、宰相が入って来た。


「おはよう2人とも」

『おはようございます』


 俺たちは声をそろえて挨拶する。本当なら立ち上がってお辞儀するべきだが、宰相がそれはいいと言ってくれたので言葉に甘えている。


「トーカ殿はギルドランクが上がったようだな」


 さすが宰相、その手の話はしっかり押さえてくる


「ええ、昨日ギルドマスターが来て更新をしてくれると」

「なるほど。しかもどこの国にも属さないと同時に発表されてしまった。私たちは先手を打たれた訳だ」

「まあ、闘技大会のインタビューでも言っておきましたからね。念を押す程度ですけど、意味はあるでしょうし。冒険者は自由が1番ですから」

「ハハハ、フェイリスやドラグルも同じようなことを言っていたよ」


 宰相はドラグルにもあったことがあるらしい。豪快な男とは聞いているが、実際に会ったことは無いんだよな。


「それで今後はどうする予定かね?」

「できればそろそろ旅に戻りたいんですけどね。準備しようにも町に出られない状態ですから」

「そうですね。食糧や物資は買わないといけないですし」

「それが出発を妨げているのか。ならばこちらで用意しようか?」

「いいのか?」


 思わぬところから助かる言葉が入って来た。さすがに色々迷惑かけてるから自分で集めた方が良いと思ってたんだが。


「うむ、客人と言っても2人をいつまでも城に置いておくわけにもいかないのでな。他の大臣がそろそろうるさくなりそうなのだ」

「そりゃそうだよな。仕事しないで飯食ってるだけだし」


 俺の言葉に、フィーナのフォークがピタッと止まる。

 それを見て宰相は笑う。


「それは気にすることではないよ。こちらも闘技大会では色々助けられているのだ。その分だと思えば安い物だ」

「そう思ってくれてるから、俺達もゆっくり出来るんだけどな。まあ、集めてくれるんならお願いします。金はこちらで出しますので」

「そうか、では必要な物のメモを後で女官に渡しておいてくれ、明後日までには用意しておこう」

「助かります」


 ようやく出発の目途が立った。

 明後日に準備が整うなら、明々後日ぐらいには出発できるだろう。朝霧に紛れて外門を出て行けば、民衆に囲まれることは無いはずだ。


「フィーナ、明々後日出発予定で」

「分かりました。最近うちの子をほっぽったままだったので、言うこと聞いてくれるか少し心配ですね。拗ねてないと良いんですけど」


 そういえば馬車をずっと預けたままだったな。闘技大会前まではたまに会いに行ってたけど、以降は出歩けなくなったから馬にも会いに行けなくなってたな。

 まあ、あいつは賢いから大丈夫だろ。


「馬車もこっちに持ってこさせよう、その方が良いだろう」

「ありがとうございます」


 宰相の計らいで、城から出発できることになった。至れり尽くせりでなんか悪いな。買って来てもらう時に、渡す金は少し大目にしておきましょうかね。

 紅茶を飲みながら、俺はそんなことを考えた。


 城で働いている人たちはみな優秀だ。宰相と話した夜、フィーナが必要な物を書いたメモを渡すと、その翌日にはすべてのものが揃っていた。

 そして馬車も城の馬小屋に置かれている。

 王族用や、貴族用、それ以外でも巨大で豪華な馬車が並ぶ中に、俺たちのこじんまりとした馬車があるのは何となく違和感を発する。

 そこで俺たちは買って来てもらった荷物の積み込みをしていた。


「フィーナこれは?」

「奥にお願いします。その下のは最後にいれますから」

「了解」


 準備を順調に進めていると、後ろから声を掛けられた。


「お前たちはそろそろ行くのか?」


 声を掛けてきたのはルーガだった。

 騎士との模擬戦や、訓練に参加しているうちに、意外と仲良くなったのだ。


「おう、明後日出発予定」

「そうか、また来てくれよ」

「もちろんだ。この町の飯は結構気に入ってる」

「飯だけかよ……」

「はは、冗談だ。いい人多いしな」


 これだけ色々優しくしてもらえたのだ。悪い印象を持つわけがない。まあ、それはユズリハにも言えることだが。


「それは良かった。こっちとしてもいい経験を積ませてもらえた」

「訓練は面白かったぜ。もう少し厳しくしても良いと思ったけどな」

「それを耐えられるのは一部の人間だけだ。普通の騎士じゃ1日で音を上げるぞ」


 ルーガが呆れたようにため息を吐く。

 俺が訓練に参加していた時、最初は普通の訓練に混ざっていたが、どうも物足りなかったので厳しい訓練に変えてもらったのだ。

 1週間続いたその訓練を終えた後、普通に立って歩いていられたのは各部隊の副隊長以上と俺だけだった。

 それ以外の騎士たちは全身筋肉痛で倒れていたのだ。


「鍛え方が足りねぇよ。現に副隊長クラスは問題なかったんだ。無理ってことはねぇさ」

「それは心構えの問題だろう。騎士たちも仕事と割り切ってやっている者も大勢いるからな」

「そうなのか」


 国を守るって意識以外にも、騎士になる理由はあるのか。まあ、公務員だし給料は良さそうだよな。

 下宿と飯もついてるし。


「では私はこれでな。この後から町に行かないといけないから、出発は見送れない。すまないがここでお別れだ」

「そうか、世話になったな」


 握手を交わした後、ルーガは城門を潜って町に降りて行った。




 出発の朝。都合のいいことに、町は濃霧に包まれていた。

 海に面している首都は、時折濃霧に包まれることがある。その場合、民は家から出ずに、濃霧が消えるのを静かに待つのだ。

 その間仕事が休みになるのは、暗黙の了解になっている。

 そんな静かな町の中を、ガラガラと1台の馬車が進んでいく。リズミカルな蹄の音が家に反響していた。


「デイゴもなかなか面白かったな」

「そうですね。お魚も沢山食べられましたし」

「干物も大量にゲットしたからな。しばらくは魚が食えそうだ」

「あんまり勢いよく食べるとすぐに無くなりますよ?」

「その辺りはフィーナに任せる」

「もう、しょうがないですね」


 馬車は静かにデイゴの濃霧に消えて行った。




 城のテラスから城門を出て行く馬車を見送って、宰相は息を吐く。


「ようやく出て行きましたか」


 宰相の後ろには、秘書が立っていた。


「ああ、これで本当に荷が下りる」

「そこまで気にするような人物ではないと思ったのですが」


 秘書が見たトーカの姿は、騎士たちと楽しそうに訓練する姿や、美味しそうに料理を食べる姿だけだ。

 その姿からは、邪神級以上の力をむやみに振り回すような少年には見えなかった。


「人柄が問題なのではない。それだけの力があること自体が問題なのだ。力は力を呼び寄せる。強すぎる力を持つ者には、それ相応の敵が存在する。光があるところに必ず影が出来るようにな」

「デイゴが海軍以外の強化をしないのはそれが理由ですか?」

「それも――と言うべきだろうな。色々あるのだよ」

「そうですか。ではそろそろ仕事をお願いします。今日は大事な会議もありますので、打ち合わせを」

「ふぅ……引退時かもしれんな」

「まだまだ働いてもらいますよ」


 宰相のため息に秘書が微笑み、2人は部屋の中に戻って行った。




「陛下、ただいま帰還しました」


 ギンバイ騎士たちに魔法を掛けたローブの男は、ギンバイ帝国に戻ってきていた。

 そして今、闘技大会での成果を報告している。


「ご苦労。首尾は?」

「上々かと。多少修正が必要な部分が判明しましたので、今後はそれを最優先にしていくつもりです」

「そうしろ。盗賊はどうなっている?」

「ユズリハ、デイゴはほぼ調べ終わりました。該当箇所はありません。ですが、カランで候補地を発見したと報告が上がってきております」

「そうか。ついに我が計画が秒読み段階に入ったな」


 皇帝の口元がニヤリと笑みを作る。その笑みは、見る者を凍らせる怖さがあった。


「はい。おめでとうございます」


 内心の恐怖を押さえ、動揺を表に出さないようローブの男は細心の注意を払いながら言葉を続ける


「今後は、魔法使いを派遣し、候補地が使えるかどうかの選定を行います。つきましては、10名の魔法使いを私の指揮下に入れたいのですが」

「構わない。人選もお前がしろ」

「ありがとうございます」

「報告ご苦労。下がれ」

「失礼いたします」


 ローブの男が退室する。

 皇帝はどっしりと椅子に腰かけたまま、天を仰ぎ見る。その先には、過去極星の勇者が開けたと言われる大穴が天井に穿たれていた。

 今はガラスで覆われ、雨水を入れることは無いが、その傷が帝国の戒めとして今も残されているのは、帝国民ならば誰もが知っていることだ。

 過去の皇帝たちは、この傷を見て自らの暴走を諌めたと言われている。

 しかし、現皇帝は違った。この傷痕をただ極星の勇者の力の象徴ととらえた。


「私は必ずこの世界を支配する。そのためには――」


 皇帝の計画は着実に進んでいた。


デイゴ編終了です。次回からはカラン編に突入。予定ではカラン編で完結です。

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