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Incontro 邂逅 Eau de parfum Femme Fatale

Una persona non posso dimenticare

第1章 変わりゆく・・・







優子はしのぶに電話をかけた。


「しのぶ。咲があのコの側から離れないのよ。

今日で3日目。ホントにこのコは咲の従弟なの❓

これほど、咲が献身的になるなんて‼️驚いたわ‼️

アタシはいつの間に、咲はオトコ作ったのかと思ったわよ⁉️しかも年下(ペット)なんて‼️羨ましすぎるわ‼️」



「カレはホントに従弟よ。今のところ(・・・)わね」


しのぶは答えた。


「えっ‼️其れどういう意味よ⁉️」


「従弟とは言ってるけど、咲のなかではホンキになって来てると思ふわ。この前ね、咲。裕之が亡くなって以来初めてSKIを履いて、Aフェイスに行ったのよ。あのコを連れてね」


「ホントなの⁉️其れ」


「うん。優子はまだ彼と話してないから解らないけど、

どこか彼は雰囲氣が裕之に似てるのよねぇ。

だから咲が心開いてると思ふわ」




「そっか、裕之に似てるんだ。早く目覚めないかなぁ。

まぁ、話が逸れちゃったけど、少し替わってあげないと咲が倒れちゃうわ」


「そうよね。とりあえず仕事が終わったら私も顔出すわ」








私は眠ってる彼の顔をみつめていた。




「ヤッタァ‼️咲耶さんを独り占めだぁ‼️」


「今日の夕飯はなんですか❓咲耶さんの作る御飯は美味しいです」




一生懸命、母の写真に手を合わせてる彼


「宙也くん。母に何を話してるの❓」


そう聞くと・・・


「やっぱりケチャップライスのオムライスが食べたかったなぁって、うまく言いくるめられてましたねって」


幼い頃、母が彼に作ってあげてたオムライス

いつもケチャップ抜きのポークライスだった。

薄焼玉子を捲ってショックを受けてる彼の顔を思いだした。


「宙也くん。まだ根にもってるの⁉️」


私が半ば呆れながら聞くと


「子供にはショックでしたよ‼️周りの友達はケチャップライスでしたから・・・」


「怒って母が出てくるかもよ」


私が笑って答えると


「イイですね。ソレ、麻美叔母さんに会えるからウレシイです」


そう言って笑って話してくれた彼


点滴や電極コードに繋がれてなければ・・・

今にも話し出しそうだった。




彼との何氣ない他愛ない會話の時間。




裕之と被ったあの話し方。




あのAフェイスの言い合い。




全てが愛おしかった。




もう一度、私は彼の声が聞きたい。




私は涙がずっと止まらなかった。






『コン・コン・コン』




ノックの音が聞こえた。

誰かが来たので、私はあわてて涙を拭った。




「どうぞ」


「咲、お疲れ様」


そう言ってしのぶと優子が入って来た。


「彼はどんな様子なの⁉️」


「相変わらず意識が戻らないのよ」


「咲、アタシが看てるから少し休んで」


しのぶが切り出した。


「大丈夫よ」


「ダメ。大丈夫ぢゃあないわ。咲が倒れたら困るから。

アタシやしのぶが看てるなら、咲も安心出来るでしょ。

だから其の間、少しでも休んでね」


今度は優子が言った。


「迷惑かけて悪いわよ」



「咲、悪くないわよ。彼が目覚めて、咲が倒れてたら、

このコ、自分を責めるわよ。

そして・・・

間違いなく竹尾をフルボッコにするわよ‼️

このコはね‼️

そうしたら、もっと大変な事になるからね‼️

このコは、自分を護ってくれる咲に何か遭ったら‼️

もう止まらないわよ‼️

抑えが効かない激しさを持ってるから‼️」




しのぶが少し強い口調で話した。




「しのぶ‼️解るの⁉️父も宙也は激しいモノ持ってるって、同じ事言ってたのね」




「なんとなくね。デモ走する前に話した時に、

顧問達の事を言う時の目つきがね。

上から目線でモノを言う人間や

マウント取ってくる人間が大嫌いなんだろうね。

物凄い目つきをするのよ。そうなると

このコを抑えられるのは、咲だけだからね。

だから咲に倒れられると困るのよ」




私は二人に従い、

優子が手配してくれた病院の仮眠室で休む事にした。

部屋に備え付けられたシャワールームで

少し熱目のシャワーを浴びた。



なんとなく氣持ちが和らぐ、

二人の私を氣遣う氣持ちがうれしかった。









◆◆◆






優子が家にやってきた。


「咲。久しぶりに滑りに行かない❓」


「えっ⁉️どうしたの❓」


-いったい⁉️どういう風の吹きまわしなの⁉️


優子からSKIに誘われて、私は驚いた‼️


「アタシだって、たまには滑る時はあるわよ。老人病棟担当でストレスも溜まってるから、何本か滑って、咲とダべって発散したいのよ」


驚いてる私の顔を見て、優子は言った。


「分かったわ。準備するね」


私は立ち上がり、部屋に入った。


ギアは先日、宙也がメンテナンスしてくれたから安心出来る。

ウェアをバックに入れて準備は済んだ。


「お待たせ」


「アタシのクルマで行こう」


そういって、ウェアの入ったバックを受け取り、玄関を出てクルマに向かった。


私は納屋に置いてあるギアを出して、停めてあった優子のクルマのトランクの前に来た。


「トランク開けて」


「OK」


ギアをトランクに入れて助手席に乗り込んだ。


-宙也 何処滑ってるのかな❓まだ優子紹介してないから、紹介しないと


私は宙也の滑ってそうなコースを思い浮かべていた。


「ぢゃあ、行くわよ」


優子はグロリア グランツーリスモのATをドライブ レンジに入れて、走り出した。





数本ほど滑って、優子はもう満足したらしく言ってきた。



「咲。お茶しようか❓今日は空いているから、氣持ちイイね‼️」



「そうね。ノドも渇いたから」


私達はスキーを脱いで、レストハウスに入っていった。


私はケーキとミルクティのセット、優子はケーキとカフェオレのセットをそれぞれ頼んだ。


「イイ天氣ね」


「ホント、日焼けしちゃうからホドホドにしないとね」


私達は運ばれて来たケーキとお茶を飲んでひと息ついた。


すると・・・何か聞きたいことがあったのか⁉️

優子の表情が変わって、話を切り出した。


「さて・・・咲。アタシに何か隠してることあるでしょ⁉️」


優子は鋭い目をして私を見た。


『咲。どんな表情も見逃さないわよ』


優子の目はその雰囲氣を物語っていた。


「えっ⁉️何のこと❓」


「咲。トボケないで‼️いつから年下のオトコ(ペット)飼ってんの⁉️」


「ペット⁉️なにソレ❓」


「シラを切ってもダメよ‼️しのぶが言ってたわよ。

咲は18のオトコ、ひと冬、家に連れ込んだって‼️

ふしだらよ 咲‼️アタシというモノがありながら・・・やらしかぁ‼️」


『18のオトコ連れ込んでやらしか⁉️』


-いったい何処の方言なの⁉️

アタシというモノがありながら⁉️

なんなの いったい⁉️宙也のことを勘違いしている‼️


優子の話に私はあきれた‼️


同時に・・・しのぶに怒りを感じた。


-しかし・・・しのぶも余計なこと言ってくれたわね。

優子は最近、オトコ運がよくない。だからすこしでもオトコの話が出てくると過剰に反応する‼️



「宙也のことね‼️宙也は従弟よ‼️まったく、しのぶは話盛りすぎよ‼️」


「従弟でも18の若いオトコよ‼️うらやまし過ぎる‼️

アタシは爺ども相手にしてるから老けそうなのに、咲は若くてピチピチしてるオトコと過ごして・・・」


「ちょっと‼️それぢゃあ、まるで妖怪みたいぢゃあない‼️そんな言い方しないでよ‼️父からの要望もあったんだからね‼️」


「ハイハイ。其の宙也って従弟⁉️滑ってるんでしょ‼️名香(ココ)で‼️見たい‼️ちょっと紹介してよ‼️イケメンかなぁ⁉️樂しみ‼️」


私はココで優子が何故、突然、滑りに行こうと言い出したのか理解した。


「滑ってるとしたら、たぶん Aフェイス辺りかなぁ❓」


「ちゃんとしっかり、行動を把握してるぢゃあない‼️やっぱりペットなんでしょ‼️『“ポチ お手”』とか言って樂しんでるのでしょ‼️」


「誰がポチよ‼️宙也はLEVANTEのワークスチームに所属してるのよ。滑るのが仕事なの‼️まったく‼️

あとで、しのぶをトッチめないと‼️」


「へぇ‼️ワークスに所属してるんだ‼️スゴイね。ますます、見てみたくなったわ‼️」



私達はレストハウスを後にして、Aフェイスに取りつくリフトに乗った。


「従弟って、洋二さんの方の❓」


優子が聞いてきた。


「違うわ。母の妹の子よ。母が可愛がっていたのよ」


リフトを降りてAフェイスの方へ向かった。


白と青の背中にスヌーピーがプリントされたウェアを着た宙也が見えた。


「宙也くん」


私は声をかけた。


宙也は両手を拡げた。


「優子。いたわよ。降りよう」


私は降りていこうしたら、宙也は両手をクロスさせた。


「咲。待って、何か様子がヘンよ‼️」


優子が異変に氣がついた。


彼は首を振り、そして何度も両手をクロスさせて『入るな』とゼスチャーをしていた。


コースをのぞくと最大斜度40°の辺りで雪面に亀裂が入っていた。


-雪崩‼️ 裕之の命を奪った雪崩が・・・

今度は宙也を襲う‼️


そんなことはさせない‼️


私はコースに入ろうとした。


「咲。やめて‼️危険だから‼️」


優子が腕をつかんだ。


「離して‼️今度は宙也が死んじゃう‼️」


「咲、見て。宙也君を‼️入っちゃダメって‼️」


宙也は私にコースに入らせないように

必死にゼスチャーを繰り返していた。


落雪による雪煙が3回、宙也の姿を私達の視界から隠した。

雪煙が去ると、宙也からの『来るな』の合図が、再び見えていた。


時々落雪が不氣味な音をたてて、宙也の足元に散った。


『ピシッ』


嫌な音が響いた。


宙也をめがけて雪や氷の塊が降ってきた。


「宙也‼️逃げて‼️」


私は叫んだ‼️


白いモンスターが流れだした。


-大丈夫ですよ。咲耶さん。必ず咲耶さんの元に戻ります‼️


そう言うかのように

宙也は笑顔で私に手を振った。


突如大きな地鳴りのような音が聞こえて来た。

津波のように雪の塊が宙也に襲いかかる。


-やるか‼️すげぇ大迫力だ‼️ビビるなっ‼️


そして踵を返してステップを切りはじめ、

スキーを加速させた。


雪崩は猛スピードで宙也に向かっていく‼️


「ああ 宙也‼️逃げて‼️」


宙也は地形を利用してジャンプをした。

雪崩が彼を追い越していった。


其の上を滑ろうと着地をした。

サーフィンのように左右にターンを転回していった。


次の瞬間


背後からの大きな雪のブロックが彼を襲った。


そして・・・


彼の姿は見えなくなった。




「いやぁ‼️ちゅうや~‼️」


私は叫んだ。

そこで目が覚めた‼️

周囲を見渡した。


-良かった。夢だったのね。でも・・・まさか‼️


目が覚めた私はあわてて、彼の病室に向かった。

病室の扉を開けると

ベッドにはさまざまな機器のコードに繋がれた宙也が眠っていた。


私は宙也に繋がった機器の数値を確認した・・・

数値には変動はなかった。


良かった。

ちゃんと呼吸をしてる。




-お母さん。

宙也を守って・・・


私はそう願わずにはいられなかった。


宙也も母 麻美を慕っていた。


麻美の三回忌の法要の時、驚く出来事があった。


宙也の母親は姉である麻美の法要にも関わらず、病氣を理由に欠席をした。

勿論、出席するとも思っていなかったが・・・


法要も終わりお斎を済ませ家に戻ったら

玄関前にバイクが停まっており、若い男の子が立っていた。


「お父さん。お父さん‼️あれ⁉️宙也くんぢゃあない⁉️」


父は少し酒を呑んでいたので、助手席でうとうとしていた。その父に話しかけた。


「えっ⁉️」


父は助手席の窓を開けて、若い男の子を見た。


「宙也君⁉️どうした‼️いったい⁉️」


宙也はハニカミながらクルマに駆け寄ってきた。


「麻美叔母さんに会いたくて来ました」


「そのバイクでかい⁉️」


彼は当時高校1年 YAMAHA RZ50という原付バイクで、

高崎から下道で長野県を抜けて、新潟 名香高原までやってきたのだった。


「連絡してくれれば・・・」


そう言ったところ、彼は首を横に振った。


名香(ココ)にオレが来たことが親に分かれば、お二人に迷惑かけちゃいますから。ですから、ナイショでお願いします」


私達は宙也を家に入れた。


そして・・・

焼香も終えて、何もなかったように彼は帰った。



彼が帰った後

私は仏間の火の元を見るために入った。

母の写真を見た。


「何これ⁉️」


母の写真の前に宙也の名前が書かれた御包みと手紙が置いてあった。


焼香を終えて、私がお茶を入れる準備をするために席を外した時に、彼は手紙と御包みを母の写真の前に添えていたのだ。

そして何も言わずに帰っていったのだった。



御包みには一万円が入っていた。

高校生の彼にとってはかなりの金額だ。


「お父さん‼️」


私は父を呼んだ。



「どうした⁉️」


父が仏間に入ってきた。


「お父さん。宙也くんがコレを・・・」


私は父に手紙と御包みを渡した。


手紙を読んで


「まだ16だろう‼️こんなこと考えてなきゃあならないなんて・・・」


絶句していた・・・




この頃、親戚の間の宙也の評判はかなり悪かった‼️


あとで解ったのだか宙也の毒親が自分達の

思い通りにならない彼にハラを立てて、自分達の都合の良い悪い話を流していたのだ。


「親の言うことも聞かずに家に近寄らず、音に聴こえたワルの叔父の部屋で寝泊まりして、夜な夜な街に繰り出し悪さをしていた」


まことしやかに伝わっていた。


「宙也君。グレちゃったのか⁉️」


父が愛していた亡き妻 麻美

其の麻美の妹がネグレクトをしてた子供が宙也だった。


麻美は可愛いがっていた宙也を不憫に思い、宮内の子供に迎えようと父に頼みこんでいた。

麻美が本氣でかばっていた宙也の悪い噂が流れて来て

父は落ち込んでいた。


しかし・・・


『ホントに宙也がグレていたら、我々にこんな配慮が出来るか❓』


疑問が残った。


1年後

親戚の結婚式に呼ばれ、其の時に、相沢の親戚から話を聞いた。


『宙也の悪いウワサは、実の親が流しているだけで、

宙也はグレちゃあいない。卒業したら、家を出るためにバイトに明け暮れてるだけ』



それを聞いて納得した私達は、彼が新潟の大学に進学すると聞いていたので、名香でひと冬過ごさせようと考えて彼を呼んだのである。




宙也のこと・・・




少しずつだけど



私のこころのなかで何かが変わりゆくのを感じた。









Una persona non posso dimenticare

第2章 顧問弁護士の提案










竹尾は連日、警察からの事情聴取をされていた。


事の推移を視ていた副署長が動いた。

担当の取調官に指示を与えた。

「この事案は未成年であり、なおかつ街の実力者の息子であるから、一般人の事情聴取とは違い、氣を付けて慎重に」


竹尾の父と同級生だった副署長は忖度をしたのであった。


竹尾にとって

其れでも、底冷えする取調室での時間は辛かった。


解放されると、父の會社の顧問弁護士が受付に立っていた。


「お父さんが家でお待ちです」


そう言われて、竹尾は震えが止まらなくなった。


-帰りたくない。このまま逃げちゃいたい。


これから起こることを考えたら、逃げ出したい氣持ちだった。


弁護士の車に乗りこんで足を見ると震えが酷かった。


「哲史さん。お父さんと私には正直に話して下さいね。

さもないと大変な事になりますから」


帰路に向かう途中で弁護士か言ってきた。


家に着いた。


「ただいま」


玄関を開けると

父親の省三が仁王立ちで待っていた。


「哲史‼️オマエ何をしたんだ‼️」


一喝して、省三は竹尾の腕を捕み、応接間に弁護士と三人で入っていった。


「座れ‼️」


そう言って掴んでいた腕を離した。


「同級生だった副署長からオマエが、事件性のある滑落事故の件で参考人になっていると連絡が来たんだぞ。

オマエは何をした。正直に言わないと、大変な事になるぞ」


父親の迫力に圧されて、竹尾は泣きながら話し始めた。


「宙也に・・・宙也に、咲耶を取られて悔しかった。

ヤツの滑る板にバインディングの不良品を付け替えた。

せいぜい骨折くらいで済むと思ってたら、まさかこんな事になるなんて、ごめんなさい」


日頃はヤンチャな竹尾も父親の前では、幼い子供になった。


省三は天井を仰いだ


「なんてことをしでかした・・・

オマエ、洋二に剣道を教わっていて何を学んで来たんだ‼️恥ずかしくないのか‼️

オマエはウチを継ぐ身なんだぞ。

こんな事件を起こして。どうするつもりなんだ‼️」


「ごめんなさい・・・」


すすり泣く竹尾の声が室内に響いた。

省三はしばらく目を瞑り黙想をしていた。

そして目を開いて弁護士の方に向いた。


「どうしたら良いか❓」


其れまで黙っていた眼鏡を掛けた爬虫類系の顔をした、魚津と言う弁護士が話し始めた。


「社長。マズイですね。哲史君が自分の意志で付け替えたとなると、先方は被害届を出してますから立件されます」


「なんとかならんのか⁉️」


「少し時間を下さい。其れと哲史君を病氣理由で市外の病院に入院させて下さい。其所に私の部下の弁護士を付けさせます。其れで時間を稼ぎます」


「分かった。頼む‼️」


魚津は竹尾を見た。

父親に相当怯えている様子が診てとれた。


-マズイな。怯えてコレぢゃあ話が聴けない。

社長に席を外してもらおう。


「社長。お願いがあります。私と哲史君の二人きりにして頂けますか❓哲史君も私には話をしてくれると思いますので・・・」


省三はしばらく竹尾を見ていた。


「分かった。哲史。ちゃんと、ありのまま話をしろよ」


そして、応接間から出ていった。




「哲史君、顧問の村上さんとアデン社の人は仲良しなんだね。お金の話とかしてましたか❓」


魚津は優しく竹尾に話かけた。


「顧問の村上から宙也をアデンの製品に乗り換えさせたら、リベートが出て自分にも分け前が出るから頼むと言われた」


竹尾は魚津に答えた。


「ほう」


魚津は眼鏡越しに眼を光らせた。


「彼は他に何かしてましたか❓」


「アデン社から時折、封筒を受け取ってました」



『おっ‼️どうやら、何とか成りそうだな‼️この件を巧く納めれば、顧問料の大幅アップも見込めるな‼️よし‼️』


魚津はそう皮算用をしてシナリオを考え始めた。





◆◆◆





数日後

魚津は長野市にあるアデン社の

営業所近くの喫茶店に所長の桜井を呼び出した。


「魚津さん。お話とは❓」


「先日の名香での滑落事故の件です」



桜井は胸ポケットからマルボロを取り出し火を点けた。

顔をしかめて煙を吐き出した。


「ウチには関係無いですよね」


迷惑そうに答えた。


「そうですか。

顧問の村上さんとは随分とズブズブの関係ですよね。

学校に納品したスキー用具も、相場から較べると随分割高かと思います。

其れから村上さんに、かなりのリベート渡してますよね。

隠してダメですよ。調べさせてもらいました。

彼の口座にアナタからの振込が多数ありますよね。

当然税申告してないから贈収賄と脱税の可能性が出て来ましたね。

もっとも被害届が出てますから警察が動きますけどね」


魚津は事も無げに話を切り込んだ。

魚津の話を聞いて桜井の顔色が変わった。





其の頃

村上は町の教育委員會に呼び出された。


『何だろう❓事故の件の聴取か❓』


事務局に向かうと庶務課長から応接室に行く様に指示された。

ノックして応接室に入ると、3人の男性が厳しい顔で待っていた。真ん中に教育長が座っていた。


3人の顔付きを見て、村上は思った。


-なんだろう❓宙也(ヤツ)はウチの生徒でもないから

オレには責任はないだろう‼️


「お話はなんでしょう❓」


村上は3人に聞いた。


「村上さん。貴方には学校の体育授業で使用するスキー用具納入の件で収賄の疑いが出ております」


-えっ⁉️バレたか‼️桜井。なにやってんだよ‼️


村上は肝を冷やした。


「えっ‼️ちょっと待って下さい。知らないです。そんなことは‼️」


「村上さん。通報がありましたので調査を行います。暫くは謹慎して下さい。調査の結果を確認して、追って処分等を致します」


教育長は村上に冷たく言い渡した。


「えぇ‼️私は何もしてませんよ」


村上は声上げて小刻みに震えていた。



村上は委員會を後にして、

直ぐにアデンの桜井に電話を掛けたが、

桜井は本社に出張と言う事で不在だったので仕方なく自宅に戻った。

不安から酒を呷りたいあおりたい氣分だった。


電話が鳴り、彼は不安そうに電話に出た。


「もしもし」


「村上さん。竹尾さんの顧問弁護士の魚津です。

滑落事故の件で、竹尾さんから力になってやってくれと依頼されました。お話をお聴きしましょう」



「助かった。省三さんが助けてくれる‼️」


村上は其れを聞いて、其れまでの鬱積した顔が消えて安堵した。


魚津のシナリオが動きはじめた。



一方、洋二は今回の件で

『未成年の宙也の後見人となり、今後は自分の処に話を通すこと』

そう記載した書状と『哲史君と直接話をさせてほしい』と希望した内容の手紙を合わせて省三を送っていた。


『マズイ奴が動いたなぁ』


洋二からの書状をみて省三は内心唸っていた。



二人は歳が近く、省三の方が年上だった。

洋二は貧しい家に産まれたが、幼い頃から優秀で給料が出る防大に進み幹部候補として自衛隊に入隊した。

諜報戦を得意として研鑽していたのだ。


魚津に洋二からの書状を見せた。

書状を一見して


「たかが体力自慢の元自衛官ですよね」


彼は洋二の経歴は知らないからバカにしてかかった。


「奴は苦労して防大に入って諜報戦を専門とした人間だ。甘く見るなよ。ソイツが相手になるのだからな。

氣を付けろよ。うかうかするとやられるぞ」


省三はなにか自分が、魚津に『バカ』されたような氣持ちになりイラついた。


「申し訳ありません。以後氣を付けます」


省三が不機嫌になったことが分かり謝罪をした。


其れから省三は庭を観ながら魚津に確認をした。


「村上を追い込むシナリオは出来たか❓」


「ハイ。社長」


「村上の奴、哲史を巻き込みやがって、体育教師(チンピラ)風情が許さんぞ」


省三は語氣を強めた。










「魚津さん。何とかなりませんか❓

このままでは、私は懲戒免職(クビ)になります」


村上は魚津の事務所に連絡して来た。

魚津が電話に出るや否や興奮して切り出した。


「どうなさいました❓何かございましたか❓」


何食わぬ顔をしてとぼけて村上の話を聞きはじめたが

村上の収賄情報を委員會に匿名でリークしたのは、

他でもない魚津であった。





翌日、魚津は上江津(じょうえつ)市内の喫茶店で村上に会った。


「魚津さん。助けて下さい。お願いします」


村上は彼にすがった。


「村上さん。正直に答えて下さいね。

アデンの桜井さんから、現金は受け取っていたのですか❓」


-なんで、其れを知っている‼️チクショウ‼️桜井がしゃべったな‼️


村上は驚愕して魚津の顔をみた。



『隠せないな。これはもう正直に魚津に話そう』


そう観念した。


「ハイ、何度か受け取っていました」


「何度も・・・ですか。其れは懲戒免職から逃れるには難しいですね」


「其処を何とか魚津さんの力でお願い出来ませんか❓」




魚津は氣の毒そうな顔を村上にしてみせた。

其の裏の含み笑いを隠して・・・


「村上さん。かなり厳しいです。

受け取ったお金は当然、税申告してないですよね。

この件は警察だけぢゃあなく、おそらく税務署も関心寄せて恐らく脱税の件で動きますよ。

其れと被害者にアデンを使えと強制してますよね。

警察もアデンとの関係性とお金の動きを調べますでしょうから・・・」


魚津は冷徹に村上(エモノ)を揺さぶり始めた。


「そんな‼️ウチはまだ子供も小さいので懲戒免職(クビ)は困るのですよ‼️。退職金が出なくなる‼️どうにかならないのですか⁉️なんとか助けてください‼️」


村上はすがる口調で言った。


「村上さん。残念ですが。

先ず免職は免れないですね・・・

其処ですね、ぢつは竹尾社長から提案が有りましてね」


「提案⁉️何ですか⁉️」


「現在、事故の捜査では誰がバインディングを付け替えさせたのかが焦点でしてね」


「でも其れは竹尾君が行った事ですよね」


「提案と言うのは、バインディングを付け替えさせた指示を貴方がしたと証言して欲しいのです」


「なんですって‼️そんな‼️其れぢゃあ‼️私が罪に問われるぢゃあないですか‼️」


村上は激しい口調になった。


「だから貴方が其れを認めてくれたら、竹尾社長が貴方を會社に受け入れるって言ってるのですよ。

そうすれば免職(クビ)になっても生活は大丈夫ですよね」


「でも事故の件は」


「村上さん。其れも大丈夫ですよ。不良品とは知らずに付け替えたと言って貰えれば、後は私に任せて貰えれば、ねぇ悪い提案ではないでしょう」


「しかし、もし立件されたら・・・」


村上は難色を示した。


『コレで仕上げだな』


魚津は切り出した。


「そうですか。この事は私の処で止めてありますが・・・

貴方は被害者をアデンに乗り換えさせたら、リベートが有ると哲史さんをそそのかしたでしょう‼️

もしこの事を竹尾社長が知ったら、どうなるかは分かりますよね」


『哲史を巻き込んだ。許さん‼️』


村上の脳裏に激昂した竹尾 省三が浮かんだ。


-マズイ‼️怒らせたら、この街に住めなくなる。


「当然、怒りの鉾先が村上さんに向かいます。

支援が受けられなくなり、もうクビだけぢゃあ済まないです。

貴方は収賄と脱税も含めて実刑判決になる可能性が高くなりますよ。

このままだと奥さんと子供さんも名香ココに住めなくなりますよ。其れでも良いのなら構わないのですが・・・」


淡々と脅して村上を追い込んだ。


村上は魚津の提案(・・)を受け入れざろう得なかった。









Una persona non posso dimenticare

第3章 邂逅 Eau de parfum Femme Fatale







『コン・コン・コン』


父が病室に入ってきた。


「様子はどうだ❓」


私は首を振った。


「意識が戻らないの。このままずっと、だったらどうしよう・・・」


「彼の生命力を信じよう‼️ボクが替わるから、君も少し休まないと」


父は私の肩を抱いた。


「私が彼に『名香でひと冬過ごしたら』なんて云わなければ、こんな事にならなかった‼️」


私は手で顔を覆った。


「キミのせいぢゃあない‼️宙也君はそんなこと思ってもいないよ。『名香に来て良かった』って言ってたぢゃあないか‼️疲れているだろう。少し休んで、ボクが見てるからね。家に帰って、温かいお風呂に入って休んで」


「ウン。ありがとう」


私は父に従い、病室を出て自宅に戻った。


私は部屋に入って、テーブルの上に置いてある母 麻美の写真に向かって話かけた。



お母さん




宙也が・・・




お母さんのとこに行こうとするから




こっちに戻るように諭してね。








お願いだから・・・







◆◆◆








辺りは緑色に染まりそうなほど、萌え出でる新緑の世界だった。


「あら⁉️山櫻かしら⁉️」


私の目には新芽が萌え出でる緑色に混ざった、山櫻の白い花がところどころに映った。

まるで私には春の季節が、『忘れないで』とアピールしてるように見えた。

しばらく新緑のトンネルを歩いていると・・・

やがてひとりの男がこちらにやって来るのが見えた。

『宙也かも知れない』

そう思って駆け寄ったが・・・

宙也ではない‼️見知らぬ男だった。

私はこの男は宙也とすれ違っているかも知れない⁉️

そう思い、その人物に声をかけた‼️


「背中にスヌーピーのプリントされた、青白のウェアを着た男の子に会いませんでしたか❓」


「その子ならもう死んでいるよ。さっき捜索隊が雪崩後から掘り起こして、確認していたよ」


私は其れを聞いてショックを受けて打ちのめされていた。


泣き顔で見知らぬ男を見たら・・・

その顔は雪崩で亡くなった 裕之の顔に変わっていた‼️


「裕之‼️なんで アナタが‼️」


「こんなところをうろうろしているなんて、咲耶、そんなにあの男が心配なのか⁉️」


「・・・」


私は答えられなかった‼️


裕之の2本の手が自分の肩にかかり、其れと一緒に身体を荒々しく揺すぶられるのを感じた。


ここで私は目を覚ました。













◆◆◆







宙也は誰も滑っていないCフェイスに立っていた。


「よう。オマエSKIが巧いんだってな」


宙也はいきなり背後から知らない男に声を掛けられた。


「何方ですか⁉️」


男は其れに答えずに更に続けた。


「バトルしようぜ。オマエが勝てばオマエの言う事何でも聞いてやる。オマエが負ければオレの言う事を聞けよ」


「随分、強引ですね。分かりました。受けましょう」


「オマエ、先に行けよ」


其の言葉に宙也はカチンと来た。


「負けてたまるかよ」


滑りだしたが・・・

アッサリと途中で抜かれた。

追撃にはいったが


「速い‼️ウソだろうっ⁉️付いていけないなんて⁉️」


ゴールのリフトゲイトに男は着いた。

大差を付けられ宙也は負けた。


「オレの勝ちだなぁ。言う事聞けよ」


「仕方ないですね。負けたから、要求はなんですか」


宙也は要求を聞いた。


「宙也。咲耶の事頼むぞ。オマエが護ってくれ‼️」


「えっ⁉️」


「アナタはもしかして裕之さん⁉️」


「宙也。オマエに咲耶を任せたぞ‼️」


「ちょっと待って‼️」


「漢と漢の約束だぞ」


宙也は追い掛けようとしたが、しかし身体が動かなかった。


裕之はグングン離れて行って見えなくなった。


『何だったのだろう⁉️今のひとは⁉️』


彼は裕之の顔は知らなかったので、さっきのオトコが咲耶の元カレなのかハッキリとは分からなかった。




しばらく其の場所に佇んでいたが

のどの渇きを覚えたので滑り降りて、レストハウスの前でギアを脱いだ。

ギアを立て掛けて、レストハウスを見ると、

窓際の席にネイビーのカクテル ドレスを着た女性が座っていた。


『麻美さん⁉️』


宙也は驚きを隠せなかった。

そして

宙也はあわてて店内に入った。

フロワーには女性ひとりだけだった。


「麻美さん‼️」


宙也は女性に声をかけた。

彼女は振り向き、笑顔を見せた。


「宙也君⁉️宙也君なのね‼️」


そういって、立ち上がった。


「麻美さん‼️」


宙也は麻美を抱きしめた。


「あらあら、相変わらず甘えん坊さんなのね‼️

こんなに大きくなったのに」


麻美は笑顔で宙也のあたまを撫でた。 


宙也は麻美の甘い香りを吸い込んだ

麻美が好んで使っていたコロン

femme fataleの香りが目の前を過ぎる。



「逢いたかった‼️何処に行ってたの❓麻美さん‼️」


麻美は其れには答えなかった。


「宙也君。大きくなったのね‼️今は❓」


「大学生になりました。この冬は咲耶さんに呼ばれて、名香で過ごしてます」


「そう、大学生になったのね‼️咲耶がアナタを呼んだのね。アナタに逢えて良かったわ‼️」


「麻美さん。一緒に帰りましょう‼️みんなが待ってるから‼️」


麻美は宙也の顔を見た。


「ごめんね。宙也君と帰れないの‼️

これから行かなきゃならない場所があるの‼️」


「ぢゃあ、オレも一緒に行きます‼️」


「ダメよ‼️アナタは帰らないと‼️」


「イヤです‼️麻美さんと一緒にいます‼️

これからずっと‼️」


麻美は思わず宙也を抱きしめた。

顔を宙也の胸にうめて

そして小刻みに身体を震わせていた。



『泣いている‼️』


宙也は驚いていた‼️


ひとしきり泣いてから麻美は顔を上げた。

そして、笑顔になり、宙也の頬に手をやった。


「ごめんね。宙也君の氣持ちはうれしいけど・・・

アナタを連れていく訳にはいかないの‼️」


「なんで‼️オレは麻美さんと一緒に何処までもついて行きます‼️」


「ダメなの‼️」


「嫌いなの‼️オレのことが‼️」


「嫌いなワケがないぢゃない・・・宙也‼️」


そう言って

麻美は宙也にキスをして抱擁していた。


『離したくない‼️このまま麻美と一緒にいたい』

宙也はいっそう強く感じていた。


どれくらい時が経っただろう⁉️


麻美の熱く長い抱擁

麻美はふんぎりがついたかのように、宙也から離れた。


そして・・・あたかも

自分に言い聞かせるかのように言った。


『咲耶、宙也を返すからね‼️』


その瞬間

ふたりの間のフロワーに亀裂が走り、麻美が遠くに離れていった。

宙也は助走をつけて麻美の方へジャンプしようした。


麻美は首を振った。


「ダメよ‼️宙也君。咲耶が待っているから戻りなさい。これからは咲耶と一緒に生きていきなさい‼️

サヨウナラ‼️」


そして踵を返して歩いていった。


「麻美さん‼️」


彼女はもう振り向かなかった‼️





◆◆◆




咲耶は病室に戻り眠りに落ちていた。


『咲耶。宙也を返すからね』


突然、麻美の声が彼女の耳に入ってきた。


「ハッ」


その声で彼女は目を覚ました。


『お母さん⁉️』


その刹那

宙也は右手を上げて、うううと声を出した。


「宙也‼️宙也‼️」


咲耶は立ち上がり呼び掛けた。



宙也は朦朧としながら繰り返し呼び掛ける咲耶の声が、だんだんと聞こえてきた。


「ううん」


宙也は声を出した。

目を開けたがボヤけて焦点が合わず何も見えなかった


「咲耶さん。アレ⁉️ココどこ⁉️アタマが痛いや」


咲耶の声がする方を向いた。


「宙也‼️良かった。宙也、良かった‼️

私の元へ戻って来てくれたのね‼️」


咲耶は宙也を抱きしめた。


咲耶の良い香りがした。


-夢ぢゃあないんだ。咲耶の元に帰って来られた-


宙也は彼女に抱きしめられて実感した。


しかし・・・

咲耶は宙也を抱きしめて、愕然とした。


『この香りはfemme fatale⁉️

母が好んで付けてたコロン‼️なんで⁉️宙也から⁉️』


宙也の身体から麻美の付けてたコロンの香り漂ったからだ‼️


ほんの一瞬の間だけ、漂っていた。


訳の解らない嫉妬心を母 麻美に感じた 彼女だった。


-でも良かった‼️宙也が戻って来てくれた‼️


「いけない。先生を呼んで診てもらわないとね」


暫くして咲耶は顔をあげ指で涙を拭った。


『泣いてる咲耶も美しい』


宙也は思った。


「咲耶さん」


「なあに⁉️何処か痛いの❓」


「もう二度と咲耶さんに逢えないと思ってた‼️

もう少しこのままでいさせて。お願い・・・」


-咲耶と生きていきなさい‼️

麻美の声が彼の中に残っていた‼️


咲耶は優しい笑顔を彼にむけた。


「仕方ないなぁ。甘えん坊の宙ちゃんに戻っちゃったのね。今回は特別だよ‼️」


彼女のそのしゃべり方は麻美と被る。


そう言って彼女は両手で優しく宙也の頬を包み込んだ

そして飛びっきりの笑顔を宙也に向けて


「おかえり。宙也くん。待ってたわ」


「ただいま。咲耶さん。ありがとう」


そして・・・


「宙也‼️わたしが待っているんだからね‼️

二度と逢えないなんて言わないで‼️」


そう言って咲耶は宙也の胸に顔を埋め泣いていた。










Continuare



























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